【帚木34-③】古文単語~「心得」の注意点☆
こんばんはあいです。
今日も、①②③とも読んでくださって、ありがとうございました!
今日の最後のお勉強☆重要古語ですよ♪
ではいってみましょう(◎´エ`◎)ノ
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■【わが】…自分の
■【心得(こころう)】…理解できる、たしなみがある
■【たる(たり)】…存続(完了)の助動詞「たり」の連体形
■【ばかり】…~ばかり(限定・強調)
■【おのがじし】…それぞれ
■【心をやる(遣る)】…思うままにする、得意がる
■【人】…ここでは他人の意
■【落としめ】…貶めること
■【など】…~などと(例示)
■【かたはらいたし】…(傍らで見ていて)みっともない、にがにがしい
■【多かり】…「多し」の連用形が言い切り化されたもの
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今日は、「心得」のポイントです☆
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今日の部分の大きなポイントである「かたはらいたし」は、以前に詳しく説明していますので、
ちょっと不安なあなたは、下に記してあるリンクの記事も、合わせてお読みくださいね♪
さて、今日は「心得」のお話です。
「心得」…今でもよく見かけます。
「心得る(こころえる)」といって、「理解する、了解する」という意味の言葉ですね☆
古文の「心得」も、基本的には一緒なんですが、
この古語のポイントは、
■読み・活用の形に注意する。
■幅の広い意味になるので訳し方に注意する。
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■読み・活用の形に注意する。
現代では「心得る(こころえる)」という読み方に決まっていますが、
古文では、現代の下一段活用動詞は、ほとんど下二段になるので、
(下一段活用は「蹴る」の一語のみ)
☆「心得」の活用☆
未然…こころえ
連用…こころえ
終止…こころう
連体…こころうる
已然…こころうれ
命令…こころえよ
↑
このような活用の形になります。
なので、今回の文では、現代と同様、連用形「こころえ」の読みでいいのですが、
大学の推薦入試や高校入試などでは、
ここに傍線が引かれて、活用の種類や基本形(終止形)を答えさせる出題もあります。
お気をつけくださいね♪
(o^-')b
■幅の広い意味になるので訳し方に注意する。
【心得(こころう)】
①理解できる、わかる
②(芸能・武術などの)たしなみがある、わきまえがある
③(依頼などを)承知する、引き受ける
現代では、①③の意味で用いられますが、
古文では、今回のように…、
わが心得たることばかりを、おのがじし心をやりて…
「自分の承知したこと」「自分の理解していること」などと訳出したら、
後述の「人をおとしめ」にうまくつながってゆきません;
それよりも、
自分のたしなみがある事を元手に、
他の人を貶めけなす、ととらえると、
とっても自然に文意がつながっていきますね♪
(o^-')b
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今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?
難しいようなら、イラスト訳や他の重要語句を復習してね♪
↓
【今日の源氏物語】
「…わが心得たることばかりを、おのがじし心をやりて、人をば落としめなど、かたはらいたきこと多かり。…」
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☆重要古語一覧 ☆
■心をやる
■人びと
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あいでした