新しく社会人になる人たちへ その2 | 紺ガエルとの生活 ブログ版日々雑感 最後の空冷ポルシェとともに

新しく社会人になる人たちへ その2

はじめてこれを読む方は。

いきなり読み始めるのではなくて。

その1の、初めの部分 から読んでください。

(業界的には、ディスクレーマーとも言う)


いきなり読むと、自分が読んでも、かなりエラそうな文章なので。


<最初の3年が勝負だ>


社会人になって、最初の3年間というのは、とても大事。

その頃身につけた、社会人としての基本動作は、一生抜けない。

しっかり、いい習慣を身につけられれば。

三つ子の魂百まで、ではないが。

正しい方向に向かって、歩いていくことが出来る。


そして。


ガイシケイっぽく言うと。

Learning CurveがSteep、なんて言い方をするのだが。

最初の3年間は、何でも物凄い勢いで吸収できて。

負荷をかければかけるだけ、能力も伸びる。


ベンチプレスで、自分の限界を試すと。

負荷に耐えかねて、筋断裂が起きて。

それを修復するために、筋肉が新たに成長して。

さらに重いウェイトが上げられるようになる、みたいなもの。


80点で合格点だとして。

80点の答案しか返してこないと。

次の難しい仕事は、もらえない。

難しい仕事がもらえないと。

成長するチャンスを、逃したことになる。

(かといって、2ヶ月かかって100点出されても困るが)


最初から自分で手加減してしまうと。

社会人としての、基礎体力がつかない。

そして、その基礎体力は。

3年過ぎると、どんなに努力してもつかなくなってくる。


今から3年間、死ぬ気で頑張れば、人生変わるよ。


途中で山登り諦めて、5合目で引き返すのと。

辛さを乗り越えて、頂上目指すのとでは。


見える景色が、全然違うはず。

5合目まで登って、山登りしたつもりになって、「大したことなかったよ」、というのと。

頂上まで登ってみて、「大したことなかったよ」、というのでは。

全然、意味が違うし。


頂上まで行ってみると。

5合目まででは見られなかった、すばらしい景色が、待っているかも知れない。

(どこが/何が頂上で、どこが/何が5合目かは、誰も教えてくれないのだが)


「そんなこと言ったって、仕事ばっかりじゃなくて自分の好きなことも大切にしたい」

「社会人になったんだから、プライベートも、自分らしく楽しみたい」、なんて思うかも知れないが。


最初頑張らないと、何が起こるかというと。

人に使われる身分から、抜け出せないよ。

人に使われる身分の人は、自分で自分の仕事をコントロールできず。

人のペースで、仕事をせざるを得なくなる。


すなわち。

「今日はデートだから、早く帰ろう」と思っていても。

人からいきなり、帰り際に仕事をぶん投げられる可能性がある、ということ。


自分で、自分の仕事や時間を、マネージできる立場になった方が。

自分らしい、生活が出来るよ。


早く、そんな立場にたどり着けば。

それだけ早く、自分らしい人生が歩める。

だから、若いうちに、努力をした方がいい。


最初はプライベートな時間もなくて、辛いかも知れないけど。

積分値で考えると、絶対その方が、自分らしい人生を歩めるよ。


人から使われて、「会社に仕事とお金を貰っている」人生より。

能動的に、「自分が会社を儲けさせている」人生の方が。

自由度が高いのは、明らかじゃない?

サラリーマンと、ビジネスマンの違い。


だから。

四の五の言わずに、最初の3年間は、死ぬ気で頑張ろう。


以下、ちょっと長くなるが。

先日紹介した、「はじめての課長の教科書」 からの、引用。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


Aクラス社員というのは、貪欲に「やらなくてはならない仕事」だけを嗅ぎ分けて、それだけに集中する能力をほとんど例外なく持っています。

こうした人材は、特に「やらなくてはならない仕事」がないときには、サッと家に帰ってしまったりもします。


サッと家に帰ってしまうことで、上司に自分がヒマであることをアピールすることができ、いざ本当に重要な仕事が入ってきたときには、それを確実に自分の責任下に置くことに成功します。


