よもやま建築日記~家づくりの現場から~

愛知で家づくりをする建築士が日頃、思ったことや考えたことなどを徒然に、さらにはちょっとした家づくりのヒントや知識などを気の向くままに書いております。建築にはいろいろな考え方がありますが私達の考え方や取り組み方などをお伝えできればば幸いに思います。


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たかが階段されど階段・・5






怪談ならぬ・・


階段の話をしてきました。




なのでここで久しぶりに作品紹介でもいたしますか。





ただ・・


当然階段だけです。




階段だけを見てもらいます。


ビル建築の階段だとお金かかりすぎますので・・


あくまでも住宅の階段特集・・っちゅうことでお願いします。






まずはこの階段から。












黒と赤のコントラストを・・


透かし階段です、強度を得るために桁は鉄骨にしています。


夜、照明を透かしてつけると本当に綺麗です。





次・・













リビングのインナー階段です。


そういえば、ここも赤がポイントです。ね、白いお部屋に白い階段が浮かびます。


インナー階段の場合は空気の動かし方をよくよく検討しておく必要があります。





次・・













これは玄関ホール内になるたけ存在を感じさせないように考えた階段。


玄関から見ると階段が透けて向こうの大窓の景色が見えてきます。





次・・













この階段は実は私が設計した物ではありません。


リノベーションしたお宅ですので元からあった階段を構造体のみにして作り直した物です。


元階段の素性が良いと作り直しても格好良くなりますね。






次・・









中ばっかではなんなので外・・


建物に向かって上ってエントリーしていく階段、門から入ると建物に入っていくアプローチを階段で演出しています。





次・・













これは階段ではないんですけどね。


渡り廊下みたいな・・


こういうのも面白い。


ま、階段みたいなもんっちゅうことで。








以上、怪談特集でした。


あ、違った階段特集!









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内覧会のお知らせをさせて頂きます。




Atelier繁建築設計事務所デザイン・設計・監理による・・


「みのかも西クリニック」


が今般竣工致しまして11/11に開院致します。


これに先立ちまして内覧会が来週11/10日曜日AM10:00~PM3:00行われることとなりました。




よもやま建築日記~家づくりの現場から~



■内覧会の詳細


日時:11月10日(日)AM10:00~PM3:00
住所:〒505-0046
岐阜県美濃加茂市西町5丁目337-1


岐阜県美濃加茂市中心部より国道247号を少し西に向かった国道沿い北側になります。


詳しくは「みのかも西クリニック」ホームページ http://mnnc.jp/

をご覧下さい。




よもやま建築日記~家づくりの現場から~



岐阜県の美濃加茂市のこのクリニックは内科・外科・乳腺外科などを診療科目とする地域の核となるべく建てられたクリニックです。


昨年来、新しく開院開業されるこのクリニックの企画から設計・監理と携わってまいりましたが、ようやく竣工を迎えることが出来感無量といったところでしょうか。


先生を始め関係の皆様には心より感謝申し上げる次第です。




よもやま建築日記~家づくりの現場から~


ご近所の皆様・・

このクリニックをご利用をお考えの皆様・・

クリニック建築をご検討中の皆様・・

私どもの建築に少し興味を持って頂ける皆様・・

住宅ではありませんがAtelier繁はどんなん作るんじゃいなどとお考えの皆様・・


是非内覧会にお越し下さい。








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三つ屋根の家その4:テラス。





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三つ屋根の家の庭、テラス廻りです。


この庭は建て替え前のお宅の頃からあったご主人がずっと大事になさってきたお庭で、灯籠や手水鉢などのある純和風庭園なのですが、そこに合うということを意識して考えたテラスです。

テラスと名付けてはいますが、床や軒の垂木など基本的な造りは「濡れ縁」として設計しています。

ただ、外壁がボーダータイルと吹付のコンビになるため、外観との調和と内部の和洋折衷的なデザインに合わせるために少々純粋な「濡れ縁」とは変えています。



屋根は垂木の先を全て水平に切り、天井は吹付材にして和的な部分を消すようにしています。

床も板幅をモジュールからはずして少々大きめにし、手摺りをアルミにして現代風なイメージにしています。

この手摺りは実際には地面よりはさほど高くはないテラスなので本当は必要性は少ないのですが、奥さんの御希望で布団干場として設けている物です。

手摺りが室内からの景観を阻害することの無いようにとアルミにしたという側面も持っています。



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あくまでも庭と外観と内観の3つをつなぐための装置としてのテラスをイメージして造ってみました




