よもやま建築日記~家づくりの現場から~

愛知で家づくりをする建築士が日頃、思ったことや考えたことなどを徒然に、さらにはちょっとした家づくりのヒントや知識などを気の向くままに書いております。建築にはいろいろな考え方がありますが私達の考え方や取り組み方などをお伝えできればば幸いに思います。


テーマ:

 消防士さんだって人間だわ・・。【検査・検査・検査・・3】

 

 


そして・・
忘れてはならない検査!


それが消防検査
です。

 

 

消防法による検査。


あんまり一般の人は知らないかもしれませんが?
実は全ての建物は確認申請と同時に消防法の申請を消防署にだして許認可をとっています。


これの許認可がおりなければ確認申請もおりないんです。

 

 

消防と建築って何が違うの?


建築は・・
地震に耐えられるかとか?
台風でも耐えるのかとか?
日影にしないかとか?
隣に害を与えないかとか?
室内環境は大丈夫かとか?

建築的なことを決める・・
って言ってもよくわからんかもしれませんが・・


これに対して消防は・・
とにかく火事や防災!
に対する法律です。

 

 


住宅ではあんまり消防検査はないんですけどね。
ただ消防の申請は全ての建物でやっています。


そして消防設備のある建物の場合は全て消防検査があります。


自動火災報知器・・
誘導灯・・
スプリンクラー・・
避難器具・・
屋内消火栓・・
連結送水管・・
特殊消火設備・・
非常警報設備・・


よくどこかで大きな火事なんかがあるとニュースで耳にしませんか?
この建物では消防法で定められたスプリンクラーを設置していませんでした・・とか。


あれは、その消防法の申請や検査をごまかしていた・・
ということです。

 

 

そして・・
消火器や住宅用火報設備などの簡易な物以外の消防設備が何かあれば住宅であっても消防検査を受けなければなりません。


つまり・・
大きな住宅なんかだとありますよっちゅうことです。

 

 

そして・・
この消防設備の検査に合格しなければ確認申請の検査済み証ももらえません。


検査済み証は建築と消防の両方が合格して初めて交付されます。


なので・・
消防検査も非常に大事な検査ということになるのです。

 

 

消防検査が建築確認の検査と違うところは・・


建築では中間検査が厳しくて完了検査は形や材料のの確認だけでけっこう簡単!
なんて先にも書きましたが・・


いや・・
簡単ってのもおかしいのですが・・


消防の完了検査は全く違います。
非常に厳しく大変なのです。


なぜなら・・


それは、完成した消防設備を全てテストしてみるからです。

 

 


どういうこと?

だって・・
いざ火事の際に動かなかったでは済まないのです。


だから全て動かして確認します。
ひとつでも動かなかったら合格は出来ません。


なので時間かかる・・
のです。

 

 

先日・・
そんな消防検査がありました。

検査が始まると・・
いろんなところでリーンとかカンカンとかリリリリリとか・・
様々な警報音が鳴り響きます。

全ての感知器などを感知させてならしてみるからです。

非常ベルなんかも鳴らしてみます。
リリリリリリリリリリリリリリ・・・

 

うるさい・・

 

基本的には消防設備の検査は消防署の審査官と消防設備士という資格の人が行います。
っちゅうかその有資格者にしか出来ません。

なので・・
我々はただ見ています。

 


暇です・・

 


寒くなってきました・・

 


眠くなってきました・・

 


時間かかります。
まだ終わらん・・・

 

 

ただ・・
この後ちょっと楽しみもあります。

 

 

それは・・
消防車がやってくるのです!


といっても消防車につないで送水したりする消防設備のある場合だけのことですが。
マンションなんかだと連結送水管とかがありますので大抵検査には消防車がやってきます。

 


ま・・
いい大人が消防車見て嬉しいっちゅうのもなんなんですが・・


 


でもやっぱりいい年こいても男の子ですのでそういうのにはやっぱりワクワクします。
ブワーっと送水すると・・


 


オオオッ!なんて見ている大の男達が歓声を上げるのです。

 


そこや近所にお子さんなんかいたらもう大変です。
どこからともなくたくさん集まってきて・・
ワーワーキャーキャー大騒ぎ!


消防士さんもそんな方達には非常に協力してくれますので・・
お子さんは消防車乗り放題です。

 

 

そんな風にして消防士さんが気分良くなってくれたら・・


検査もとおりやすくなる!
ちゅうもんですか?


