トランスフォーマーレジェンズよりアーシーをレビューしていきまんもす!
◆トランスフォーマーレジェンズ LG11 戦士 アーシー
よくぞ……よくぞ……よくぞここまで!
見てくださいよこの女性的で柔和なボディ! ㌧でもないシロモノが発売されてしまいました! なんだこりゃ!
…「アーシー」というのはトランスフォーマーにおける代表的な女性TFの名で、近年では「アニメイテッド」の悲劇のヒロインアーシーや、「プライム」の主人公メンバーの一員のアーシーなどが記憶に新しいかと思われます。映画だとリベンジにも一輪車スタイルで出演しており、もうちょっと遡ると「マイクロン伝説」のスクーターマイクロンのアーシーとかもいます。「スーパーリンク」のエリアルも海外ではArceeの名で出ています。というようによく使われ、玩具化もよくされる名なのですが、その元祖ともいえるのが1986年の「2010」および「ザ・ムービー」でのアーシーです。で、その元祖アーシーのデザインでの玩具化は今まで一度もありませんでした。主要キャラだろうとなんだろうと男児向けコンテンツにおいて女性キャラの玩具はあんまり売れないのです。
その元祖アーシーが、29年の歳月を経て公式から玩具化。
これは当時からのファンの人には誇張抜きで感涙モノなのではないでしょうか。
自分はそういった思い入れはほとんど無く、「2010」に対する思いも「ガルバトロンとサイクロナスの関係が萌える」「OP曲がめちゃくそかっこいい」「ED曲もいい」しかありません。
ですがそんな自分でもこのアーシーは感涙モノです。当時からのファンが待ち望んでいたものが来た!というだけではなく、この玩具単体として純粋に魅力があるからです。遊んでて面白いからです。何よりエロイからです!! なんなんだよこの体型!!
後ろ姿。変形ロボット玩具としては車のガワをそのまま背負っているのが気になりますが、そこから覗く細い腕、小さな手、逆さにしたアーモンドのように曲線を描くふともも、ふくらはぎを経て細くなる足首、すべてがサービスタイムです。
顔アップ。
めっちゃ柔和な表情してます。母性的ですらあります。夜なべすらしてくれそうです。造形そのものは無表情に作ってあるんですが唇の塗装で笑っているような仕上がりになっています。海外版はこの塗装がないので表情が違ってみえるので冷たく見下ろされたい人は海外版を買いましょう。俺も欲しいです。もちろんこちら国内版の表情もたまりません。
集光ギミックあり。採光窓が広いので光らせようと思えばめちゃくちゃ光り、そうでなくても角度によって自然と光ります。こんな目で追い詰められたら持っている情報すべてをしゃべってしまいそうです。もはや集光ギミックを超えた崇高ギミックです。
パッケージ。箱と説明書にはいつものイラストが描かれており、これがもうあんた男児向け玩具のキャラクターの体型じゃないんでもう……
3人娘に限らずレジェンズシリーズはパッケージや説明書がにぎやかな作りになっていて、思わず取っておきたくなる魅力にあふれてます。
付属漫画。これもさあ、おかしくね? 閉じたふとももの間からベッドのシーツが出てる感じとか、エプロンのしわの寄り方とかさ、もう完全になんか…男性向けですよ。男性向け。トランスフォーマーほんと間口が広いというか、色んな層をカバーしてくださるというか。
この漫画は男性向け的魅力もありますがいつのもレジェンズ通り小ネタの多さも魅力です。上のコマでもムーンとナビが枕元にあったり、ラットルの玩具棚なんかも細かく描かれてて楽しいです。この細かさと詰め込み感はSDガンダムのコミックワールドやビックリマンシールのコンセプトと似てますよね。
玩具に戻って。まずは各部の造形じっくり見ようぜ!
いやもうすばらしいスタイルですね本当。胸部はロボットロボットしてますが、腕部と下半身の艶かしさが尋常じゃないです。どこのクイーンズブレイドだこれ?
正面から。
「女性らしい体型」の重要な要素として「骨盤の広さ」と「ふとももの太さ」があるんですが、当たり前のように表現してます。「細身」というのも重要ではあるんですが、あちこち細いだけだとむしろレーシングミクの変形玩具みたいに男性的な体型になってしまいます(あれはあれでかっこよくて好きですけど)。このアーシーは細いとこは細くありつつ肉付きのいいところはしっかり厚くしてあるあたり、女性を表現したTF玩具としては最高峰じゃないかと思います。お前が昭和体型好きなだけだって? そうかも。たまんねーなおい!
