おはようございます。
町の電器屋さんの販促実践アドバイザー、メオマサユキです。

昨日まで「アマゾンに真似できない店になる為の5つの視点」についてお話しして来ました。
これは何かの受け売りではなく、この2、3年ボク自身がご加盟店さんと面談を重ね、お店に足を運ぶ実体験の中で気付いたことをまとめたものです。

【アマゾンに真似できない地域店づくり5つの視点】
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「そうそう昔はこうだったんだよ」と思う方もおられるでしょう。ですが事態は今の時代の状況に合せながら移り変わっているので、昔と同じとタカをくくると上手く行きません。

人のつながりが重要であることは今も昔も変わりませんが、その出会い方、関係の作り方は時代に合せて変わるもの。そこにどう自店を合わせて行くか。この部分は常に勉強しておかないと、やっぱり取り残されてしまうんですね。

そのためにこの5つの視点は重要ではありますが、まとめとしてお伝えするなら更にもう一点、外してはいけないことが残っています。

■「すべきこと」より「楽しいこと・やってあげたいこと」を優先してみよう
こうした視点をお伝えすると、ノウハウ的に「こうすると儲かるから」と取り組むお店もいらっしゃいます。

そうすると続かないんですね。地域店は、儲かることもそうでないことも両方ある方がむしろ健全だから。

上記の視点はむしろは上手く行かない時でも、行動がブレないようにする為の指針なんです。儲けも大切ですが、ある事実を見失わないようにする為の指針。それは、

「お店の自分達もお客様と同じこの町の住人だ」という事実。

お客様は確かにモノによっては安さと品揃えを求め、ネットや量販店でお買い求めされることもあるでしょう。ですが一方で、顔の見える、相談できる商売人とのパイプを持っておきたい、という気持ちも持っておられます。

そこにお応え出来るのは、私たち地域電器店しか居ません。

ネット販売は確かに安くて労せず自宅まで商品を届けてくれますが、それだけ。大手量販店も店長、担当者は数年おきに入れ替わるのが基本です。

でも、あなたのお店はずっと逃げない。(逃げられない?(苦笑))

同じ地域で同じように生活していて、いつでも気軽に相談できる、というのは今や何物にも替えがたい価値なんです。

アマゾンも大手量販店も、ビッグデータに基づいたマーケティングに躍起になっています。その考え方の基本はボク達消費者の「購入」という行為を如何に察知し、多く「集める」のか、ここに注力されている訳です。

集める

マスを押さえるという考え方です

これは脅威ではありますが、これが加速すればするほど、ボク達小さな店だから出来ることに価値が生まれて来ます。

■ビッグデータ社会が加速するほど、地域店本来の役割が重要になる
地域店本来の価値。それは何かと云うと、

一人一人のお客様の人生に寄り添い、その場面場面で訪れる「ご購入」という行為に立ち会う

寄り添う
「ご購入」一つ一つの裏側にその人のドラマがある

これは「生涯顧客」とも云われます。文字通り一生涯お付き合いする関係。

自店の儲けよりその気持ちが前にあると、ご紹介を受けたり、ご新規で顧客情報を頂けることに心から感謝できますし、お客様の家族構成や生活背景まで考えてご提案することが出来ます。

出会う全てのお客様を一生のお客様にすることは出来ません。時には値切られたり、相見積もりされたりして思い悩むこともあるでしょう。

でもこの指針を外さずにいれば、お店の価値を理解して頂けるお客様はむしろ増えますし、去っていったお客様の中にも戻って来てくれる方も出てきます。その時に広い心で受け入れられると良いですよね。

もちろんお店なので儲けもしっかり出さないといけません。でも商売の動機は儲けよりも、地元で仕事をすることそのものに置いた方が上手く行くんですね。

お客様一人一人が泣いたり笑ったりしながら日々を送られている生身の人間。

一人一人のお客様の人生に寄り添ってみよう!

この軸を定めることで、一つ一つの販促や企画が血の通ったものになるはず。

軸さえ決まれば、お店で出来ることはここに紹介した以外にも沢山ありますから、自店にらしいやり方で存在価値を高めて行って下さいね。

それでは今日も良い1日を☆

【アマゾンに真似できない地域店づくり5つの視点】
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