そんなこた~ないか・・


いやいや消防士だって人間だわな。
きっとそうに違いない。




だから・・
子供達集まれ~!

 

 

 


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建築士は建築関係法規のプロ!!!。【検査・検査・検査・・2】

 

 


そんな、お役所の検査ですが・・


確認申請の検査だけではありません。


出した申請・・
とった許認可の数だけ検査があります。
全部ではありませんし、写真の提出だけなんてのもありますが・・


ま、大部分は検査です。


さらには性能評価なんかをとったりフラット35なんかを借りたりしていると・・
それらにも検査があります。

 

 


これらの申請・検査は・・
その土地や建物の種類に・・
よります。

 

 


土地にかかわる物では・・


都市計画法の開発許可。
市街化調整区域内建築許可。
宅地造成区域内行為許可。
砂防地域内建築許可。
河川法内建築許可。
土地区画整理事業地域内建築許可。
風致地区内建築許可。
緑化地域内建築許可。
地区計画区域内建築許可
バリアフリー法建築許可。
省エネ法建築許可。
etc・etc・・

 


いやはや・・
どんだけあるんじゃ!
ちょっと考えただけでこんなに?


実際にはこれ以上どんだけある?


それに建物の種類による物では・・


旅館業法許可。
工場立地法許可。
飲食店舗なら保健所の・・
クリニックなら医院の開設・・
薬局なら薬事法の・・
駐車場法もあるし・・

 

 

はぁ~

 

 

各市町村で決められた近隣対策なんかもあったりするし・・
それに付随して日影対象建築物なんかもあるし・・
TVの電波障害対策とか・・
ゴミ置き場の設置とか・・
浄化槽なんかもあるし・・


そこに・・
性能表評価とか・・
フラット35とか・・
第三者機関なんかの検査もあったり・・

 

 


いやはや・・
もう嫌になってきた。
本当にようやるわ俺たち。


全部が全部に申請があって検査があるとは限らないのですがね。
それらの許認可にはすべからく検査があります。

  


でも・・
住宅などでも申請の4つや5つ・・
検査の3つや4つは当たり前にあるものです。


ちょっとした建物ならいっぱいいっぱい!
の申請やそれに付随した検査があります。

 

 


無茶苦茶にある申請や許認可や検査類・・


それらの何が必要で何をしなくてはいけなくて何を図面にしていつやるのか・・


それらを全て把握して進めるのも?
我々の仕事です。

 


我々建築士はそういう建築関係法規のプロフェッショナルなのです。


っていうか・・
そうでない人もたくさんいるようですが・・
そうでない人に頼んではいけません。

 

 

 

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検査・検査・検査・・・。【検査・検査・検査・・1】

 

 


ここの所バタバタで・・
ちょっと大きな物件の検査が大量にかたまってしまって・・


昼間、事務所にいたためしがない。


おかげでブログ記事もまったく書けません。

 

 


何しろ今は3月!!!

建築業界が最も忙しい時期なのです。

って・・
建築に限らずみんなそうか?

 

 


検査検査と簡単に言いますが・・
検査と言っても建築の検査にはいくつかの種類があります。

 

大きく分けると・・

まず施主検査。
これはお施主さんが出来た建物を見て回る・・
検査というか内覧会みたいな物。


これは大変ではない・・
むしろ楽しい検査です。
綺麗に出来上がった建物を見てうれしくないわけがない!

ま、たまに気に入らんと文句言われることもありますが・・

 

 


次に事務所検査や工務店の自社検査。


これは真剣です。
建物の出来に関わる検査になりますので・・


我々設計事務所は目をさらにして建物を確認しますし・・
工務店も後で何かったらいけないので造った人とは別の人間が来て検査します。
大きな会社だと専門の検査部なんかもありますね。


ちょっとでも不具合があると・・
すぐに是正工事、つまり修繕工事です。

 


たまに是正工事はまったくありませんでした~・・
素晴らしい工事でしたね~
腕がいいんだね~


なんてことをいけしゃーしゃーと言う工務店さんとかメーカーさんがいますが・・


これは絶対に嘘です。
是正工事がないのではない・・
是正工事はしないと言っているのです。


1つ1つをその場に造る建築工事でまったく是正がないなんていうのは絶対にありえません。
どんなに少なくても絶対に何カ所もぶつけたり汚したりよれたりなどしているものです。