横から。張り出した胸はもちろん、背中から腰にかけてのくびれと、大きく丸みを描く尻の曲線、そして曲線ではなく角で急ターンしてふとももにつながるライン。エロマンガ島の工場で作ったんじゃないかこれ。
この腕。
丸まった肩、細いながらもわずかに膨らむ二の腕、マヨネーズのような輪郭の前腕。そして小さな手。もうフィギュアです。フィギュア。
手の薄ピンクは塗装なんですがなんだか厚ぼったくなってるのが惜しい。
この脚!
ふともももアーモンド形というかマヨネーズ型。これは男性でもそうなんですがヒトのふとももはヒザに向かって細くなっていくだけじゃなくて筋肉やたるみの影響でごく緩やかなS字のような輪郭になっていて、それを完全再現してます。開発者のこだわりが尋常じゃない。
ガワに阻まれて見づらいですが尻もすごいです。ふともも本体とふともも基部が別パーツになっているのは今までのTFにも見られる構造でしたが、その「ふともも基部」が明らかに後ろから見たとき尻に見えるような丸みを持って作られていて、いったいどうすればいいんでしょうか。
そして極めつけがこのお腹。
人間の女性の腰は正面から見るとくびれていますが横から見ると下腹がぽこっと張り出しています。このアーシー、その膨らみまで表現されています。こんなもんフィギュアですらそうそう表現されない箇所です。感動を超えて若干引きます。いやほんとすごいこだわりです。
人づてに聞いた話なのですがもともとこのアーシーはブラーへのリデコを前提にした玩具として考案されていたのが、開発者の方が「それだとアーシーらしいアーシーが作れない。俺はアーシーを作る」と上を説得して開発したものだそうです。その開発者さんを僕は心から尊敬します!!
可動の話!
まずは脚ですがカンタンに言うとかなり動きます。画像はまだまだ余裕な感じ。
変形機構のおかげでふともも基部(ケツに見えるようにつくってあるとこ)からふともも本体を横に引きだせるようになっており、そうすると脚はかなりの位置まで上がります。ハイキックも可能! つま先も前後可動するのでキックの表情付けもばっちり。
造形が造形だけにマジでameba運営様に消されそうな画像ですが、ふとももの引き出しを利用すると開脚はここまでできます!
首が左右に回るだけでなくかなり上を向けるようになっているのでこのように「下からのアングルでのけぞってアゴだけ見えてる」ポーズをとらせることが可能! 思わず背景も爆発!
ヒザはここまで曲がります!
別に二重間接ではなく普通の軸間接なんですが、干渉するものがない事に加えてふともも裏とふくらはぎが凹んでおり、そのおかげでかなり曲がるような設計になってます。
前述のとおり足首も前後可動するので、ヒザをついたときに足の甲を地面につける形にできます。
可動は関係ないですがふともも基部もとい尻パーツの丸みがマジでヤバイですね。頭おかしいんじゃないかと思います。
ヒザ上にロール軸もあり。
このおかげでいわゆる女の子座りも楽々!
腰の回転がなく胴体は固定ですが、脚ロール軸のおかげで脚を横に流すようなポーズもとれます。とってもたおやか。
干渉するものがない&ロール軸&脚引き出しのおかげであぐらすらかけます!!
別にそこまでアーシーにあぐらかかせて空中浮遊ごっこさせたいわけじゃありませんが、脚の可動がいかに凄いかがわかるかと思います。イトーアシノカドー限定商品といわれても納得してしまいそうな勢い。
ウデノカドーにいきましょう。
肩はボールジョイントでストレス無く動かせます。水平には180°いかないくらい。上腕にロール軸あり。
そしてヒジは画像の通りかなり深く曲がります。ここも二重間接ではなく普通の軸なんですが、前腕の内側が軽く凹んでおり、上腕内側の膨らみを受け入れる形になっていて、そのおかげで深く曲がるようになっています。ヒジが深く曲がる女性TFといえばギャラクシーフォースのクロミアがいましたが、両者を比べてみるとその技術の進歩に驚きます。クロミアのほうが深く曲がるので一概にどっちのほうが優れてるとかは無いですけどね。
ちなみにヒジはクリックが入ってます。
うおお~~肩がボールジョイントかつヒジも深く曲がりロール軸もあるのでこういったセクシーポーズももちろん可能だ~!
ちなみに自立力は見た目よりずっといいですがさすがに脚をこう角度つけると立たないのでガワの3mm穴にスタンド入れてます。
武器が4つも付属!
まずはそのうちの2つ、クリアブルーの剣。クリアブルーの剣といえばアニメイテッドアーシーもそうでしたがそれが元ネタでしょうか?
参乗忍法! 斬!斬!斬光十字!!
