【桐壺197-③】古文単語~「聞こえつく」とは?
こんばんはあいです。
塾や夜の勉強の前にお読みくださいね♪
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■【など】…~などと(引用)
■【聞こえつく】…申しつける
■【たまへり】…~ていらっしゃる
■【(已然形)+ば】…~ので、~すると
■【幼心地】…幼心
■【はかなし】…ほんのちょっとした
■【花紅葉】…花や紅葉(花鳥風月)
■【心ざし】…お気持ち、愛情、好意
■【見え(見ゆ)】…見せる
■【たてまつる】…~申し上げる
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今日は、「聞こえ~」の複合語についてお話ししますね♪
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イラスト訳をし始めて、半年以上が経ちました。
いつもお読みくださるみなさん、本当にありがとうございます♪
(●´エ`●)
重要古語については、以前にも説明したなと思えるものも多くなってきました。
下のリンクに、過去記事がありますので、詳しく知りたい方は、そちらのほうも読んでみてくださいね♪
今日は、「聞こえ~」の複合語のお話です。
これも、以前に何度か説明してきましたが、
忘れた頃の復習が、長期記憶につながる
ということを念頭に置いて、
「あ、前にも出てきたかも(*^_^*)」
という気持ちを持って読んでみてくださいね♪
「聞こえ(聞こゆ)」は、さっきやりました「見ゆ」の場合と同じく、受身の「ゆ」がついた形ですね。
【聞こゆ】
①聞こえる
②評判になる、噂される
③理解できる
④申し上げる(「言ふ」の謙譲語)
⑤~申し上げる(謙譲の補助動詞)
今回は、「聞こえつけ(聞こえつく)」という複合動詞になっています。
これ、以前出てきた「思し~」などの複合語 と同様、
敬語を外せば、訳出がスムーズにいくパターン☆
すなわち、④の謙譲語の意味なのです!
(-c_,-。)
聞こえつく
↓
(「聞こゆ」=「言ふ」の謙譲)
↓
言ひつく
ここで、もう一つのポイントは、
「つく」が古典文法では、下二段活用だということ!
(`・д´・ ;)
つまり、「つく」のではなく、「つける」と解釈します。
え?なぜ「つける」の意になると分かるかって??
聞こえ / つけ / たまへ / れ / ば
↑
ほら!「つけ」の直後に「たまへ(たまふ)」という補助動詞(用言)が連なっていますよね♪
活用形を見分ける時は、直後の接続を見て下さい!
なので、「つけ」は、用言に連なる連用形です♪
つけ / つけ / つく / つくる / つくれ / つけよ
徒然草の冒頭「…そこはかとなく書きつくれば…」から、
「つく=つける」であることを、習ってる人も多いはずです!
チクリ?( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚
いいえ。
この場合は、
「言って聞かせる」などの意味合いが強いと思います。
「申しつける」と訳出しても、しっくり意味が通じそうですね♪
(o^-')b
☆その他の重要古語☆
■聞こゆ」についてはこちら→
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【古文】
など聞こえつけたまへれば、幼心地にも、はかなき花紅葉につけても心ざしを見えたてまつる。
今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?
難しいようなら、イラスト訳や上の重要語句を復習してね♪
あいでした