消防士さんだって人間だわ・・。【検査・検査・検査・・3】
そして・・
忘れてはならない検査!
それが消防検査!
です。
消防法による検査。
あんまり一般の人は知らないかもしれませんが?
実は全ての建物は確認申請と同時に消防法の申請を消防署にだして許認可をとっています。
これの許認可がおりなければ確認申請もおりないんです。
消防と建築って何が違うの?
建築は・・
地震に耐えられるかとか?
台風でも耐えるのかとか?
日影にしないかとか?
隣に害を与えないかとか?
室内環境は大丈夫かとか?
建築的なことを決める・・
って言ってもよくわからんかもしれませんが・・
これに対して消防は・・
とにかく火事や防災!
に対する法律です。
住宅ではあんまり消防検査はないんですけどね。
ただ消防の申請は全ての建物でやっています。
そして消防設備のある建物の場合は全て消防検査があります。
自動火災報知器・・
誘導灯・・
スプリンクラー・・
避難器具・・
屋内消火栓・・
連結送水管・・
特殊消火設備・・
非常警報設備・・
よくどこかで大きな火事なんかがあるとニュースで耳にしませんか?
この建物では消防法で定められたスプリンクラーを設置していませんでした・・とか。
あれは、その消防法の申請や検査をごまかしていた・・
ということです。
そして・・
消火器や住宅用火報設備などの簡易な物以外の消防設備が何かあれば住宅であっても消防検査を受けなければなりません。
つまり・・
大きな住宅なんかだとありますよっちゅうことです。
そして・・
この消防設備の検査に合格しなければ確認申請の検査済み証ももらえません。
検査済み証は建築と消防の両方が合格して初めて交付されます。
なので・・
消防検査も非常に大事な検査ということになるのです。
消防検査が建築確認の検査と違うところは・・
建築では中間検査が厳しくて完了検査は形や材料のの確認だけでけっこう簡単!
なんて先にも書きましたが・・
いや・・
簡単ってのもおかしいのですが・・
消防の完了検査は全く違います。
非常に厳しく大変なのです。
なぜなら・・
それは、完成した消防設備を全てテストしてみるからです。
どういうこと?
だって・・
いざ火事の際に動かなかったでは済まないのです。
だから全て動かして確認します。
ひとつでも動かなかったら合格は出来ません。
なので時間かかる・・
のです。
先日・・
そんな消防検査がありました。
検査が始まると・・
いろんなところでリーンとかカンカンとかリリリリリとか・・
様々な警報音が鳴り響きます。
全ての感知器などを感知させてならしてみるからです。
非常ベルなんかも鳴らしてみます。
リリリリリリリリリリリリリリ・・・
うるさい・・
基本的には消防設備の検査は消防署の審査官と消防設備士という資格の人が行います。
っちゅうかその有資格者にしか出来ません。
なので・・
我々はただ見ています。
暇です・・
寒くなってきました・・
眠くなってきました・・
時間かかります。
まだ終わらん・・・
ただ・・
この後ちょっと楽しみもあります。
それは・・
消防車がやってくるのです!
といっても消防車につないで送水したりする消防設備のある場合だけのことですが。
マンションなんかだと連結送水管とかがありますので大抵検査には消防車がやってきます。
ま・・
いい大人が消防車見て嬉しいっちゅうのもなんなんですが・・
でもやっぱりいい年こいても男の子ですのでそういうのにはやっぱりワクワクします。
ブワーっと送水すると・・
オオオッ!なんて見ている大の男達が歓声を上げるのです。
そこや近所にお子さんなんかいたらもう大変です。
どこからともなくたくさん集まってきて・・
ワーワーキャーキャー大騒ぎ!
消防士さんもそんな方達には非常に協力してくれますので・・
お子さんは消防車乗り放題です。
そんな風にして消防士さんが気分良くなってくれたら・・
検査もとおりやすくなる!
ちゅうもんですか?
そんなこた~ないか・・
いやいや消防士だって人間だわな。
きっとそうに違いない。
だから・・
子供達集まれ~!
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