【帚木108-②】品定めに関する左馬頭の結論☆
おはようございますあいです。
この【イラスト解釈】は、古文常識や入試問題のコツなどを書いていきます。
毎日読んで、古文目線を定着させてくださいね♪
↓今日の源氏物語はコレ↓
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「今は、ただ、品にもよらじ。容貌をばさらにも言はじ。…」
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【源氏物語~これまでのあらすじ】
桐壺帝の御子である光源氏は、臣下に降格してからも継母である藤壺宮を忘れられないでいました。ある五月雨の降る夏の夜、宮中の宿直所で、光源氏は頭中将(源氏の義兄)と、女性論の話になり、そこに友人の左馬頭、藤式部丞が加わって、さらに話は盛り上がります。「品定め」とは、身分を定めるという意味。頭中将は、女性の身分を3つに分けます。それを受け、左馬頭は具体的な女性の話をしますが、なかなか結論がでません。
今日の古文解釈は、左馬頭の話の結論☆
では行ってみよぉ~♪
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↑この「もの言ひ(コメンテーター)」は、
風流に気取った女も手に負えない!
耳挟みした世話女房タイプも見苦しい!
話の合わない女性もいやだし…
子どもっぽくて自己判断できない女も困る;
…と、なかなか結論が出ないでいます^^;
そして、
ため息をひとつ、ついたと思ったら、
また話し始めちゃぃましたよー!
(;゚;∀;゚;)
さすが!「隈なきもの言ひ」☆
女性に関しては、口達者なやつですねー^^;
そして、今回の結論に至ります。
「今は、ただ、品にもよらじ。」
「容貌をばさらにも言はじ。」
どちらの文も、助動詞「じ」があります。
「む」「じ」の見分け方 によれば、
■主語が1人称→打消意志
■主語が3人称→打消推量
なので、
「今はただ、(私は)身分にこだわるまい」
「(私は)容貌についても、当然こだわるまい」
と、主語である自分を補って、打消意志と解釈できます。
ただ、
「(男というものは)もはや身分にはこだわらないだろう」
「(男というものは)容貌も、言うまでもないだろう」
このように、主語を三人称である一般男性ととらえ、
打消推量として解釈することもできるんです!
(;゚;∀;゚;)
ですが、このような曖昧な助動詞の意味は、
出題されることはないと思いますので、
「じ」が出てきたら、「~まい」という訳出で軽く流しておき、
傍線として問われたら、直前の主語を確認し、
意味を識別していってくださいね♪
(o^-')b
今回の源氏物語イラスト訳はこちら→
あいでした
※夕方5時ごろに、【本日の重要古語】を更新しますね♪