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この家の価格なのですが、どうもえらく値段の高い家であると思われているようなのですが、確かに安い家ではありません。

総額ではけっこうな値段になるのですが、それは敷地に高低差がかなりあるためにコンクリートの擁壁や土留めが大量に必要になったことや、解体工事が必要であったこと、さらには高低差ゆえに鉄筋コンクリート製の2台分の車庫があることのために少々値が張ることになった物です。

それらの金額と外構工事をのぞけば、本体価格は2700万程度



平屋としては少々大きめの建物本体の施工床面積が約45坪ですから坪単価は60万/坪になります。

そのへんの大手メーカーハウスなら間違いなく坪単価70万/坪を超すでしょうから、そういう意味ではまったく値の張る豪邸などではありません。

もちろんスケールメリットがあるという意味と、さらに設計料が必要であるという意味においてはお金は必要ですが・・。




天井を少々高くしても壁材の値段が数万円増えるだけのことですし、斜め天井にしても値段などは全く変わりません。

円窓も角の窓も値段などいっしょです。

梁を露出し化粧にしようが金物を変更しようが、それで坪単価が千円も上がることなどありません。

床材も壁材も天井材もたいして高価な材料などは使っていません・・あ!吉野杉だけは高いですが・・笑。

ただ、ある空間や造形をを効率よく利用しようとしている・・だけのことなんです。




では、何でみんなやらないのか?



それは造るのが面倒くさいから、・・それだけ?

お客さんにとっては一生に一軒でも、建てる方にしてみれば何十年も毎日同じ作業ですから。




その面倒を引き受ける人がいれば、いい家を建てることなどそんなに難しいことではないのではないでしょうか?

素敵な家や格好いい家がいい家ということではなく、ああしたい、こうしたい、様々な形での夢により近い家を実現することができるのでは?



家を建てるとき、設計事務所に依頼するという手があります。



設計料は・・・それは御相談下さい・・・笑。





宣伝になっちまったい・・。






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三つ屋根の家その3:座敷。






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三つ屋根の家座敷です。



この部屋は、この家においては客間であり、客の泊まるための部屋であり、予備室であり、さらには扉を開放するとホール越しにLDとつながり大きな一つの部屋にもなる・・という多目的な部屋です。

立派な仏壇を置くためと、客用の布団をひけるようにするために和室・・と言う形はとっていますが、あくまでも洋室の延長上に持ってきて、和洋のつながりを心がけた部屋でもあります。





本来、日本の現代和室というのは書院数寄屋に分かれます。



形式的に造れば、床は畳敷きで、壁はじゅらく壁などの塗り壁やそれに模した物、天井は竿縁や敷き目の板張り、柱や束を見せ壁は真壁造りで、長押や鴨居や廻り子がある。

さらに建具は障子と襖で床の間や仏間がある。

一般的に普通の方たちが和室・・と認識しているこのような和室の作り方というのは、書院形式の和室になります。

元をたどると、江戸時代に完成された書院造りという建物の形式に端を発する造り方ということなんです。



これに対して、茶室や離宮造りなどに代表される数寄屋形式というのは、実はこれといった形式手法という物はありません。

壁に和紙が貼ってあったり、柱が面皮柱であったり、天井が網代天井や駆け込み天井であったりするのを数寄屋造りであると誤解している人が多いようですが、そうではありません。

しいて言うなら床が畳である・・ということぐらいなんです。

茶室である加賀の玄庵も数寄屋ですが、桂離宮も数寄屋で、ましてや金沢の成巽閣も数寄屋なんです。

玄庵と成巽閣のどこが同じ建築形式?なんて誰が見ても思いますが・・(わからない人は調べてね)



数寄屋というのは元々の日本の在来木造工法の造り方の上にある「好きなように造る」和室やその建物・・のことを言います。

つまり今で言えばトラディショナルモダニズムではないポストモダンの和室・・ということなんです。

現代になると、なかなかどこを境に伝統形式ではない・・とするのか難しい所ではあるのですが・・。


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つまり、この家の座敷は数寄屋というくくりになるのかもしれない現代和室で・・。