典型的なBクラス社員(Aクラス社員ほどには優秀でない普通の人材)は、いつでも「やったほうが良い仕事」ばかりを探してきてはなんだか忙しくしているものです。そして「やらなければならない仕事」はすでにAクラス社員に奪われてしまっています。


本当は新しいスキルの勉強もしなければならないはずなのに、「忙しい自分」に酔っていることも多く、そんな忙しさに追われつつ昇進を逃すのです。


こうした人材は、いつまでも仕事に求められるスキルの向上すらままならない自分のことは棚に上げて、Aクラス社員のことを「世渡りがうまいだけだ」と誤解していたりもします。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



最初の3年間頑張れば。

好循環が働く、A社員のポジションに行けるよ。


そうじゃないと、悪循環に。

引用の最後の2つのパラグラフの罠に落ちるよ。


ちょっと怖くなった?じゃあ、頑張れ。



<叱ってくれる人に、感謝をしよう>


正直、叱るのは疲れる。

それに、逆ギレされるリスクもあるし。


日本の会社は特にそうだが。

異動があるので、ずっと席を並べて働く訳じゃないので。

隣の新人君が、間違ったことをしていようと。

2,3年一緒に働けば、どっかにお互い異動。


そんな新人君を躾けるためにわざわざ叱るのは、もしかするとリスク/リターンに見合わないことかも。


それでも叱ってくれるのは。

有り難い、ことでしょ?


最初は、叱って貰っていて。

そのうち、叱られなくなったあなた。

自分が成長したから、怒られないようになったのなら、すごくいいことだが。

叱っても進歩しない、成長しないと思われて、もう叱られることがなくなった、ということもある。


叱って、伸びると信じているから。

疲れたり、気を遣ったりしながらも。

周りは、あなたのことを、叱ってくれる。


いくら叱っても、学習しない子なんだな、と思われたら。

誰も、叱ってくれなくなる。

そして、間違ったことをしていても、だれも、教えてくれない。


だから。


叱られたら。

「わざわざ自分を間違った道から救い出してくれたんだ」、と、感謝をしよう。



<挨拶しよう>


挨拶されて、気分を悪くする人は、いない。

挨拶しなくて、気分を害する人は、いるかも知れないが。

偉い人だって、新人君から挨拶されたら、悪い気しないって。


じゃあ、ダウンサイドリスクゼロだし、タダなんだから。

元気よく、はきはき挨拶しようよ。


会社に来たら、「おはようございます」。

会社の知らない人とすれ違うときには、会釈。場合によっては、自己紹介。


就職活動でインタビューしてくれた先輩には、ちゃんと挨拶しよう。

もしかすると彼/彼女が、あなたのことを強く推してくれたのかも知れないし。

陰の恩人に、挨拶しないと、逆に印象とても悪いかも(何様のつもり、ってやつ)。

もしかして相性が悪かったインタビュアーでも。

一緒に働くことになったのだから、「相性悪かった」という印象を、早く拭い去ったほうが、いいよね?


帰る際は、「お先に失礼します」。

黙って帰るのは、顰蹙だよ。

ちゃんと挨拶すれば。

「もうちょっと待ってたら、晩飯おごってやるよ」、とか、声を掛けられて。

大人の輪の中に入れてもらえるかも知れないが。


黙って帰るやつは、輪の中入れてもらえないよ。


ガイシケイの会社に入った人で、英語にコンプレックスある人もいるかと思うが。

一番やっちゃいけないことは。

外人のエラい人に、廊下やトイレやエレベーターで出会った時。

英語が下手だからと変に遠慮して、結果として無視しちゃうこと。


あれ、めっちゃマズいですから。

外人的には、無視はあり得ないから。人として。

少なくとも、Helloや、Hi!ぐらいは絶対言おう。

簡単に自己紹介して、握手ぐらい出来ればベスト。





続く。



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