今回は海外ドラマ ヒーローズの登場キャラクター紹介の第七回目。
今回はモヒンダー・スレシュ(非能力者)です。
関連記事
「英語でしゃべらナイト」でヒーローズのコーナーがあった件
ヒーローズの地上波放送が決定した件
★
名前:モヒンダー・スレシュ
職業:遺伝学者・タクシードライバー
特技:遺伝子研究・車の運転・逆ギレ
能力:なし(一般人)
人物像
インドの大学で遺伝学の講義を行うモヒンダー・スレシュの元に一通の訃報が届く。人類の超人的進化の可能性という研究に執着し、地位も名誉も家族も捨てて単身ニューヨークへと渡った父が謎の死を遂げたという。
その報せを聞き、モヒンダの脳裏に父が生前に遺した2つの事実が甦る。
まもなく『一人目』を見つけられるということ。
自分が『何者か』に狙われているということ。
父の死の真相を知るためにニューヨークへと旅立つモヒンダ。
そしてモヒンダは能力に目覚めた青年 と出会い、父の研究を狙う者と特殊な力を持った殺人鬼の存在を知ることで自分に課せられた逃れられない使命に立ち向かうことになる。
性格
大学教授としてマドラスの大学で遺伝学を教えていたモヒンダー・スレシュ。
その性格は一言で言うと真面目であり、家族を捨てた父への反発心を持つ反面、同じ遺伝学者としての道を歩み、最終的に父と同じ学説に可能性を見出してからは感情よりも研究者としての判断を重んじるという冷静さを持っている。
またその結果、異端として学内で孤立することになるが決して妥協せずに自説を曲げない頑なさを持った学者でもある。
しかし父の死の真相を知るためにニューヨークにやってきてからはタクシードライバーとして日銭を稼ぎながら父の残した研究データを解読する日々を送る中で、生まれ持っての真面目さが災いしたのか、進まない研究と急激な環境の変化から次第に荒れていってしまう年齢相応の精神的若さも持っている。
シモーヌ
と同じく、非能力者でありながら第一話から登場するメインキャラクターの一人で番組冒頭のOPナレーションなども担当する重要なキャラクターであり、また遺伝学者としての知識も物語に大いに貢献することになる。
スト-リー序盤においてはインドでの大学教授としての平凡な生活と、ニューヨークでのタクシードライバーをしながら自称能力者や薬中の予知能力者 などの相手をする非日常という環境の変化に苛立ち、一度はインドに帰ってしまうなどナイーブな面を見せることもあるが、非情に徹して家族を捨てた父の真意とニューヨークで起こる一連の事件が自分にとって無関係ではないことを知り自分の運命と使命から逃げずに積極的に行動するようになる。
その他01 モヒンダのキャラクター性
特殊能力を持つ人物たちの活躍が描かれる作品で重要なのは、何故登場人物たちはそのような能力を持っているのかという設定である。
このヒーローズという作品に登場する超能力者は、人類の進化の中で突然変異的に生まれた超人類という設定になっている。
一部の能力者には超人類という説明だけでは納得できない偉大すぎる力 を持っている人間もいるが、それはさておきこの手の特殊能力系作品は設定にある程度のリアリティがないと物語への感情移入が阻まれてしまう。
その意味で遺伝学の知識や専門用語を作中に自然に取り入れられて、能力の存在にある程度の説得力を持たすことが出来るモヒンダというキャラは作品上重要な立ち位置にいる人物であり、父チャンドラー同様にこの作品になくてはならないキャラクターの一人である。
そして父が遺した研究資料から他の主人公や能力者たちと積極的に関わることが出来るというシナリオの橋渡し的な人物としても非常に重要なキャラであり、このモヒンダというキャラクターは、アイザック
の予知能力と同様に接点のない遠く離れた登場人物たちを繋げるナビゲーターとして、この作品のスケールを広げることに一役買っているキャラクターと言える。
その他02 公式モバイルゲームでのモヒンダ
携帯アプリの公式モバイルゲームにおいて、モヒンダはドラマ同様にナレーションを担当する。
ピーター、ヒロ、ニキと全員のシナリオの1ステージ毎の冒頭に解説役として登場すると同時に、ローディング時間にドラマ内での名セリフを言うという時間稼ぎキャラとして出演し、何気にメインの主人公たちよりも出番は多い。
しかし肝心の名セリフはランダムで表示されるため「地球上で最も進化した生物は人間ではなくゴキブリだ」だの「進化は不確実で、しばしば暴力的なプロセスなんだ」だの話の流れや前後の脈絡を一切考えていないカルトな演出となっている。個人的には嫌いじゃないが。
しかしながら、非能力者キャラでありながらメインの能力者キャラよりも出番が多いためにファンには嬉しい限り……と言いたいところだが、このモヒンダの顔グラフィックは嫌がらせかと思えるほど似ていないので、モヒンダのファンはプレイする前に覚悟をしておこう。