スーパーの食品売場で夕方遅い時間になると割引セールがあったり、デパートでも季節ごとにバーゲンがあったり、多くの商品では規定の「定価」から値引きして販売するケースがあります。
生命保険はどうでしょう。
本来10,000円の保険料のところ、保険会社の営業職員や代理店の裁量で、「ちょっと安くしておきますよ!」ということができるでしょうか。
これは絶対にできません。
残念ながら生命保険には割引制度はありません(団体契約を除く)。
では、あるお客様から「保険に加入するからお礼にマージンをくれ」と言われて、支払ったらどうなるでしょうか。
生命保険には割引制度はないにもかかわらず、加入の見返りに本人へお礼として現金を渡したり、常識的な範疇を超える品物を渡したりすることは、実質的には保険料を割り引いているのと同じです。
もし発覚した場合には、代理店は営業停止や委託契約解除など非常に厳しい処分が下されることとなります。
私たち保険代理店は保険会社と販売委託契約を結び、保険商品を保険会社から供給してもらえるからこそ、保険を販売することができ、契約後のフォローを直接的に行うことができます。
それができなくなることはお客様を裏切ってしまうことになります。
ときにはあるお客様の不当な要求に対して、はっきりと「NO!」と言うことは、既存のお客様を守ることでもあり、コンプライアンス(法令遵守)の最も重要な意義だと思っています。
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