【帚木108-③】古文単語~「をば」とは? | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木108-③】古文単語~「をば」とは?

勉強お疲れさまラブラブあいです。


この【重要古語】は、毎日一語ずつ詳解しています。

受験生の考えるヒントとしてご活用ください♪

 


↓今日の古文単語はコレ↓

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【今は】…今は、もう

■【ただ】…ただ、ひたすら

■【品(しな)】…身分、家柄

■【よる(拠る)】…~による、こだわる

■【じ】…打消意志の助動詞「じ」の終止形

■【容貌(かたち)】…容貌、顔かたち

■【~をば】…~を、~は

■【さらにも言はじ】…言うまでもない

※【さらに~(打消)】…まったく~ない全否定

※【じ】…打消意志の助動詞「じ」の終止形

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

※上の意味は、今回の文脈での意味です。

助動詞の文法的説明は繰り返し唱えてみてね♪


今日の古語詳解は「~をば」☆

では行ってみよ~♪

ーーーーーーーーーーーーーーー
 

 

1ヶ月間、みっちり照らし合わせができてきたあなたなら、「~をば」を見たら、

 

「を(助詞)」+「ば(助詞)」

 

という連語であることは、容易に判断がつくと思います。

(*^_^*)


 

ですが…、

「を」や「ば」の用法は、たっくさんありますよねー;

(;゚;∀;゚;)



 

【を】

①(格助詞)~を、~について

②(接続助詞)~ので、~だが

 

【ば】

①(接続助詞)~ので、~と、~ならば

②(係助詞「は」の変化した形)~は

 


源氏物語【イラスト訳】で古文・国語の偏差値20UPし大学受験に合格する勉強法

 

…じゃなくてー(;゚;∀;゚;)


 

「~をば」という繋がりをみて、

「をの役割、「ば」の用法を瞬時に理解する力が、

受験古文では必要になってきます☆


 

イラスト訳では、単なる逐語訳だけではなく、

イラストを取り入れ、右脳に働きかけることで、

瞬時に古文解釈ができるようにしてきます。


 

ニコニコ「あ、このつながりは前にも出てきたよな」

べーっだ!「たしか、こんな意味だったよな」


 

そういうことの積み重ねで、古文解釈ができるようになっていくんです。

それが、「慣れ」ということ♪

(●´エ`●)


 

「~をば」のつながりを見たら、

この場合の「ば」は、接続助詞ではありません。


 

係助詞の「は」が、「を」との繋がりで濁音化したもの☆

 

この「ば(は)」は、今の主格を表す「は」とは違い、

強調を表しています。

なので、絶対「~は」と訳出する必要はないのです。


 

そして、この「を」は、接続助詞ではなく、

格助詞の「を」となります!

 

これ、ぜったいです(o^-')b


 

【をば】

(格助詞「を」に係助詞「は」が付いた「をは」が濁音化した形)

~を動作の対象を取り立てて強調する意

 

(※『全訳古語例解辞典』小学館 より)
 

ちなみに、現代でも用いる「は」のように、

目的語なんだけど、「~は」と強調させてもいいんですよ♪


 

容貌をばさらにも言はじ。

訳)容貌、言うまでもあるまい。

 

(o^-')b

 

本日の「源氏物語」まとめ

 

■帚木108(原文)

「今は、ただ、品にもよらじ。容貌をばさらにも言はじ。…」

     アップ

今回の古文の現代語訳が難しい場合は、

下のリンクも復習してね♪

 

【帚木108-①】イラスト訳

【帚木108-②】イラスト解釈

 

 

 

本日の古語~過去記事リンク~

しな(品)

じ(助動詞)

かたち(容貌)

さらに~ず(陳述)

さらにも言はず

 

(※その他重要古語一覧はこちら

 

 

あいでしたラブラブ


今日も最後までご愛読ありがとうございましたキラキラ