床は琉球畳で床の間や仏間があり障子や襖があります。

しかし、壁は大壁で柱も長押も鴨居も廻り子もありませんし、天井も板張りではありません。

その壁材・天井材は洋室と同じ珪藻土を全て塗り回していますから、上だけ見ると洋室そのものです。



天井は屋根の傾斜のあき空間を利用して、部屋の真ん中に駆け込み天井をイメージした変則的な天井にしてみました。

壁面には円窓を付け掛け障子を掛けました。

床の間も外側は室床とし、その内部に床框・床柱付きの本床を入れ込んでいます。



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和洋中間的な座敷を・・と考えた上での部屋なのですが、お客さんや大工さんの感想は、和室以上に和室らしい・・とのことで、大変好評をいただきました。

ホールやLDからの景観としてつながりを感じながら和室である・・

と、感じられればそれは成功・・と喜んでいます。






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三つ屋根の家その2:LDK。





「三つ屋根の家」続き、今日はLDKです。


この家に「三つ屋根の家」と名付けたのは、屋根が三つあるから・・当たり前か?

実は、この家は三つのブロックから構成されています。



一つ目はLDKとそれに付随する家事コーナーなどと寝室。

二つ目はホール。

三つ目が座敷と水廻り。



その三つのブロックにそれぞれ違う形の屋根が掛けられています。

一つ目が流れ屋根

二つ目が陸屋根

三つ目が切妻屋根



だから「三つ屋根の家」・・単純。



その屋根の小屋組をそれぞれが部屋の中に取り込むように建物全体が構成されています。

ホールは陸屋根の吹き抜けに、寝室は斜め天井に、座敷・水廻りの上は天井裏収納庫に。

そして、LDK小屋組天井裏を全て部屋に開放してみました。





私は、デコデコしたデコレーションや装飾などのデザインというのはどうにも好きではありません。

そんなものは後からどうにでも付け足すことが出来ます。

建物本来の持つ美しさ、建物の空間や構造をいかにシンプルに美しく見せられるか?

そしてそこに材料そのものが持っている材質の美しさをどのように見せるか?

石は石、木は木、紙は紙、コンクリートはコンクリート、焼き物は焼き物・・。

そこが・・腕の見せ所?



まあ、勝手に私が思っているだけで、お客さんが「イヤ!」と言えばそれまでですが・・。



最近多いんですよね、化学物質の固まりみたいな塗料材にしてほしい人とか、偽木とかセメント成型品の石やレンガ がいい奥さんとか、コンクリート打ち放しよりきれいに見えるコンクリート打ち放し仕上げ材にしろって方とか・・ようするにみんな偽物です。

偽物の方が妙に整ってきれいに見えたりするんですよね・・本物の良さを知らない人はそう思うのかな。

ようするに、宝石よりビーズの方が好き?しかもただのプラスチック玉のビーズがとんでもない値段!





おっと、そんな話はおいといて・・

この家に見える木部は全て「吉野杉」です。

材木屋さんにたまたま入荷していた「吉野杉」、私も監督もお客さんも一目見て気に入ってしまい、この家にはこれじゃ!っと決めてしまったが・・高かった。

でもいい色です。

普通の杉は赤い・・これは、落ち着いた薄い焦げ茶色、全体に白と濃い茶色で構成を考えていたインテリアにぴったりとなりました。



その「吉野杉」小屋組を垂木構造の垂木まで全て見せています。





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南面は全開放サッシでテラスとつながります、開放すると横の坪庭窓やホールの大窓と相まって、まるで庭の中に居間があるようになりました。



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この空間を居室・・LDに造るために、この家はいくつかのちょとばかりお金を掛けたしくみを使っています。

まず、家全体を高気密化して、基礎を上げべた構造としています・・つまり床下はありません。

そこに、全面床暖房を入れて、床自体が暖まるようしています。

さらに、流れ屋根の上端部、つまり斜めな天井の上側面にハイサイドサッシを設け、天井にシーリンファンを付けました。



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おかげさまで、まあ今年は暖冬でしたが、冬でもこの大きな空間でもまったく寒いとは感じなかったそうです。

