【夕顔49-2】謙譲語の敬意対象☆
源氏物語イラスト解釈です
勉強がんばってますか?
では今日も行ってみましょう~♪
ヽ(○・▽・○)ノ゙
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今回の源氏物語
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惟光、日頃ありて参れり。
「わづらひはべる人、なほ弱げにはべれば、とかく見たまへあつかひてなむ」
など、聞こえて、近く参り寄りて聞こゆ。
訳と内容が不明確の人は、まずイラスト訳からどうぞ☆
夕顔49のイラスト訳はこちら
これまでのあらすじ
天皇(桐壺帝)の御子として生まれ、才能・容姿ともにすぐれていたにもかかわらず、亡母(桐壺更衣)の身分の低さにより臣籍降下して源氏姓を賜った光源氏。
ただ今、「4.夕顔(ゆうがお)」の巻です。源氏が新たな恋人、六条御息所の所に通っていた夏の頃の話。源氏の従者である惟光の母は、光源氏の乳母でもありました。この乳母が病に臥していた見舞いに、源氏は五条まで出かけます。家の門が開くのを待つ間、夕顔の花が咲く隣家に目をとめ、その花の名を尋ねたことをきっかけに、その家の主人夕顔が和歌を寄越してきました。興味を持った光源氏は返歌をし、その後、今夜の目的であった六条御息所のもとへ訪れますが、心の隅に、五条の隣家のことが残るのでした。
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☆ 「御心とまる」のは、どこ? ☆
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惟光、日頃ありてA参れり。
「わづらひはべる人、なほ弱げにBはべれば、とかく見Cたまへあつかひてなむ」
など、聞こえて、近く参り寄りてD聞こゆ。
問)傍線部A~Dの敬意対象の組み合わせとして最も適当なものを選べ。
1.A 惟光 B 光源氏 C 光源氏 D 惟光
2.A 光源氏 B 光源氏 C 乳母 D 光源氏
3.A 光源氏 B 光源氏 C 乳母 D 惟光
4.A 帝 B 乳母 C 光源氏 D 光源氏
5.A 帝 B 乳母 C 光源氏 D 乳母
敬語等の文法組み合わせ問題は、
センター試験でもよく出題されますね。
─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ
特に、今回のような、
丁寧語や謙譲語の敬意対象は、
間違えやすいので、
しっかり練習して慣れておきたいですね。
(▰˘◡˘▰)
敬意対象というのは、
この、【誰へ】の部分です。
謙譲語や丁寧語は、
動作主が、敬意対象に入らないので、
けっこう勘違いしやすいと思います。
(;゚;∀;゚;)
では、1つ1つ、チェックしてみましょう♪
(o^-')b
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惟光、日頃ありてA参れり。
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● 地の文なので、作者紫式部からの敬意。
○ 謙譲語なので、どこに参上するのか、に着目☆
⇒光源氏の所に行くので、光源氏に対する敬意です。
1.A 惟光
2.A 光源氏(○)
3.A 光源氏(○)
4.A 帝
5.A 帝
「参る」だから、帝に対する敬意と思っちゃダメよぉ~!
(;゚;∀;゚;)
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「わづらひはべる人、なほ弱げにBはべれば、
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● 会話文なので、会話主である惟光からの敬意。
○ 丁寧語なので、聞き手である光源氏に対する敬意です。
1.B 光源氏(○)
2.B 光源氏(○)
3.B 光源氏(○)
4.B 乳母
5.B 乳母
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とかく見Cたまへあつかひてなむ」
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● 会話文なので、会話主である惟光からの敬意。
○ 謙譲語なので、だれを看病するのか、に着目☆
⇒母(乳母)を看病するので、乳母に対する敬意です。
1.C 光源氏
2.C 乳母(○)
3.C 乳母(○)
4.C 光源氏
5.C 光源氏
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など、聞こえて、近く参り寄りてD聞こゆ。
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● 地の文なので、作者紫式部からの敬意。
○ 謙譲語なので、だれに申し上げるのか、に着目☆
⇒光源氏に言うので、光源氏に対する敬意です。
1.D 惟光
2.D 光源氏(○)
3.D 惟光
4.D 光源氏(○)
5.D 乳母
いかがですか?
2と3までは絞れても、
最後のDで、惟光が主語なので、
ひっかかっちゃったりして――
(;゚;∀;゚;)
お気をつけあそばせ☆
解答……2