【夕顔45-2】「ありつる垣根」とは…?
源氏物語イラスト解釈です
勉強がんばってますか?
では今日も行ってみましょう~♪
ヽ(○・▽・○)ノ゙
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今回の源氏物語
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うちとけぬ御ありさまなどの、気色ことなるに、ありつる垣根思ほし出でらるべくもあらずかし。
訳と内容が不明確の人は、まずイラスト訳からどうぞ☆
夕顔45のイラスト訳はこちら
これまでのあらすじ
天皇(桐壺帝)の御子として生まれ、才能・容姿ともにすぐれていたにもかかわらず、亡母(桐壺更衣)の身分の低さにより臣籍降下して源氏姓を賜った光源氏。
ただ今、「4.夕顔(ゆうがお)」の巻です。源氏が新たな恋人、六条御息所の所に通っていた夏の頃の話。源氏の従者である惟光の母は、光源氏の乳母でもありました。この乳母が病に臥していた見舞いに、源氏は五条まで出かけます。家の門が開くのを待つ間、夕顔の花が咲く隣家に目をとめます。その花を一房取ってくるよう従者に命じると、その家の女童が、香をたきしめた扇を、花を載せるためにと差し出します。その後、乳母を見舞い、帰り際ふと扇に目をやると、光源氏の正体を察しているような、趣深い和歌が書かれていました。
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☆ 「ありつる垣根」とは…? ☆
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【ありつる】
【連体詞(連語)】
…さきほどの。さっきの
(『全訳古語例解辞典』(小学館)より)
「ありつる垣根」とは、
「さっきの垣根」――
つまり、先ほど、五条の隣家で見た垣根のことです。
光源氏が思い出しているということは、
もちろん、女性のことでしょう。。。
( ゚ ▽ ゚ ;)
その女性とは、
扇に載せた和歌を送ってきた女のことです。
女の事を思い出すのなら、
あのみずぼらしい垣根よりも、
扇とかにしたらよさそうなものですが…;;
この隣家にひっそり咲いていた
白い夕顔の花――
今後、六条御息所からの帰り道…
通りすがりに、五条のあの隣家を見るたび、
ふと目にする、白い花――
…それが、夕顔 という女性の
象徴となっていくわけですね!