夏は全開放サッシハイサイドサッシを開けると家中の空気が流れる、おそらくはエアコンなどいらない家になる・・予定です。






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三つ屋根の家その1:ホール。





作品紹介を久々にやろうかと思います。

題して「三つ屋根の家」という家。



名古屋近郊の住宅地に建てられたこの家は、お子さんたちがすでに手を離れられた、お孫さんたちがしょっちゅう遊びにやってくる・・そんなご夫妻のお宅です。



ですからそんなに大きな部屋や部屋数は必要がありません

リビング・ダイニングと、寝室、そしてお子さんやお孫さんが泊まるための部屋が一つあれば十分です。



そして、ご夫婦はまだまだお若い・・けれども、そんなに遠くない将来にお年をめしたときのことを考えて建てなければならない家でもあります。

そのため、この家は平屋です。



そして、何よりも、ゆとりと遊び心がほしい・・とのご要望でした。




そこで、まず、敷地南側にある昔から長年お施主さんが大事に世話をされてきた立派なお庭、その景色を大きく部屋に取り込み、南面する部屋のどこもが、あたかも庭の中にあるかのような調和を作ること。

さらに、平屋であることを利用した空間構成をデザインに昇華させること、つまり小屋組を空間に使う・・・無駄な空間を無くす、それを実現するための技術を構築する。

最後に、フレキシブルに変動する各部屋がつながったり、閉じられたりすることにより、ホールを通じて大きくもなり、小さくもなり、使い方によって自由自在・・な間取りを作ること。



以上の三つを基本として設計を進めてみた住宅・・がこの「三つ屋根の家」です。






はたして、うまくいったのかどうか?







今日は、ホールです。




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この家には玄関ホールなるものは存在しません。

家の真ん中に南北に走る廊下状のホールがあり、そこの端部が玄関になっています。

このホールの屋根は陸屋根・・に外観上は見えるよう納められた緩い勾配屋根で、ホール内は小屋組をすべて意匠として見せています。



ホールの両サイドにはリビングと座敷(客間)があり、床はまったくの一体で、その間は大きな3本のガラス戸で仕切られています。

これを閉じると、ホールはホールになり、開けるとホールはリビングにも座敷にも変貌します。

又、ホール中程にはホール自体を玄関部と部屋部に分けるための扉がついており、これを閉めればお客さんが見えてもパンツ1丁でお風呂に入ることも可能・・・なわけです。



玄関の外からは、玄関上の窓よりこのホールの中をみることが出来ます。

もちろん、小屋組は見えますが、人はまったく見えません。



外から入ってこられるお客さんは、玄関戸を開けると、まっすぐ目の前にホールを通してホール南側の大ガラスより南側のお庭にあるご主人自慢の「槙の木」を見通すことが出来ます。

大ガラス前は坪庭となっており、リビングからも座敷からもそしてホールからもこれを楽しむことが出来、その低木の坪庭越に南側の庭園も楽しむことが出来ます。

北側の玄関から南の庭を眺める・・これがこのホールの一番の贅沢になりました。



そして頭上には「吉野杉」の飛び梁と小屋組が間接照明により幻想的に照らし出されます。







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「吹抜につながる家」その4:命名の由来。




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随分お久しぶりの「吹抜につながる家」その4です。








今日はこの家の名前の由来を記してみます。



簡単です、各部屋がそれぞれに吹き抜けにつながっているからです・・・笑!










吹き抜けというのは家を建てる際、けっこう人気のあるおしゃれな空間造りにはかかせない物・・なのですが、実はその作り方というのは・・プランとしてということではありません、技術的にという意味です・・かなり難しい物です。



デザインと機能は両立しないからです










その欠点をあげてみましょう。



1:夏、空間が大きすぎて冷気が逃げやすい。



2:冬、空間が大きすぎて、しかも暖気が上に上がってしまうため暖まらない。



3:空間が上下に大きいため、換気しても部屋全体の空気が通りにくい。



4:天井に手が届かないので掃除が大変。



5:照明器具を吟味しないとタマ替えが出来ない。









この中で、4番はお施主さんに頑張ってもらうしかありません・笑。









1番や5番は設計の工夫で対処できます。



吹き抜けのある居室は必ず扉などで区画できるようにしておくのが基本です。上に広い部屋なのに、横にも開放的に扉や壁はなし・・などというのは論外です。



冷気は下に下がりますから、区画さえ出来ていれば冷気は溜まります。






もちろんこれは大型のエアコンを入れることが大前提です・・、



ただ、当然冷気は下がるとは言っても部屋が大きいのですから、一般家庭用の場合10帖間の吹き抜け部屋なら15帖用くらい、つまり1.5倍くらいのエアコンの能力は必要と考えてください。



