クイーン・アリア空港到着ガイド | アーディで行こう

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「普通」を意味する便利な言葉、「アーディ」 地元の足として、とことこ走るバスなんかを「アーディ バス」、エジプトではエアコンなし列車を「アーディ」 そんな方法での旅を紹介しましょう。
え、そんなの自分には無理だって? 大丈夫。「アーディ、アーディ」

クイーン・アリア国際空港にはターミナル1と2がある
アンマンのクイーン・アリア国際空港はちいさな空港ですが、同じ形のターミナルが向かい合っています。南側のターミナル1はヨルダンのナショナルキャリアである、ロイヤル・ヨルダン航空が大半で、ほかにはカタール航空、ガルフエアなど少数の航空会社が発着します。エミレーツ航空、欧州系などたいていの航空会社は北側にあるターミナル2に着きます。ターミナルは同じ形をしており、1か2かの表示もないので、どちらに着いたかは非常にわかりずらいですが、昼なら外に出た時に自分の建物で日陰ができていればターミナル1、かんかんと太陽がまぶしければターミナル2です。以下の解説はターミナル2をベースにしていますが、ターミナル1でもほぼ変わりありません。
日本人の観光ビザは無料ー入国審査
この空港では今のところ全ての発着便がボーディングブリッジに着きますので、そのままターミナルの2階へ入ります。駐機場側の通路を少し歩くとすぐに入国審査ホールです。ターミナル2ですと、向かって左からトランジット客用が2カ所、ヨルダン人用が4カ所、外国人用が4カ所、VIPが1カ所というぐあいに審査ブースがありますので、外国人用に並びましょう。通路側にビザ窓口がありますが、日本人は審査ブースに直行してください。ヨルダンと日本はビザ免除の相互協定を結んではいないのですが、ヨルダン側は日本人に対して観光ビザ無料としており、入国スタンプが押されるだけです。滞在期限は1ヶ月以内です。さらに滞在を延長したい場合は、最寄りの警察署に行って手続きするのですが、エイズと肝炎の検査を受ける必要がありますので、あまりお薦めできません(日本で事前に検査を受けて、その証明書を出すことでもいいようです) なお、オーバーステイは以前は一律20JDの罰金で済んでいましたが、現在は滞在日数によって加算される方式に変わったとのことです。
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クイーン・アリア国際空港の2F見取り図 青色の矢印が到着客の流れだ(禁無断転載)

入国審査は通常、何も聞かれることなく「ウェルカムトゥ ジョルダン」と言われておしまいです。ときどき指紋スキャンと、顔写真の撮影をされることがあります。たまに係員が「ビザ持ってない日本人が来たけど...」と隣の同僚に聞き、「日本人ならビザ要らないよ」というやりとりがある、審査を終えるとエスカレータ前の係員にスタンプを見せて、1Fの荷物引き取りへ降ります。

免税店や観光案内所もある荷物引き取りホール
荷物引き取りのターンテーブルは2つあり、エスカレータの左右に分かれています。発着便掲示板はあてにならないので、他の客についていくか、流れてきた荷物のクレームタグをよく見て自分の乗ってきた飛行機かどうか確認しましょう。特にエミレーツで着いた場合、同じ時間帯にロイヤル・ヨルダン航空のドバイ便も到着していることがあるので要注意です。荷物は、エミレーツ航空でさえ積み忘れがあります。自分の荷物が出てこなかったら、クレームタグ片手に右手奥の窓口で交渉です。この空港に取りに戻るのは時間的にも経済的にもばかばかしいので、滞在するホテルに届けてもらうのがいいでしょう。そのためにも、目星をつけたホテルの住所と電話番号は控えておきましょう。シェラトンなどの高級ホテルならともかく、クリフやファラといったバックパッカーに人気の高いホテルでも、空港職員にはどこにあるやら見当もつかず、「ああダウンタウンのどっかの安宿か」ぐらいでまともに聞かれず、荷物が届かないといったこともありえます。くどいくらいに念を押してください。安宿に飛び込みで泊まろうとしている場合でも、まずはそのホテルを伝えればいいでしょう。ダウンタウン内なら荷物引き取りにだけホテルを訪れてもたいした距離ではありません。また、荷物が翌日便で着かない場合もありますので、着替えなど当座に必要なものを買うことも伝え、領収書をどこに提出して代金を受け取るか確認しましょう。これくらいしておかないと、後でそんなことは聞いていないという話になる可能性も大です。
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クイーンアリア国際空港1Fの見取り図(禁無断転載)


ここにはDuty Free Shopもあります。中東では、到着客でも免税品を買える空港が多いです。ヨルダンでは酒とタバコが日本並みの値段ですので、荷物になることをいとわなければ、ここで買うのもいいでしょう。また、入国後1週間以内ならば、アンマン市内にある免税店でも1回だけ買い物ができます。
アーディで行こう-クインアリア免税店
荷物のターンテーブル前にあるDuty Free Shop。クレジットカードも使える。

Duty Free Shopとは反対側にHousing Bank of Jordanの青色の看板があります。この銀行の裏に観光案内所があります。正面からはその存在がまったくわからないという、実に困った案内所ですが、ここでは地図やパンフをもらえるので、持っていない人は忘れずに。

正面に荷物検査場があり、そこを抜けると税関です。よほど大量に機材を抱えていない限り、カメラやビデオ、パソコンといった電子機器類も申請する必要はなく持ち込めます。

ATMや銀行、カフェスタンドもある到着ホール
制限区域を出ると出迎えの人が大勢いる到着ホール。客引きはいないので、じろじろみられるもののあっけないほど平和的に出迎え集団を抜けることができます。正面にはおおきく i と掲げた観光案内所がありますが、ここはホテルのリストを提供するだけでそれ以外たいした情報が得られません。銀行は3カ所24時間開いており、ATMもありますので、両替の心配は無用です。右手にはカフェスタンドと待ち合いベンチがありますので、夜中の到着の場合、朝まで過ごすこともできますし、前述のように客引きはいませんので、女性ひとりでもそれほど危険はありません。ただし、夏以外はとても寒いです。ちなみに、ヨルダンではどこでも、置引きの心配はまずありません。
アーディで行こう-クインアリア案内所
あまり情報が得られない制限区域外の観光案内所。制限区域内の案内所を忘れずに利用しよう。
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到着ホールの待ち合いベンチはわりといいタイプ。朝まで寝ていられそうだ(私も1度始発バスまで待ったことがある。でも2度目は遠慮します) 

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