手首が無可動なのが残念ですが、このくらいのポーズならじゅうぶんに可能。
付属武器その3と4! ハンドガン2つ。ピンクの銃ww
画像でわかるかもしれませんが手の穴の出口が狭くなっていて武器の先っぽしか握れません。削ればちゃんと持てるようになりますが、先っぽだけ握っていただけるというのも非常にありがたい状況なのでしばらくはこのままにしようと思います!
射撃!
残念ながら手は5mmジョイントではありません。5mm*2mmくらいの長方形ジョイントになってます。なので付属の剣や銃を他のTFの5mm穴に挿すことはできますが、5mm凸の武器をこのアーシーに持たせることはできません! 遊びの幅が狭まるのは残念ですが、このサイズの手に5mm穴を設けるとなるとかなりデカい手になってしまうのも事実で、手の小ささにこだわったのが見て取れます。武器が4つも付属するのは汎用武器を持たせられないぶん専用武器で色々遊んでくれ!ということなのかもしれません。
首元のロックを外すことで首がかなり上向けるようになるので、低空姿勢からの射撃もできます!
専用の長方形ジョイントは前腕にもあり、こうしてアームブレードのように装着もできます。
ふともも外側にも長方形ジョイントがあるので武器の携行も可能。ふともものベルトからさがった銃フェチの人も大満足!
バックパックにもジョイントがあるのでガンキャノンみたいにもできます!
武器同士を合体させたりはできませんが、この豊富な武器と豊富な取り付け穴はまるでお手軽なADハウンドのよう。
汎用ジョイントが無い、と書きましたが実はピンクの銃の銃口が3mmになっていて3mm武器を付けることが可能ですw 自分だけの最強武器を作り出せ! この先端部で何を挟むんでしょうね?
ケツ後ろのガワを展開したところにも専用ジョイントがあり武器をつけられます。本来はビークル時にピンク銃収納するとこ。
ふとももに見とれてシュッポッポ状態になってる敵をこれで撃ち抜け!
胴体前面を展開すると下腹に長方形ジョイントあり。
そこに銃をつけることでこの……このような……こんな感じも可能!!
胴体前面を最大まで展開すると3mm凹に3mm凸もでてくるのでマジギレバケモンモードも可能!!
レジェンズアーシーは5mmジョイントを捨てて3mmジョイントに特化した戦士だったんだよ!!
専用ジョイントとは言いつつ実はウインドブレードの武器がちょうどすっぽり持てたりしますw
かんざし(扇子)のほうも持てます。途端になんか下々の者を見下しそうな印象になりますw
大きさはこれくらい。デラックスクラスです。最近のシリーズと並べるにはちょうどいい感じ。
カメラマンA「うお~アーシーさん最高っすよ!」
カメラマンB「あんまり色気あるもんだから俺ヒザに来ちゃってます!」
アーシー「そろそろ撮影は終わりにしてビークルモードになってもいいかしら…」
カメラマンA「いや~変形とかもうどうでもいいですよ! それよりもっとロボットモードを撮影させてください!」
カメラマンB「バカ野郎!!ビーム!!」
カメラマンA「ウォーッ!!」
カメラマンB「バカ野郎お前、アーシーさんはトランスフォーマーなんだよ! 確かにロボットモードは魅力的だけど、美少女フィギュアじゃないんだよ! 変形玩具なの! 対象年齢5才以上のおもちゃなの! それをお前、変形どうでもいいとか、お前忘れんじゃねーぞほんと!」
カメラマンA「そ、そうだったな……エキサイトしすぎて大事なことを忘れていたよ……こんな俺でも相棒でいてくれるか?」
カメラマンB「ロンモチよ」
というわけでトランスフォーム!
カメラマン「うお~アーシーさんのトランスフォーム激写!!」
めっちゃガワ変形です! ビークル外装を形成するロボットパーツは胸部とふとももだけ。
ですがパーツ移動がわりとあるので「変形させてる感触」はしっかりあります。
トランスフォーム完了! レジェンズ版アーシー、ビークルモード!
