源氏イラスト訳【夕顔74-2】よく出る!形容詞の活用☆
源氏物語イラスト解釈です
では今日も行ってみましょう~♪
ヽ(○・▽・○)ノ゙
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今回の源氏物語
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さすがに、絶えて思ほし忘れなむことも、いと言ふかひなく、憂かるべきことに思ひて、
訳と内容が不明確の人は、まずイラスト訳からどうぞ☆
夕顔74のイラスト訳はこちら
これまでのあらすじ
天皇(桐壺帝)の御子として生まれ、才能・容姿ともにすぐれていたにもかかわらず、亡母(桐壺更衣)の身分の低さにより臣籍降下して源氏姓を賜った光源氏。
ただ今、「4.夕顔(ゆうがお)」の巻です。源氏が新たな恋人、六条御息所の所に通っていた夏の頃の話。源氏の従者である惟光の母の見舞いに行ったところ、夕顔の咲く隣家の女性と和歌のやり取りをします。
一方、同じく身分のさほど高くない空蝉のことも心に残っており、また、空蝉の身代わりに抱いた軒端荻のことも引っかかっています。空蝉の気持ちを見定めてから…と思っている間に、夫である伊予介が帰国してきました。
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☆ 私大公募によく出る問題 ☆
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さすがに、絶えて思ほし忘れなむことも、いと言ふかひなく、【憂し】べきことに思ひて、
問)文中の【憂し】を適当な形に活用させよ。
私大の公募推薦は、
古文まで含むところもあまりないですが、
ある程度の大学だと、
【国語(漢文除く)】…なんて試験科目のところもあります。
((((((ノ゚⊿゚)ノ
でも、
ビビることなかれ!
私大公募の古文は、
基礎の基礎が出題されるところが多いので、
対策さえしておけば、大丈夫!
(●‘∀‘●)ノ"
上のような、チョー簡単な活用問題も、よく出ます。
できたかな…?
(σ・∀・)σ
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☆ 形容詞の活用 ☆
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形容詞には、ク活用とシク活用があります。
シク活用は、
ク活用の終止形以外の活用形に、「し」がついただけなので、
覚えやすいですね♪
ところで。
未然形、連用形、連体形の
活用の右側にあるの(く・く・き、等)を本活用、
左側にあるの(から・かり・かる等)を補助活用
と言います。
本活用は、その名のとおり、
本来あるべき活用のしかたです。
つまり、連用形なら、用言に連なる、などです。
補助活用は、
例外的なつき方、
たとえば、下に助動詞がつく場合などに
用いられます。
では、今回の【憂し】はどうでしょう?
【憂し(うし)】
【形容動:ク活用】
①つらい。苦しい
②わずらわしい。いやだ
③恨めしい
*学研全訳古語辞典(Weblio古語辞典)より
この、ク活用の「憂し」が、
助動詞「べし」に接続しています。
「べし」は、
基本的には、終止形接続ですが、
ラ変型の語には、連体形に接続します。
ラ変型の語というのは、
今回の形容詞「カリ活用」も、これに当たります。
ヽ(*'0'*)ツ
なので、
「憂し」の活用は、連体形。
それも下に助動詞があるので補助活用の方
となるんです。
(o^-')b
正解…「憂かる」