【英国】シルベリー・ヒル(ドローン映像)

(布施)
今私が書いている本では、古代人の測量技術がものすごいんですよ。欧州最大の先史時代の人工丘シルベリーヒルをどうやって造ったかということを調べると、丘と丘を結んで、その交点で作っているのですね。

シルベリーヒル

しかもきれいに南北や東西一直線に並べるようにしたりして、ものすごい測量技術を持っていたことがわかってきたのです。それに加えて、大地のエネルギーを引き込むという霊的な作業もやっていました。

(秋山)
丘と丘を結ぶというのは、高みと高みを結ぶということであって、高みと高みを結んだ交点が一番パワーが強いんですよ。これは、例のカタカムナ文明(物理学者の楢崎皐月が提唱した、先史時代の日本に存在したとされる超古代文明)がそのことを説いているわけですね。

(参考) 楢崎皐月(Wikipedia) 楢崎研究所HP

カタカムナ研究家「吉野信子HP」より
カタカムナ

(布施)ああ、カタカムナ文字にも書かれていたのですか。

(秋山)
東京でも昔から権力者や大物が住んでいた場所というのは、尾根沿いなんですよ。高み沿いに。東京の春日通りなんて全部尾根ですからね。

(布施)なるほど。尾根って植物の生長にもいいですものね。

(秋山)高みと高みを結ぶ

(布施)
高み結び、それが日本神話に出てくるタカミムスビノミコト(高皇産霊尊)の正体か。すると彼は風水師だった可能性がありますね。

(秋山)そう、タカミムスビ。

聖徳太子ゆかりの地を訪ねる旅(1)より
サムハラ03

(布施)
パワースポットを作る風水・・・古代日本人もわかっていたんだ。そういえばイザナギとイザナミが国生み神話で聖なる柱の周りを右回転したり左回転したりしますが、あれも同じではないでしょうか。陰陽のエネルギーの和合の仕方。昔の人は、今のわれわれより、スピリチュアル的にはもっといろいろなことを知っていたのですね。

次なる展開は淡路島から?(1)より
淡路島-01

(参考) 
国産みの夫婦神の物語と日本の神々の関係

(秋山)
昔の科学は体験主義だったんですよね。今の科学は実証主義だから、体験主義ではないわけです。体験が先行して論争することと、論理が先行して実験することは、やはりプロセスが違うわけですよ。仕組みを考え方として解明するということが、先行してしまっているわけですが、それだと謎は謎のままでそこで止まってしまいます。謎は謎のままでいいから、使える力を引き出そうというのが体験主義です。かつての日本は体験主義だったんですけどね。

ピラミッド

(布施)
その古代人の話ですが、秋山さんはエジプトのピラミッドを造った人たちがユダヤ人だと以前話していましたが、そうなんですか。

(秋山)
基本的にそうです。まあ、今のユダヤ人とは違いますが、古代ユダヤ人とでも言いましょうか。原始ユダヤ人です。

(布施)
ヘブライ系というか、アラブ系の顔をした人たちでしょうかね。彼らは宇宙人からいろいろな技術を聞いていたのでしょうか。神に選ばれた民だと信じていたわけですからね。何かあったと思うのです。

(秋山)
たぶん、そうでしょうね。宇宙人を理解しやすい脳の構造を古代ユダヤ人が持っていたということだと思います。それが良い側面も悪い側面も同時に存在したということでしょう。

(過去記事)渦巻きは重要な聖なるシンボル(4/23)

≪タカミムスビは風水の神であった≫
タカミムスビノカミは、記紀神話の天地開闢の際に万物生成の根源となった神として登場する「造化三神」の一柱だ。

この三神自体を大地のエネルギーと見なすこともできるが、私はタカミムスビこそ、大地のエネルギーを読むことのできる風水師であり、治水や灌漑に必要な測量ができる技術者であったのではないかと思っている。

その根拠として、タカミムスビは造化の神とされながらも、実は記紀神話の天孫降臨神武東征の際には人格神として出てくるからだ。つまりタカミムスビは、役職もしくは技術職である可能性すらあるのである。

天皇を守護する神衹官八神として「八神殿」に祀られていることも官職を示唆している。ちなみに「正統竹内文書」の口伝継承者・竹内睦泰氏によると、タカミムスビは審神者長(さにわちょう)のような官職名であったという。

このことから類推できることは、古代においては日本にもイギリスにも大地のエネルギーを読むことができる風水師が存在したということである。少なくとも5千年前にはすでにイギリスに測量師兼風水師は存在した。そして、この日本においても、神武東征以前のはるか昔から風水師がいたことが神話の中に盛り込まれているのである。


「あなたの自宅をパワースポットにする方法:秋山眞人・布施泰和」より転載