■ 節分~豆まき・柊(ひいらぎ)・鰯の頭・豆ガラ・・・音で魔除け!?
その昔、上方の農村の歩いていると、大きな農家の家々の門柱に柊(ひいらぎ)と鰯の頭が釘で打ち付けられていました。ここの家も、また次の家も。子供の目には不思議にうつります。
同じ年ではないのですが、季節は変わって夏に、あるいは秋に訪れるても、まだその魚の頭と葉っぱの飾りは、枯れ果てても門柱に。
柊を表鬼門や裏鬼門に植えることは、伝え聞いていたので、呪い(まじない)であることは、子供にもわかりました。
その地域には「豆ガラ」は、飾られていません。地域によるのでしょう。
厄払いの3点セット+1、「柊の小枝」と「豆ガラ」と「鰯の頭」。そして「豆」
攻撃手段は柊は棘、鰯の頭は、その臭い。豆ガラは、音といいます。
鬼、厄、魔などの類がそれらを嫌うといいます。
童謡「豆まき」にその攻撃手法が唄われています。
♪鬼は外、福は内、パラッ、パラッ、パラッ、パラッ、『豆の音』、鬼はこっそり逃げていく♪
♪鬼は外、福は内、パラッ、パラッ、パラッ、パラッ、『豆の音』、早くお入り福の神♪
『豆の音』とあります。音で攻撃です。
さて「豆ガラ」の音とは・・・・・。
「豆ガラ」は、昔燃料でもありました。乾燥した豆ガラは火にくべるとよい音がします。パリ、パリ、パリ、パリ、パリッ、プチッ!プチッ!。よく燃えます。
徒然草第69段で吉田兼好はその様を記しています。
意訳 『 修行を積んだ高僧が旅先でこと、鍋で煮られる豆がグツグツグツグツ。その鍋を炊く竈(かまど)には、燃料として豆ガラがパリ、パリ、パリ、パリ、パリッ、プチッ!プチッ!。双方音を立てています。高僧にはその音が、豆の愚痴と豆ガラの抗弁に聞こえます。
豆曰く「やい豆ガラよ!元は身内であった豆ガラがなぜ煮るため火力となるのか!」
豆ガラ曰く「やりたくてやっているわけではないのだ。今となっては仕方のないこと。恨みにに思ってくれるな」 』
修行を積むと、そのように聞こえるようです。あるいはその高僧の身近に「豆」と「豆ガラ」のような、骨肉の争いが勃発していたのでしょうか。
いずれにしても、豆は撒いても、煮ても、音を出します。そして、豆ガラも音を出します。www。
音で魔除けです。豆まきは、音を立てて撒きましょう。
大きな画用紙に「バラバラバラバラバラ」。それも工夫です。
「鰯の頭も信心から」。www。節分の鰯をダイレクトに冷やかしています。www。
ですが、「信じる者は救われる!?」。
今年も豆を撒きます。近所に迷惑にならない程度の音をたてて。
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