読書感想(139)「タルト・タタンの夢◆近藤史恵」 | アルジャーノンにシャンパンを

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♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

タルト・タタンの夢

近藤史恵著

創元推理文庫

2017.4.28読了

☆☆☆☆



ロードレース3部作の“サクリファイス ”“エデン ”“サヴァイヴ ”が抜群に面白くて、著者の作品はときどきチェックしているのだけれど、また違ったジャンルの楽しそうな本を見つけたので読んでみました。

街中の小さなフレンチレストランを舞台に、マスターとお客さんが繰り広げる感動のショートストーリー7編。上記3部作ではレースシーンはもちろん、その裏側の選手の心理描写が巧みでロードレースを知る読者を唸らせたのだが、本作品でもテーマを料理に変えて、著者の得意技が存分に披露されています。料理好きの人にはもちろん、そうでない人にもお薦めの1冊です。