 

 


それから、これが最大の難関!
役所の検査です。


もちろん最大の検査は建築の確認申請の完了検査。


これがないと検査済み証がもらえません。
検査済み証がないと・・
登記が出来ません・・
固定資産税の減免が出来ません・・
銀行さんなどの融資の残金がおりません。


たとえ今は・・
登記なんかしなくていいしとか、現金払いだから、なんて検査受けないでいたりすると・・
将来えらいことになります。


増築できない、改築できない、売れない・・
なんてことに。


昔と違って検査済み証なんかなくてもいいよ!っちゅうわけにはいかないのです。

 

 


ただ・・
昨今はちゃんと申請通りに造ってさえいれば完了検査自体はそんなに難しくはない。
なぜかというと、出来ちゃったところを見るだけなので申請と違ってさえいなければ何の問題も無いから。

 


それよりも・・
中間検査というのがあるのですが・・
こいつが大変なのです。


なぜなら・・
出来ちゃう前の検査だから・・
つまり見えないところの検査です。

 


杭がどうだ!
鉄筋がどうだ!
コンクリートはどうだ!
材木はどうだ!
金物はどうだ!
配管はどうだ!


ちゅうことなのです。


特に昨今は・・
例の何とか化成さんのおかげで杭や鉄筋やコンクリートに関しては恐ろしく大変です。


あの書類はあるか?
この検査票はあるか?
この項目はどうした?
ここも写真は撮ってないのか?


ぜ~んぶ提出してください!
ちょっとした建物なら書類だけで何百枚なんて当たり前です。


当然全部あるべき物なのですが・・


何だか建築士なんてかけらも信頼されていないってことがよ~くわかります。

 

 


あ~
昔は良かった・・

 

 


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なもんで配筋検査・・。【配筋検査・3】

 

 

ということで・・
配筋検査です。


鉄筋がちゃんと設計通りに配置されているかどうか・・
その太さ・本数・間隔・位置・つなぎ方・止め方などを検査します。


あってるかどうか・・

 

 

配筋検査は配筋が完了してその廻りに型枠が出来上がった時に行います。


つまり・・
コンクリートを打設する直前・・
だいたいは、明日コンクリートを打つという前日に行います。


検査が済んで修正が出来なければ当然コンクリートは打てないのですが・・
でもそこで何日も間が開いてしまうと工期がどんどん遅れてしまいますので時間的余裕はあまりありません。


なので検査には鉄筋屋さんにもいてもらうことになります。

 

 


ここを直しなさい・・
と指示したら,その場で鉄筋屋さんが直していきます。

 

 

パズルみたいにものすごくたくさんある鉄筋をよくわかるな?
なんて思うかもしれませんが・・
何度もやっていると見ればおかしいところは大抵すぐにわかります。


まあ、よっぽどでなければ太さ間違えたとか本数違うとか長さが違うとか曲げが違うなんてのはありません。そんなのは我々が検査する前に監督さんが気がついて直しています。
毎日いて見てるんですから。


現場監督さんが常時いない現場は危険ですけどね・・
朝しか来ないとか週に2日しか来ないとかね。
太い主筋なんかだと作って組んじゃって廻りの補助筋をとりつけちゃっていると・・
ちょっとやそっとじゃ直せなくなってしまいます。

 

 


難しいのは・・


昨今はどんどん構造の基準が厳しくなってきており・・
鉄筋ってのも数年前とは比べものにならないほどたくさん入れなければならないところなんてのが出てきているのですが・・


それらの鉄筋がたくさんありすぎて入らないとか・・
重なってしまって縦を入れると横が通らないとか・・
鉄筋が多すぎて隙間にコンクリートがまわらない・・


なんてのです。

 

 


監督さんが気づけば先に聞いてくれるのですが・・
鉄筋屋さんが適当ではないのでしょうが無理無理入れたり通してひん曲がってたり・・
なんてのが多々ある。


当然、直します。

 

 


それから・・
かぶり厚です。

 

 


かぶり厚ってのは・・
鉄筋コンクリートの中で鉄筋がコンクリートに何cm入っているかの厚み。


これは非常に重要です。
これが小さいと所定の強度が得られず、水漏れの原因になり、塩害を受けたり、鉄筋が錆びて爆裂を起こしたりします。
あまりに大きすぎると中に鉄筋がない部分が大きくなって収縮によりひびが入ってきます。

