源氏イラスト訳【夕顔49】惟光、日頃
惟光、日頃ありて参れり。
「わづらひはべる人、なほ弱げにはべれば、とかく見たまへあつかひてなむ」
など、聞こえて、近く参り寄りて聞こゆ。
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【源氏物語イラスト訳】
惟光、日頃ありて参れり。
訳)惟光が、数日たって参上した。
「わづらひはべる人、なほ弱げにはべれば、
訳)「病気で苦しんでおります者が、相変わらず弱々しくしておりますので、
とかく見たまへあつかひてなむ」など、聞こえて、
訳)あれこれと看病いたしておりまして」などと申し上げて、
近く参り寄りて聞こゆ。
訳)近くにおそばに参上して申し上げる。
【古文】
惟光、日頃ありて参れり。
「わづらひはべる人、なほ弱げにはべれば、とかく見たまへあつかひてなむ」
など、聞こえて、近く参り寄りて聞こゆ。
【訳】
惟光が、数日たって参上した。
「病気で苦しんでおります者が、相変わらず弱々しくしておりますので、あれこれと看病いたしておりまして」
などと申し上げて、近くにおそばに参上して申し上げる。
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■【惟光(これみつ)】
■【日頃(ひごろ)】
■【あり】
■【て】
■【参れ】
※【参る(まゐる)】
■【り】
■【わづらふ】
■【はべる】
※【はべり】
■【人】
■【なほ】
■【弱げに】
※【弱げなり】
■【はべれ】
※【はべり】
■【ば】
■【とかく】
■【見たまへあつかひ】
※【見あつかふ】
※【―たまへ】
■【て】
■【なむ】
■【など】
■【聞こえ】
※【聞こゆ】
■【て】
■【近く】
■【参り寄る】
■【て】
■【聞こゆ】
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☆本日の『源氏物語』☆
久しぶりに、光源氏の前にやってきた惟光。
母の具合が、それほど悪かったんでしょうかね…。
ところで――
なにやら、ヒソヒソ話があるようですよ♪
(▰☆0☆▰)