それと、天井扇はゆっくりと部屋の空気を動かすための物で扇風機のように風で冷やすための物ではありません。あくまでも部屋の空気を動かすために廻してください。











この家はもちろん天井扇を付けています。



そして、玄関ホールとの間に大きなホール天井まである3本の引き込み戸を普段は壁の中にしまい込んでいますが、夏エアコンを入れる時はこれを閉めます・・。






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照明もいくら格好良くしたくても、ダウンライトなどは絶対にバツ・・梯子で替えればいいじゃん?



実家で実験的に4・5mの天井にダウンライトを入れてみたことがあります。両親は建てた時は元気でしたが、今や老人・・私が行った時しかタマ替えなど出来ません。



しばらくの間タマ切れ・・が当たり前な家になってしまいました。



基本はブラケットやロングラインのペンダント、吹き抜け用シャンデリアなどにしなければなりません。









最近はラインを壁から壁に張って取り付けたりするオシャレな建築化照明などもあります。



もちろん間接照明昇降式照明器具なども高価ですが検討すべきですね。






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そして特に問題なのが2番と3番です。



まず3番、



吹き抜けでは通常、開放できる窓が下の方に来ます、窓を開けて風を通しても空気が動くのは部屋の下の方だけ・・になってしまうんです。



吹き抜けの上の空間にある空気はまったく動かないのです。



ご主人が煙草でもすったり焼き肉でも食べたりすると、ほっとくと数日は臭います。









大型の換気扇を廻しまくって天井扇を廻す・・必要があります。








そこで、写真(図)を見てください。





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この家では下から上に風を通します。



もちろん下から下に風を通すことも可能ですが、上から下に、下から上に風を通す・・、部屋中の空気の入れ替えが可能になります。











そして2番、



吹き抜けの部屋は冬寒い・・空間が空気の量が普通の部屋の倍あるのですから当たり前ですね。



暖気は上にどんどん上ってしまいます・・



そこで、暖房は床暖房+天井扇・・が基本、下から暖めて、空気を対流させること。







それでも不足する場合は局所的に暖房器具を使ってもらう・・。











この家は吹き抜けが2つもあり、しかも各部屋がこの吹き抜けにつながっています、吹き抜けが多いんです。





そこで、この家の床暖房にはちょっとした仕掛けをしてみました。



この家には1階に床下がありません、コンクリートのスラブ(板)が土の上に直接断熱材を挟んでのっており、その上にフローリングが直に貼ってあります。



俗に言う「土間コンクリート断熱工法」という方式をとっているのですが、その上に蓄熱式の電気式床暖房をコンクリートに直接接して取り付けてあります。





通常、床暖房というのは熱を上以外の方向に逃がさないために下側に断熱材を挟む物なのですが、この家では、あえてそれをしていません。



直接コンクリートに接する・・ここがミソです。









コンクリートというのは石・・みたいなものなので、とて蓄熱性の高い物です。



ですから、コンクリートの床板を石焼きビビンバの石鍋にしてあげるわけです。







床暖房を入れると、時間と共にその場所以外も家中が暖まります、又床暖房を切ってもしばらくは冷えません・・。






このお宅では、先の冬、居間の床暖房とエアコンの暖房以外、天井扇を廻していれば、どの部屋も一切暖房は不要になりました。



石鍋暖房で暖めた暖気を、吹き抜けを逆に利用することによりその暖気を吹き抜けを介して1・2階の各部屋にまで届ける・・ことが出来ました。





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かくして「吹抜につながる家」が出来上がったわけです。










もちろん、それもこれも、お金を掛ければ何でも出来ます・・冷房も暖房も全て全館パッケージ冷暖で、換気も全館給排気で・・照明器具は全て昇降式で・・



いくら掛かるか寒気がしますが・・・ランニングコストも・・



変電設備(キュービクル)がいるかも?









笑い事ではありません・・昔、大金持ちのお宅に本当にキュービクルを付けたことがあります。



一応、言っておきます・・その家の電気代は月々数十万・・



払えますか?















