【帚木108-③】古文単語~「をば」とは?
勉強お疲れさまあいです。
この【重要古語】は、毎日一語ずつ詳解しています。
受験生の考えるヒントとしてご活用ください♪
↓今日の古文単語はコレ↓
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■【今は】…今は、もう
■【ただ】…ただ、ひたすら
■【品(しな)】…身分、家柄
■【よる(拠る)】…~による、こだわる
■【じ】…打消意志の助動詞「じ」の終止形
■【容貌(かたち)】…容貌、顔かたち
■【~をば】…~を、~は
■【さらにも言はじ】…言うまでもない
※【さらに~(打消)】…まったく~ない(全否定)
※【じ】…打消意志の助動詞「じ」の終止形
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※上の意味は、今回の文脈での意味です。
助動詞の文法的説明は繰り返し唱えてみてね♪
今日の古語詳解は「~をば」☆
では行ってみよ~♪
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1ヶ月間、みっちり照らし合わせができてきたあなたなら、「~をば」を見たら、
「を(助詞)」+「ば(助詞)」
という連語であることは、容易に判断がつくと思います。
(*^_^*)
ですが…、
「を」や「ば」の用法は、たっくさんありますよねー;
(;゚;∀;゚;)
【を】
①(格助詞)~を、~について
②(接続助詞)~ので、~だが
【ば】
①(接続助詞)~ので、~と、~ならば
②(係助詞「は」の変化した形)~は
…じゃなくてー(;゚;∀;゚;)
「~をば」という繋がりをみて、
「をの役割、「ば」の用法を瞬時に理解する力が、
受験古文では必要になってきます☆
イラスト訳では、単なる逐語訳だけではなく、
イラストを取り入れ、右脳に働きかけることで、
瞬時に古文解釈ができるようにしてきます。
「あ、このつながりは前にも出てきたよな」
「たしか、こんな意味だったよな」
そういうことの積み重ねで、古文解釈ができるようになっていくんです。
それが、「慣れ」ということ♪
(●´エ`●)
「~をば」のつながりを見たら、
この場合の「ば」は、接続助詞ではありません。
係助詞の「は」が、「を」との繋がりで濁音化したもの☆
この「ば(は)」は、今の主格を表す「は」とは違い、
強調を表しています。
なので、絶対「~は」と訳出する必要はないのです。
そして、この「を」は、接続助詞ではなく、
格助詞の「を」となります!
これ、ぜったいです(o^-')b
【をば】
(格助詞「を」に係助詞「は」が付いた「をは」が濁音化した形)
…~を(動作の対象を取り立てて強調する意)
(※『全訳古語例解辞典』小学館 より)
ちなみに、現代でも用いる「は」のように、
目的語なんだけど、「~は」と強調させてもいいんですよ♪
容貌をばさらにも言はじ。
訳)容貌は、言うまでもあるまい。
(o^-')b
● 本日の「源氏物語」まとめ
■帚木108(原文)
「今は、ただ、品にもよらじ。容貌をばさらにも言はじ。…」
今回の古文の現代語訳が難しい場合は、
下のリンクも復習してね♪
● 本日の古語~過去記事リンク~
(※その他重要古語一覧はこちら )
あいでした
今日も最後までご愛読ありがとうございました