 

 


なので・・
検査の際には一番外側にある鉄筋が型枠の板まで何cmあるか・・
で検査します。


これはけっこう直します。


なぜかというと・・
このかぶり厚はそれが基礎なのか梁なのか床なのかなどによってみな違うのですが・・
型枠というのはコンクリートが固まったらすぐ外せるように、基本が木で出来た簡易な物なのでぶつかったり押したりするとすぐに動いてしまう・・
それから、鉄筋がたくさん入っていると理論上は入るようになっていても実際にはあふれて膨れてきてしまうから・・


なので・・
ふくれてもいいのであればあえてふくらしたり・・
向きを変えてもらったり、1本増やしてもらったり・・
その都度その場で検討して直します。

 

 


いずれにしても・・
配筋検査。

 


たくさんあるのです。
何しろ全ての壁・床・屋根、コンクリート部分全部見なければならないのですから。


時間がかかります。

 

 


寒い・・・・・
暖房などない吹きっさらしの現場。
鉄筋屋さんは動いてますから・・


あ・・
俺も動けばいいのか?
でも走り回りながらは見えない・・

 

 


でも・・
ここが建物のキモですから。
頑張らなければいけません。

 

 

 

 

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だから配筋検査・・。【配筋検査・2】

 

 

鉄筋コンクリートにおいて鉄筋という物は非常に大事な物です。

もちろん鉄筋だけが大事なのか!
ほかはいいのか?
っちゅうとみんな大事なのですが・・

 


何で鉄筋がそんなに大事なのか?
ていうと・・

 


それは・・
出来上がったら見えないからです。

そして・・
出来上がったら不都合があっても、ちょっとやそっとじゃ直せないからです。

だから・・
万が一インチキする奴がいたとすると、そいつらからしたらやりやすいわけです。
解体しない限り絶対にばれない・・

 


何しろ・・
出来上がったらコンクリートの中の話・・
見ることも触ることも出来ません。

下手したら出来てしまった鉄筋コンクリートっちゅうのは・・
あってるのかどうか調査することすら非常に難しいのです。

 


たいていは・・
大きな地震とか建物が傾いたとかで壊れて初めてわかったりする。
手抜きだ・・とか
欠陥だ・・とか。

 


先日また台湾で大きな地震がありましたよね・・

震度5強で大きなマンションなどが倒壊、コンクリートの中に空き缶が・・
なんて報道されています。

何しろ廻りの建物は何ともないのにそこだけ完全倒壊ですから・・
そりゃ疑うでしょう。

 


コンクリートの中に空き缶が入っていたなんてのは手抜きとか欠陥とか言う以前の問題ではあるのですが。
それでも出来上がった建物を隅から隅までレントゲン検査でもしない限り中なんて見たってわかりゃしない。
中身はそうでも外観上見た目は綺麗な建物です・・

 


何でも台湾では今の建物は法律も整備されてそんなことはないそうですが・・
昔建てられた物はそんなんばっか・・
なんて言われているようです。

中国なんてもっとひどい・・
なんて話もよく聞きます。

 


まあそんなんは外国の話!
ここは日本。
日本ではそんなこと絶対ないでしょ!


なんて思いますか?

ホントにそうですか?

賞味期限切れの産業廃棄物を処分するふりして店で平気で売っている人がたくさんいましたけど・・
自分は売っただけ・・
自分は賞味期限シールをはがしただけ・・
自分はシール無いけど安いから買っただけ・・
暗黙の了解?

全員何となくわかってやってたんでしょ?


 

建築ではそんなことないって言えますか?

 


あなたちゃんと見てたんですか?
造っているところを・・

 

 

なので・・
配筋検査をします。

 


鉄筋がちゃんと設計通りに配置されているかどうかを検査するのです。

まあ・・
うちが付き合いのある工務店さんにそんなことを故意にする人は絶対にいないはずですが・・
かけらでもそんな所を見かけたら二度と使いませんので。

 


でも・・
間違いはある。

 


なので・・
配筋検査をするのです。

コンクリートを打つ前に・・

打っちゃったらわからなくなるから。

 

 

 


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鉄筋コンクリートってのは・・。【配筋検査・1】

 


先日・・
配筋検査がありました。
なのでこのクソ寒い中・・
行ってまいりました。

 


いや~!
吹きっさらしの現場は寒い!
さむ~い!!!