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「吹抜につながる家」その3:見えるけど見えない家。






長らく間があいてしまいましたが「吹抜につながる家」の第3回です。





最近は自分の家の中を道行く人に見せたい方・・がとても多くなってきたようです。家どころか自分が生活している所をまるでショールームのように道行く人から見て欲しい・・なんて方達です。


外から丸見えのガラス張りの家・・なんて当たり前で、丸見えのお風呂、それどころか丸見えのトイレまで・・・それが格好いいと言われるけったいな世の中です。


中から外の景観がよく見える・・ということは、外からも中が丸見え・・という当たり前なこともわからない人が多いようです・・。






この家ではそういうわけではないのですが、せっかくのすてきな家の中を道行く人に見てもらいましょう・・ということで設計が進められました。


但し、プライバシーはあくまでも確保する・・。


見てもらうのは見られて支障のない部分だけ、逆に言うと見て欲しい部分だけ、ようするに外から家の中は見えますが、家の中の人や生活は見えないようにしなければならない・・。





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写真は住戸玄関ホールを中からと外から見た物。




この玄関は吹き抜け上部に大きな窓を持っていて、吹き抜けの向こう側はステンワイヤーの手摺り越しに、2階のホール・廊下となっています。


つまり、この窓越しに道行く人は玄関ホール吹き抜けを見ることが出来、中を見せています。




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わかりやすいように図を描いてみました。





この窓にはカーテンやブラインドなどは付けていません。


昼は中が暗いため内部はぼんやりしか見えませんし、吹き抜けの向こう側、2階ホールの手摺り上にロールスクリーンを入れてあるため、夜はこれを降ろせば吹き抜けまでは見えますが、ホール内は見えなくなります。


つまり、外から内部は見えますが、人や生活は見えません。








現在は、この2階のホール壁にお施主さんの趣味であるバスケットボールのユニフォームなどがお洒落に飾られており、道行く人らはまるでショーウインドウのようにこれを眺めながら歩いてゆくようです。


奥さんが家の前で近所の奥さん達と井戸端会議を開く時、必ず「お宅の御主人はバスケットボールをやるのね?」と会話が弾むんだそうで・・こちらの意図以上の使い方をお施主さんが考え出してくれることは本当にうれしい物ですね。






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写真はその住戸の玄関ポーチ部分。




玄関ポーチの天井は先ほどの窓と一体のガラス張り天井になっています。


この家にやってきた人はポーチでインターホンを押して上を見上げるとガラス越しに玄関ホールの吹き抜けを見ることが出来ます。


玄関の内と外を吹き抜けで一体化させていますが、扉にガラスは入れていませんから、やはり人は見えません。






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次の写真はLD上部吹き抜けハイサイドライト窓を外からと中から見た物。




LD外のテラスには少し高めのコンクリート打ち放しとアルミパンチングメタルの壁を設け、室内は直接見えないようにしてあります。


そこで、LD上部には横長のハイサイドライトを設け、この窓から室内を見せる・・。


吹き抜けの向こう側には子供部屋があり、吹き抜けに面して窓がついています。この窓から吹き抜け越しにハイサイドライトを通して子供部屋から外を眺めることも出来、又、逆に外部からはハイサイドライト越しにこの子供部屋窓を見ることが出来ます。





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写真は子供部屋の窓から吹き抜け越しにハイサイドライトを見た物。



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これを図示したものです。




ハイサイドライトにはやはりカーテンもブラインドも付けてはいません、もちろん、昼間はぼやけてしか内部は見えませんし、夜は子供部屋の内部窓にカーテンを閉めますので、吹き抜け空間はよく見えますが、子供部屋内部や人は見えません。










見えるけど・・見えない家、が出来上がりました。




これは、吹き抜けという物の特性、可視性と遮視性を併せ持つパンチングメタルのような材料、そして昼と夜の明るさの向きによる見え方、カーテンなどを閉める開けるという毎日必ず行う作業、以上の要素を組み合わせて作り上げてみたものです。







ただ、実は吹き抜けという物は、居室などにつくるのは生活環境や機能上は実に難しい物で、


簡単に無計画には造るべきではない・とも思っています。





次回はその辺のことを書きたいと思います。


これまたいつになるか・・?わかりませんが。









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「吹抜につながる家」その2







今日は建物の南側と東側を紹介します。



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こちら側は、住宅・事務所の駐車場があり、広い道路に面しています。


そのため、北側とはデザインから形態までまったく印象を変えています。


あくまでも、こちら側は事務所の顔・・ファサードを作っています。






使っている材料は同じなんですが、形が違うとこうも印象が違う?


