入院日額10,000円の医療保険にご加入しているお客様が入院されたとします。
1週間入院されて実際にかかった入院費用は35,000円(1日あたり5,000円×7日間)だった場合、加入している医療保険から保険金はいくら支払われるでしょうか。
通常は、70,000円が支払われます(1日あたり10,000円×7日間)。
つまり実際には35,000円しか入院費用はかかってないのですが、保険契約においては70,000円支払われることが予め決まっているため、実際の支払い金額にかかわらず契約している金額が保障されることになります。
これを「定額填補(テイガクテンポ)」といいます。
現在、生命保険会社が販売している医療保険はほとんどがこの定額填補方式です。
しかし最近では、保障の一部に、「実際にかかった治療費を保障しますよ」という医療保険や特約がでてきています。
つまり治療費が10万円かかった場合は10万円のお支払い、100万円かかった場合には100万円のお支払い(上限はあります)、といったように実際にかかった実費が支払われるタイプです。
例:医療保険の先進医療特約等
このような方式は、前記の定額填補方式に対して、「実損填補(ジッソンテンポ)方式」といいます。
生命保険会社や損害保険会社が独自にさまざまな医療保険を開発していることで、日進月歩で医療保険分野は進化していますが、種類も多様となり複雑性が増していることも事実です。
以前の記事で取り上げた医療保険選びのポイント と合わせてこのような定額填補や実損填補などの要素も切り分けて医療保険選びの参考にしてください。
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