なので早々と切り上げて・・
とはいかないのです。

配筋検査・・

これって現場では特に重要な検査のひとつだからです。

 

 


配筋って何?
「はいきん」と読みます。

配筋とは「配置された鉄筋」のこと。

鉄筋コンクリートってわかりますよね・・
その鉄筋コンクリートってのは読んで字のごとく鉄筋とコンクリートを組み合わせることで出来ています。

セメントに水と骨材(ようするに石みたいなもんですね)を混ぜてコンクリートにして固まっただけのものは鉄筋コンクリートとは言いません。

コンクリートの中に鉄筋、つまり太さ10mm~24mmとか36mmとかの棒状の鉄の棒・・
この鉄の棒を曲げたり切ったりして適切な位置や長さに設置したもの・・

それが鉄筋コンクリートです。

 


何で中にそんな物がいるのか?

というと・・
コンクリートは固まると石みたいになるのですが・・
石みたいなもんですので簡単に言うと圧縮される力には強いのですが引っ張られる力には弱いのです。

つまり上からグ~っと押さえられる力には強いのだけれど両端を持って引っ張られると非常に弱い。


石なのに弱いわけないじゃんって?
いやいや人間の力程度ではそう簡単には壊れたりはしませんが、家ごと倒してしまうような大きな地震の力とかその建物自体の何十トン何百トンにもなる重さがそのままかかってきたりすると・・
壊れてしまうのです。

そこでコンクリートの中にコンクリートとは逆に圧縮される力には弱いのですが引っ張られる力には強い鉄で出来た鉄筋を中にいれて・・
一体化する。

 


そうやって鉄筋コンクリートはつくられます。

 


両方が合わさって初めて圧縮される力、引っ張られる力、両方に強いものが出来上がるわけなのです。

 


この鉄筋・・
現場で見るとグチャグチャに山のように配筋されています。
適当でしょ?
決まってるの?

そう・・
実は1本1本全ての鉄筋が計算され設計され決められた位置に配置されています。

 


この鉄筋は何mmの径のものを長さ何メートルで端部はこのように曲げなさい。
この鉄筋は何mmの径のものを何十本何mm間隔でこの鉄筋の廻りに設置しなさい。
この鉄筋はコンクリートの中のこの位置にコンクリートの外側から何cm離れたところに設置しなさい。
この鉄筋はどこでこうゆう方法でつなぎ合わせなさい。

全ての鉄筋は太さ・種類・本数・位置など全て計算の上に決められそれが設計図に示されています。

 


何一つ・・
適当とか、いいかげんとか、こんな感じとか・・
なんて物はありません。

 

 

そして・・
これは鉄筋コンクリート造の建物だけの話ではない・・

木造などの住宅建築でも同じことなんです。

現在は特殊な場合を除いて住宅であっても・・
基礎は全て鉄筋コンクリートで造るよう法律で定められています。

 


つまり・・
あなたのお宅でも基礎は鉄筋コンクリートであるはずで・・
それは計算された上で設計され配筋されている・・

はず・・
なんです。

 


この・・
はず・・
というのがくせものなのですが。

 

 

 


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建った時だけよければいいものではないのです。【リノベーションする時・・5】



 

何でこんなにちゃんとやってあるのに書いていないのでしょう?


 

この建物の設計も申請も私がこの仕事を始めたばかりのまだまだ右も左もわからないペーペーの頃のものです。




たぶん・・


その頃はこれで良かったのです。

 
 

役所もあってさえいればうるさいことは言わなかった。


そのために建築士という資格があるのです。
建築士が全責任を負うのですから。

 

 

が・・


今では悪いことする奴が・・
ごまかしたりいんちきしたりしようとする奴がいっぱい出てきて・・
全部記載して確認しないと駄目になってきた。


ということな・・ようです?