北面と南面のこの顔の違いを西面と東面で徐々に一体化するよう動かしていっています。





結果としては、なかなかに面白いと好評なようです。










私は2階の居室にバルコニーがない家っていうのはあまり好きではありません。


物干し?空調機の室外機置き場?・・それもあるのですが、緊急の場合の避難場所などとしてはもちろん、開口部を大きく取っても直接外から室内を覗かれたりしない、・・バルコニーの壁があるだけで中からはとても開放的に外がみえますが、外からは覗きにくくなります。








覗かれにくくする・・というのは、住宅においては実は難しいことです。


覗かれない = 外が見えない・開放的でない・暗い ということになります。


そういう場合にパンチングメタルというのは実に効果的な物なので、よく多用します。







パンチングメタルというのは、アルミやスチールなどの板材に丸や四角の穴をたくさんあけた物ですが、レースのカーテンなどと同じような効果を得ることが出来るからです。


暗い側から明るい側をパンチングメタル越しに見るとよく外が見えますが、逆に明るい側から暗い側を見るとまったく中が見えません。


つまり昼間は外から中が見えない・・夜は逆に見えますが、夜はカーテンやブラインドを閉めてしまいますから・・。





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不透明ガラスなども明かりは通してガラス越しには中が見えませんが、同時に中からも外が見えなくて、風が通りません・・。









そのパンチングメタルには、実はいろいろな取り付け方法や加工方法があります。


実はこの辺の納め方・・つまり細部の作り方で設計者の技術力が問える・・かな?





最初から穴がたくさん開いている状態で販売されているパンチングメタルの板は安価です。しかし板の端部が穴の途中部分だったりして、見栄えがとても悪くなり、また取り付け部分にも穴が開いているため強度が落ちてしまいます。安価に製作したい店舗などでよく用いられる方法です。


それに対して、ただのアルミなどの板に、ここからこの範囲まで穴を開けなさい・・と1枚ずつ製作させた物はそういったことがありません、板の目に見える範囲だけ穴があって端部などの止める部分は穴のない板・・住宅など何十年も使用する建物では、多少高価でもこちらにすべきでしょう。







パンチングメタルの板を手摺りや支柱に取り付けるのも、私のところでは基本的にガスケットか押し縁で止めるのを基本としています。


棒のような小さな角材などで板の全周を表と裏両方から挟んで止め、その角材を手摺りや支柱に止めてしまうという方法です。


数カ所を金物などで止めるのが一番簡単な方法で見栄えも格好良く見える方法ではありますが、それでは強度的に不安なのと、板の端部を触って手を切ったりしてしまいます。





中には板を表側から支柱にまっすぐビスで止めるだけ・・なんてのも見かけますが、問題外ですね・・錆びる、手を切る、強度も弱い、見栄えも悪い・・・ 遠目には同じに見えても良いところがありません。











建物の東側には大きなガルバリウムの壁を作って道路と敷地を区切らせました。





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これは、事務所部分の将来増築に対応するため、という意味もあるのですが、




空間を切る


形態を区切る


造形を分離する




という意味合いではこういった壁やスクリーンなどは有効な方法だと考えています。





違う物をそこで分けて明確に用途や意味合いを変えてやる・・ということなんですが、


この建物では、事務所と住宅がそこから変わるよ・・というサインでもあり、


又、この東側は狭い歩行者専用道路面していて、その反対側には焼き肉屋さんがあるため、明確にここで建物と敷地を道路や焼き肉屋と隔絶させるための壁・・でもあります。






出来映えとしては気に入っているんですが、


ちょっとお金がかかるのが玉に瑕ですか・・。










そうそう、ここでちょっと宣伝!


