源氏イラスト訳【夕顔45】うちとけぬ
うちとけぬ御ありさまなどの、気色ことなるに、ありつる垣根思ほし出でらるべくもあらずかし。
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【源氏物語イラスト訳】
うちとけぬ御ありさまなどの、
訳)心を許さないご様子などが、
気色ことなるに、
訳)趣きが格別すぐれているので、
ありつる垣根思ほし出でらるべくもあらずかし。
訳)先ほどの垣根の女など思い出しなさらずにいられないはずも ないよ。
【古文】
うちとけぬ御ありさまなどの、気色ことなるに、ありつる垣根思ほし出でらるべくもあらずかし。
【訳】
心を許さないご様子などが、趣きが格別すぐれているので、先ほどの垣根の女など思い出しなさらずにいられないはずも ないよ。
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■【うちとけ】
※【うちとく】
■【ぬ】
■【御(おん)―】
■【ありさま】
■【など】
■【の】
■【気色(けしき)】
■【ことなる】
※【ことなり】
■【に】
■【ありつる】
■【垣根(かきね)】
■【思ほし出づ】
※【思(おも)ほす】
※【思ひ出(い)づ】
■【らる】
■【べく】
■【も】
■【あら】
■【ず】
■【かし】
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☆本日の『源氏物語』☆
気位の高い六条御息所――
上流階級ならではの、その気品が、
光源氏には少々寂しくも思えたでしょうが
やはり、その上品な趣きは
心惹かれて、萌ぇ~ってこと?!
(///∇//)