【帚木442-1】君は思しおこたる
【古文】
君は思しおこたる時の間もなく、心苦しくも恋しくも思し出づ。思へりし気色などのいとほしさも、晴るけむ方なく思しわたる。
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【源氏物語イラスト訳】
君は思しおこたる時の間もなく、
心苦しくも恋しくも思し出づ。
思へりし気色などのいとほしさも
訳)思い悩んでいた様子などのいじらしさも
晴るけむ方なく思しわたる。
訳)払いのけるような方法もなく思い続けていらっしゃる。
【古文】
君は思しおこたる時の間もなく、心苦しくも恋しくも思し出づ。思へりし気色などのいとほしさも、晴るけむ方なく思しわたる。
【訳】
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■【君(きみ)】
■【は】
■【思しおこたる】
※【思(おぼ)す】
※【おこたる】
■【時の間】
■【も】
■【なく】
■【心苦し】
■【も】
■【恋(こひ)し】
■【も】
■【思し出づ】
※【思(おぼ)し―】
※【思(おも)ひ出(い)づ】
■【思ふ】
■【り】
■【し】
■【気色(けしき)】
■【など】
■【の】
■【いとほしさ】
■【も】
■【晴(は)るく】
■【む】
■【方(かた)】
■【なく】
■【思しわたる】
※【思(おぼ)し―】
※【―わたる】
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☆本日の『源氏物語』☆
「君は」という主語から、光源氏に目線が映ります。
(o^-')b。
述語もすべて、「思し~」という敬語表現☆
こうした古文目線を身につけることで、
読解がずいぶんスムーズになるんですよ♪
(^O^)ノ