私のところの事務所作品が今月の「建築ジャーナル」誌6月号で特集掲載されています。


そこにこの家も出ています。


専門誌ですので、大きな本屋さんでないと売っていませんが・・。


たいした物でもありませんが、見かけた方はかわいそうに思って見てやってください・・笑。


ちなみに「建築ジャーナル」http://www.kj-web.or.jp/










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「吹抜につながる家」その1








本来、BLOGでは作品の紹介などはしないようにしていたのですが・・・


作品を見たい人はHPの方を見て下さい・・・と言っていたのですが・・・






お施主さんが、「載せないんですか?・・・」と、希望と期待に満ちた目で私の方を見るので、


やむなく・・・ってことはないか?・・、少し載せて見ることにいたしました。





ただ載せたのでは面白くないので、少々この建物を建てる際に考えるたところなどを写真に併せて述べてゆくことにしようかと思います。









建物作品名は「吹抜につながる家」としました。


諸元DATAは秘密です。


場所は名古屋近郊、構造は鉄骨造一部木造の2階建て・・混構造ってやつです。


お若いご夫婦とお子さん達のご家族が住み、一部が事務所として使われます。







今日はその外観ー1です。







この建物は2つの顔を持っています。住宅としての顔と事務所としての顔・・


もちろん1つの建物ではあるのですが、向きによっていろいろな顔を与え、それが続して変化しながら住宅としての顔から事務所としての顔に変わってゆくよう考えてみました。


結果として住宅の玄関がある北面と、事務所の玄関がある南面は異なった顔を持ちながらつながりのある意匠が出来上がりました。





写真は、その住宅側の顔・・3枚です。




fukinuke_gaikan01



fukinuke_gaikan02




fukinuke_gaikan03




外装はガルバリウム鋼板のスパンドレル2種と吹き付け


黒い部分が大波カラーガルバリウム鋼板スパンドレルの横張り


シルバーの部分が小波 カラーガルバリウム鋼板スパンドレルの縦張り


白いところが吹き付けです。





横張りと縦張りを色を変えて組み合わせることでコントラストを強調した良い色合いとテクスチャーが出来ました・・自画自賛?


ただ、こういうのは設計事務所がいないとまず無理かな?・・なんて思います。


施工図の段階で相当厳密にチェックしないと胴縁の向きや梁への取り付け方を間違えます、横波部分は縦胴縁、縦波部分は横胴縁ということになります。


実際この現場でも徹底的にチェックしていても何カ所か間違いがあり直しています。







昔は鋼板を外装に使うのなんてもってのほか!どうしても使いたいときは特殊加工した凄っごく高価な物!でしたが、このガルバリウム鋼板が出来てからは世界が変わりました。錆びません・・最初は信じてませんでしたが、本当に錆びません。


ただ、どうしても現場の板金で加工して付ける材料ですから、鏝などで塗装面を傷付けてしまうとそこから錆びてきます・・何度もしっかりチェックして傷のあるところはやり変えることが大事です









吹き付けはどこかのメーカーハウスみたいに高価な物は使っていません、必要ないと思っています、ビルじゃないんだから。


安くても高くても結局汚れるのは同じことです。その材料のテクスチャー・・つまり柄が気に入ればそれでOK、色などはどんな色でも自由に作れます。


汚れやすい吹き付けを汚れにくくするために、この建物では吹き付けの壁部分の上の壁や屋根は若干せり出させて雨だれが当たらないようにしています。黒いガルバの壁は白い吹き付け壁より10cmほどせり出しています。



fukinuke_gaikan05



現場ではこのせり出しが悪評たらたらでした・・・なんてったって造りにくい面倒くさいって・・ハハ!









窓には基本的に全て霧除け庇を付けています。スペースの関係であまり大きくはありませんが・・。


私は陸屋根、つまり軒が無いのに窓に庇の無い建物が大っ嫌いです


24時間空調のビルじゃあないんですから・・窓を開けないてことはないでしょ?




fukinuke_gaikan04




ここでは木で製作した型をはめ込んでその上にガルバリウム鋼板を張り込んで庇を造っています。

とっても安価ですし、自由なデザインが出来ます。


難点があるとすれば、板金屋の腕がもろに出ること・・やり直しの嵐です・・







そういえば・・板金屋の大将と打ち合わせをしたとき、目の届く部分は徹底的に厳しくするから腕の良いのにやらせて、そのかわり目の届かない所は多少出来が悪くても錆びたりしそうになければOKよ!と言っておいたら、本当に見えない所は下手くそな所が多くて・・・






やりなおーーーし!の嵐でした。


大将曰く・・話が違う・・まあそんなもんよ!






しょうがありません、誰しもやらなくちゃ上手くはなりません、直せばいいんです





次回は外観ー2です。







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