【桐壺167-③】古文単語~「ただ人」☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺167-③】古文単語~「ただ人」☆

こんばんはラブラブあいです。

 

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■【御世(みよ)】

■【定めなし】

■【ただ人】

■【後見】

■【行く先】

■【頼もしげなり】

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 

今日はこの中から、

「ただ人」についてお話しします。

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「ただ」という語には、漢字により意味が3パターンに分かれます。


 

 

【ただ】

①【直】…まっすぐに、ほんの近くに

②【唯】…ひたすら、わずかに

③【徒】…普通である、無駄である



 

もちろん、これも、時代が経るにしたがって、

ごちゃごちゃ、まぜこぜに使っていくことになります。

(°Д°;≡°Д°;)




 

しかし、特に平安時代の文学作品では、この「ただ」の使い分けが、選択肢問題として出題される可能性もありますので、この機会に、理解しておきましょう♪

(o^-')b




 

たとえば、


 

「ただごと」という場合…


 

■【直言】…比喩や技巧を用いない、ありのままの言葉

■【徒事】…世間によくある常の事、普通の事


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「ただいま」という場合…


 

■【直今】…いますぐ、ただちに

■【唯今】…ちょうど今、現在

 

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そして、「ただ人」の場合…

(※「ただうど」とも)


 

■【直人】…(神仏や化身に対して)普通の人

■【徒人】…(天皇や皇族に対して)臣下、一般の貴族


 

 

普通」でいいんちゃうん!

(σ・∀・)σ

 

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…そうなんですよね

(;゚;∀;゚;)


 

なので、かんたんな古語辞典などには、

「ただ今」も「ただ人」も、みなひっくるめて記載されています。

(;゚;∀;゚;)


 

今回の、

ただ人にて朝廷の御後見をするなむ…」

   アップ

この場合、帝のご心中の言葉であることから、

「徒人」の意であることは明らかです。

 

でも、「普通の人」と訳出しても、何ら問題ありませんよね;;

今回の文脈で、「(神の化身でなく)…」などと捉える人はいませんので…

(;゚;∀;゚;)


 

なので、あなたも、覚える時は、直・徒などの区別なく覚えればいいわけですが、

 

今回の記事で、「ただ」の基本の語源を理解していただければ幸いです♪

(o^-')b

 

◇今日の古文単語◇

【ただ】には、「直」「徒」「唯」などの基本語源で

ニュアンスに多少の違いはありますが…

「ただ人」は、普通の人と捉えればOK♪


 

☆その他の重要古語☆
「世」についてはこちら→

「定めなし」はこちら→

「後見」はこちら→

係り結びの法則について→

※重要古語一覧はこちら

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【古文】

わが御世もいと定めなきを、ただ人にて朝廷の御後見をするなむ、行く先も頼もしげなること」

     アップ

今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?

難しいようなら、もう一度イラスト訳を復習してね♪

 

 

【桐壺167-①】イラスト訳

【桐壺167-②】イラスト解釈


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あいでしたラブラブ