読書感想(36)「サヴァイヴ◆近藤史恵」 | アルジャーノンにシャンパンを

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♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

サヴァイヴ

近藤史恵著

新潮社

2012.6.22読了

☆☆☆☆


アルジャーノンにシャンパンを


サクリファイス、エデンに続く、自転車のロードレースを題材にした小説の第3弾。前2作の登場人物のサイドストーリー6編から成る短編集です。

緊迫したレースシーンも織り込まれているけど、どちらかというとロードレースを取り巻く環境、そこで走る選手のそれぞれの想いみたいな、人間的なところを中心にストーリーが展開します。決して爽快で華々しいだけではない、もっと広くて深いロードレースの魅力がうまく描かれてて、やっぱりロードレースはおもしろいなぁ、と改めて思ってしまいました。主人公の白石はまだ引退する年齢ではないので(笑)、著者にはぜひ続編をお願いしたいですね。

ちなみに、カバーの写真もなんとなく本の内容に合ってて気に入ってます。







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