 

 

少なくとも、当時はこれで確認申請は通っていたのは事実なのですから。
だって許可されたその物がここにあるのです。

 

 

ほんと・・
いやな世の中になってきたものです。


そういう奴が実際いるので・・
こうなってしまった。

 

 

官僚さんが建築士は悪だ!
なんて言うはずです。

一人の悪人のために他の真面目な全員がこうなってしまうのです。

 

 

あ・・
一つだけ言っておきますが・・


そうゆうごまかしなんかをする奴っていうのは・・
お客さんの目から見たら大抵は優秀な良い建築士っていうことになることが多いです。

 

 

だって・・


他の人には出来ないことを・・
本当は法律違反で出来ないことを・・
インチキで出来るようにしてしまうのですから。


ただ・・
この建物のように素性の良い設計施工の建物の場合は問題なくリノベーションが出来ましたが・・
ごまかしてたら・・

 

 

出来ません。
元のインチキがばれますので。

 

 

建築は建った時だけよければいいものではないのです。




だって建物は・・

その後もずっと建っているのですから・・
その後もそこに住み続けるのですから・・

 

 

 


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素性が良い設計。【リノベーションする時・・4】

 

 

 

わかりやすく説明してみますね。

 

 

たとえば容積率ってご存じでしょうか?


建物はその建てる場所によって様々な用途地域という物が定められておりその用途地域が何かによってそれぞれに容積率が定められています。
容積率というのは敷地の面積に対して建物の床面積を何%までつくっていいのかを定められた物で、200%なら敷地面積の2倍までの床面積の建物を建てることが出来ます。


そんな用途地域とか容積率という法律は当時よりずっと以前からあったものですから、この建物を建てる時にもそれを守って建てられているのですが・・

 

 

床面積は何㎡です・・
何%になります・・
守っています・・
は書いてある。


が・・
その床面積をどうやって計算したか・・
がない!


まったくない・・
結果の面積数字だけがある。

 

 

高さもそうです。


建物の高さというのは適当に決めることは出来ません。
道路からどんだけの高さまでしか建ててはいけないとか・・
近隣をどんだけ以上影にしてはいけないとか・・
高さによって決まるのですから。


適当で良いなんて言ったら、一番都合がいい敷地の高さからなんて・・
傾斜地とかならとんでもなく低い建物ってことになってしまいます。

 

 

なので・・
高さはどこから測ると計算して決めなければなりません。
建物の接する地面、地盤面と言いますが・・
それの平均を出します。


平均地盤というのですが・・
基本的には、ここからの高さがいくつかで高さというのは決められます。


決してだいたい・・
なんてことはないのです。

 

 

ここでもその平均地盤はこの高さです・・
は書いてあります。


が・・
その計算式がない。
まったくない。

 

 

ないと・・
もう一回やらなければなりません。
あわせなければなりません。


チョ~めんどくせぇ~!

 

 

が・・
面積なら壁のどの芯を基準にしているのか?
高さなら接している部分はどこなのか?
などが・・

 


まったくわからん!
だって書いてないもん!

 


当然・・
結果が前の確認と違うわけにはいきません。
同じでなければならない。
そこからどんだけ変わるかが問題なのですから・・

 

 

なので・・
想像します。


きっとこうなんじゃない?
結果が違うと、じゃあここはこうなんじゃない?


を繰り返して探すのです。

 

 

えらい大変な作業なのですが・・
やってみると結構あっさり出来ました。


元の設計の素性が良い。
元々ちゃんとやってあるので後からやっても理解できるから。


ようするにちゃんとやってありますが・・
ただ書いていないだけのこと。
だったからです。

 

 

適当だったり、いいかげんだったり、ごまかしてたりしていないから。


ま・・
本来必要のないことをやらないかんのは大変だったのですが・・

 


 

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根拠がなんも書いてない設計図。【リノベーションする時・・3】

 

 

すっかり話が変わってしまった・・
何だかリノベーションの説明になってしまった。

 


ここで話を戻しましょう。

そう・・
以前にリノベーションの仕事があったのです。

何とはここではおいときますが・・
鉄筋コンクリートのビルを「用途変更」と「大規模の模様替え」をして格好いい違う用途の建物にリニューアルするのです。

 

 

元の建物が建ったのは私がこの仕事に就いた頃、数十年前・・
ただ新耐震基準は満たしている建物ですので構造体は問題ありません。
あとはお金の問題だけです。

元の設計は今はもうなき某大手設計事務所、工事は某大手ゼネコン。
きっちりした設計と施工の素性の良い建物です。

素性が良いっちゅうのも何なのですが・・?