フューチャーカーに変形しました。車高の低いオープンカーですね。
フェンダーっていうんでしょうか、前輪の覆いが力強い流線型を描いていて最高速たかそう。
ピンクと白の配色がファンシーでかわいいですね。リカちゃんハウスのガレージに停めておいても違和感ないんじゃないでしょうか。リカちゃんどんな車乗り回してんだよって事になりますけどw
後部のアンテナは軟質。ですがかなり硬めの軟質なので癖が付くような曲がり方はしません。アンテナ基部がちょっと浮いちゃってますがこのあと押し込んだらちゃんとハマりました。
後ろから。
サイドのあたりの外装が足りておらずロボットのヒザ下が見えちゃってますw 見えちゃってるというか見立てで車のパーツになってる感じ。
横から。
マジで車高低いですね。接地面からアンテナ含めても3cmくらいしかありませんw
ロボットのふとももがリアフェンダーと一体の曲面を構成してていい感じ。
運転席が造形されてます。小さいながらもハンドルや計器類が表現されてて細かいですね。モニターっぽいとこや操作パネルっぽいとこがいかにもこの戦いきっとフューチャーカーといった感じ。
ここに乗せられる人形があれば個人的に最高なんですがあんまりにも小さいからどうかなああるかなあ。2席にまたがってならレゴ人形を座らせることはできますw
裏から。脚と胸以外のパーツはほとんどここに隠してる感じですね。
銃を2つとも収納可能。
タイヤはかなり細いですがちゃんとコロ走行できます。ただ脚の位置がちょっとズレてたりするとシャーッとは走らずブレーキが早くかかることがあります。
ビークルでも長方形の専用ジョイントは健在。
戦闘形態でハイウェイを駆け回れ!
ただこのジョイント、ロボットの時でもそうなんですがプラにプッと押し出される感じでなかなかハマらない事が多いですw
スピード勝負!
オープンカーなもんだからドライバーにすごいGかかって唇ビロビロになったりするぞ!
伝統のひき逃げアタック!
グリルの辺りというかフロントの先端はロボット時の胸なので、ここに弾き飛ばされるってのはある種のラッキースケベでもありますね。何がありますねだ。
ロボットモードにトランスフォームしてグラビア撮影会開始!
大丈夫大丈夫! これトランスフォーマーのおもちゃの写真撮ってるだけだから!
ガワを展開してマリリンモンロー風に。ワ~オ!
寝そべりポーズ。オイル塗ってくださる?
屈んで胸を強調! こんなおいしいイベントそうそうないぞ!
寝そべらせるとガワが自前の日よけみたいになりますねw
この体勢になったアーシーの後輪を付け替える仕事があるらしいんですけどどこにいけば面接受けられるんでしょうか。
暗闇で不敵に光るその瞳に映るのは、カツラをとられてしまったコカコーラ君のみっともない姿! いったい彼はどうなってしまうのか!? 次回、「太かった5mmジョイント」お楽しみに!
ガワはケツの位置で畳まれてるので座るポーズも可能。
ふともも裏の後輪で座る感じにはなりますがこういうのはかわいいんで嬉しいですね。
カメラマンA「んおおおお~最高! いいよ~もっと視線ちょうだい!」
カメラマンB「(あ~俺こういうのダメだわ…)」
終わり。レジェンズ版アーシーのレビューでした。
いやー女性型TFもここまで来たかという感じです。造形がヤバイ。大丈夫なの?って心配になるくらいの色気です。造形を最重視した結果かなりのガワを背負ってしまっていますが、映像の時点でこうだったのでアーシーというキャラクターとしてはこれが正解なのかなと思います。
また優秀なのが可動。特に脚の可動域はとんでもないです。首の自由度の高さも嬉しいところ。ポーズをつけて遊ぶのが好きな人はたとえ女性TFやアーシーのキャラに関心が無かったとしてもオススメします。可動の良さと造形の良さがあいまって、時間を忘れてポーズ付けしてしまう玩具です。
自立力は低そうに見えますが見た目よりは高いです。片方の脚を曲げてつま先を下げて、「片方の足裏と片方のつま先を接地させるポーズ」で自立できます。もちろんバランスはとりますけど、そのポーズで自立できるってだけでけっこういい感じなのがわかると思います。
変形玩具としては、胴体前部をガバッとくっつけるような動きでロボットの身体が完成するあたりが楽しいですね。トランスフォーマーとしての楽しさはしっかり持ってます。ただまごうことなきガワ変形なので、ガワの処理などを重視する人にはオススメしませんw それとビークルのサイドが見立てだったり、ジョイントのハマり方もやや緩めだったりするので、カッチリしたビークルにするのが好きな人にもオススメできません。
それ以外の難点は5mmジョイントがひとつも無いことと、あとは表情が優しすぎるせいでアクションポーズが似合わないことくらいでしょうかw
リカラー品はまだ出てません。でも今後BOTCON限定とかでブラック版とかフレアアップとかにして出すんでしょ!? 指くわえる準備はできてます!!(追記:海外SDCC限定のコンバイナーハンターセットとしてアーシーが出ました。またレジェンズにて頭部等リデコ品の『ナイトバードシャドウ』も販売)
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