お施主さんは商売をなさっている会社ですので確認申請書とか竣工図なんかもきっちり保管されています。

 


そう・・
ようするに、ちょっと古いだけでちゃんとしたビルなのです。
だからこそリニューアルすればあと何十年も使うことが出来る。
我々から見ると実にちゃんとしたビルです。

で、リニューアルしよう!
ということになったわけです。

 

 

そこで、まず現地建物の調査と竣工図の確認です。
申請が不要なただの改装なら何の問題もありませんが、確認申請が必要となると話が違います。

全ての昔の法律と今の法律とを照らし合わせて・・
その中の何が必要で何はこのままでいいのか確認しなければなりません。

現況図つまり元の建物の図面を描いてそれをもって各お役所と打ち合わせです。
確認審査機関・消防署・市の建築課・・
で、こういう風なら出来ると設計案を描きます。

その内容でお客さんと打ち合わせ・・
でこうしましょうかとある程度決まってくる。
そうすると何が必要かがわかってきます。

 

 

そんなこんなで何が必要かがわかってくると・・
それに対応する図面が必要になります。
法律をクリアしていることを示した図面・・

 

 

なので・・
今度は昔の確認申請書の図面を確認します。
そこにどんな法律はこうしています・・
ちゅうことが書いてあるからです。

 


が・・

書いてないじゃん????
なんも・・

 

え・・?

 


なんで?

 

 

書いてない!
なので必死に探します。

が・・
ない・・

 

 


結果は書いてあるのです。
全部。

この法律はこれこれでOKですと。

が・・
その過程がない。
なぜOKなのかの根拠が書いてありません。
確認申請書にも図面にもどこにも記載がないのです。

 

 

設計は今はなきとはいえ大手設計事務所・・
施工は某大手ゼネコン・・
そんなことあるのか?

 

 


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耐震診断しましょう。【リノベーションする時・・2】

 

 

しかし・・
法律同様、世の中どんどん変わります。

 

今の世の中、バブル時代じゃあるまいし全部建て直すなんて・・
そんなもったいないことなんて出来やしません。

だいたいこの狭い日本、新築なんて町中ではもう建てるところなんてありゃしません。

古い建物をどんどん活用しなければならなくなってきたのです。

 


で・・
国も重い腰を上げました。

法律を整備してどのようにすればリノベーションをしていいか、どのような場合は駄目なのか。
いつ建った建物はどこまで今の法律に適合すればいいのか?
何の法律は駄目で何の法律はやむなしなのか?

明確にされました。

 


こういう建物はこうすれば良い。
いつ以降の法律で建てられた建物はこうすればいい。
こういう建物は駄目・・

という
指針がはっきりした。

 

 

ま・・
だって100年住宅とか長期優良住宅とか国がぶち上げといて・・
100年もたったら・・
またまた大きく法律なんて変わっています。

今、国が建てろっていって建てた100年ももつ建物が・・
せっかく100年もつようにお金掛けて建てたのに・・
100年どころか30年もすればなんも出来なくなっちゃう?
100年後には法律に適合しない違法建築?

なので条件さえ満たせばリノベーションがしやすいようになったわけです。

 

 

ただ・・

そう・・
古~い耐震基準の建物だけは・・
だめです。

新耐震基準になる前・・
だいたい昭和56年より前に確認申請を受けた建物だけはだめ。

やるとしたら構造体から全部やり直し。
耐震補強だけですめばまだいい・・
実際の話、建て直した方がお安いですよ!っちゅう話です。

 


ま・・
仕方ないですね。
地震があったら壊れる確率が非常に高いことがわかってしまったわけですから。

 

 

それ以降の建物はこれやあの法律を適合させれば可能です。

あとはどこまでやるか?
お金の問題・・
です。

 


あ・・
申請が必要でない改装や改築、ようするにリフォームはなんも問題ありませんのですがね・・

だいたい・・
今この日本に建ってる建物のほとんどというか全ては、いつかの昔に建てられた建物ですから・・
全部今の法律には適合していないわけですしね。

 

申請が必要な物だけは適合させろっちゅうのも何だかな?
とは思いますし。

でも大きな地震で壊れる確率が高いってことがわかってるのにほっとくっちゅうのも何ですし。

ね・・
難しい話でしょ。

 

 

せめて古い昔の建物にお住まいの皆さん。
耐震診断はちゃんとしましょう。

市町村では無料診断なども行っていますから。

 

 

 


Atelier繁建築設計事務所HP
http://ateliershigeru.com
よもやま建築日記~家づくりの現場から~
http://ameblo.jp/ateliershigeru/

 

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