社会人になる人たちへの、アドバイス

社会人になる人たちへ、いくつかのアドバイス。

まず、格好から入るだろうから、服装から。

ボトムラインその1。カッコで目立たず、仕事で目立て。

ボトムラインその2。どうせ、スーツ着慣れてないんだから、そのうち服装の趣味変わるって。

最初はベーシックなものから行こうよ。

まずスーツ。

変なの買うなよ。
ベーシックなものを、まず買おう。
3着あれば、いいだろう。とりあえず。
変なの買ったら、半年後に後悔するぞ。

形は。

間違っても、ダブルや3ピースのスーツなんか買わないように。
段返り3つボタン、がいいんじゃないかな。
勿論2つボタンでもいいけど。

色は。
1着は、濃紺の無地。これは、リクルーティング用に、持っているだろう。
もう2着買うとすると。
濃いグレーの無地と、濃紺のストライプ、かな。

ストライプも。
派手なストライプではなく。
チョークストライプで、ストライプの幅が狭いもの。

チョークストライプというのは、まるで黒板に白いチョークで書いたように。
白いけど、ちょっとぼやけているような、あんな感じ。
濃紺に、くっきりとした白のストライプだと。
ナニワ金融道、みたいになるぞ。

で。
大事なことは。
体にあった、スーツを買うこと。

アルマーニのスーツが安売りしていて。
ちょっとサイズ大きいけど、ブランドもの安く買える機会なんかないから。
とりあえず、買っちゃおう。
っていうのが、もっともやってしまいがちな失敗の一つ。

サイズが合っていない高価なブランドもののスーツより。
サイズがぴったりと合っている、紳士服の青山のスーツの方が。
圧倒的にかっこいい。

腕の長さと、ジャケットの裄があっているか。
左右の手の長さが違う人、結構いるので、そこも含めて。
私は利き腕が5mmから1cm長いので、調整して貰っている。

背の高さと、ジャケットの丈が合っているか。
丈が、ジャケットを羽織って軽く握った拳の親指あたりの長さになっているか。

ジャケットのボタンの位置がおかしくないか。

拳一個分ぐらい、お腹とジャケットの間に余裕があるか。

パンツは。

ヒップがおしりプリプリになっていないか。
プリーツ、というかタックが、広がったりしてはいないか。

ジャケットのサイズに合わせると、パンツがぶかぶか、なんて時は。

あきらめず、上下別々のサイズで買えるスーツを買おう。
ベルトで締めるのは、かっこ悪いぞ。

くるぶし出ちゃうような、短いのなんか、買わないでね。
パンツの長さは、まあワンクッション（裾が足の甲に掛かって、緩くクッションがつく）ぐらいかな。

折り返しは、ある方がフォーマル。
テーパードの具合にもよるけど、4cmぐらいか。

ズボンプレッサーを就職祝いでもらえると、いいね。
コルビー 、とか。趣味の合わないネクタイもらうぐらいなら。

あと、ベルト。

1万5千円のベルトを、一本持っているよりは。
5千円のベルトを、三本持っている方が、いい。

ベルトは5つ穴が開いてますが。

基本、真ん中の穴しか、使わないので。

勘違いしないよう。

真ん中の穴がぴったり自分に合うような、ベルトを買ってください。

3本買って。

それぞれのスーツのパンツに。
それぞれ別の、ベルトを通しておき。

家に帰ってきたら。
ベルトを通したまま、こんな風に吊すのが、おすすめ。

脱いだばっかりで湿気が残っているときに吊しておくと。
パンツとベルトの重さで。
シワがかなりの程度、伸びる。

シワシワのパンツ履いてると。

相当、だらしなく見えるよ。

シャツは。

これも、サイズ命。
首回り余っていたり、裄が短かったりすると。
かっこわるいこと、この上ない。

スーツのジャケットの袖から、1cm程度シャツが出ているくらいが、いいのでは？
首回り余っていて、アンダーシャツが覗いているなんて、悪夢のようにかっこわるいよ。
（あと、アンダーシャツは白以外着るなよ。当たり前だけど）

予算が許せば。
綿100％のシャツを買おう。
それも出来れば、白の無地。

どうしても色付きがいい、ということであれば。
青とピンクの、無地にしよう。
クレリックとか、ダブルカフスとかは、大人になってから。

そして。
自分が実家に住んでいるのか、一人暮らししているのかによっても異なるが。
シャツの枚数は、多ければ多いほど、いいよ。

だって、仕事が忙しかったり。
新人歓迎会があったり。
同期の飲み会があったりして。
クリーニング屋に行けなかったり、洗濯できなかったり、するから。
同じシャツ、二日着たりすると、惨めな気分になって。
朝から、冴えないよ。
（一人暮らしするときには、近くのクリーニング屋の営業時間をチェックするの忘れないように）

ネクタイは。

あんまり沢山、買わなくていいから。
3本ぐらいあれば、十分。

そして、おしゃれな先輩に。
「先輩のネクタイ、いつもおしゃれで、素敵ですね」
「もし使っていないネクタイあれば、譲ってくださいね」
と言っておけば。

「かわいいやっちゃ」、と思われ。
決して悪くないネクタイ、もらえますから。
おしゃれな人は、同じネクタイずっとしないから。
首は一つしかないんだし。

モード系行くなら、濃紺の無地とか。
濃紺のスーツに、白いシャツに、濃紺の無地のネクタイ、だと、結構おしゃれに見える。

エルメスとか、ヴィトンのネクタイを、どうしてもしたいときは。
「身分不相応なんですけど、おばあちゃんからの就職祝いです」みたいなことを言わないと。
「いいネクタイしてるね」という、褒め言葉ではない褒め言葉が飛んできたりするよ。

ネクタイも、会社から帰ってきたら、ちゃんと掛けよう。
くちゃくちゃのまま、床に投げ捨てたりしないで。
そうでないと、シワが戻らなくて。
どんどんノット（結び目）が、小さくなっちゃうよ。

ちゃんとネクタイの締め方をマスターすると。
結果として、ネクタイの生地が傷まず。
長持ちするし。
見た目も、かっこいい。
プレーンノットだけでなく。
色々出来ると、おしゃれだが。

http://www.more-tex.com/howto.html

靴は。

出来れば3足ほしい。
いいものを1足買うのではなく、安物を3足買って、手入れして履こう。

同じ靴をずっと続けて履くと。
すぐにだめになるから。

プレーンな、紐靴を。
いい靴買っても、手入れしないのであれば、かっこわるいぞ。
足下見る、というのは本当なので。

靴を買うときは、革底の靴ばかり買わず。
雨の日用の、ゴム底の靴を、必ず1足買おう。
そうでないと、雨に降られた次の日、惨めな気がするし。
梅雨になれば、すぐに靴底にカビが生えるぞ。

出来れば、プラスティックの安物でもいいので、シューキーパーを。
出来れば、20cmぐらいの長さの、靴ブラシを。
子供じゃないんだから、靴を履くときは、靴べらを使おう。
そうじゃないと、かかとのところから、すぐ傷んで。
高くつくよ。

そして靴下。

これ、重要ですから。
ハイソックス、買おう。
普通の丈のソックス履いて、足組んだら。
すね毛、見えますから。
アメリカ人は、すね毛見えることに相当嫌悪感を示すよ。
女の子も、多分そう。
そして、スーツの色と合った、ソックスを履こう。
間違っても、白いスポーツソックスなんか履いて、スーツで会社に行かないように。

鞄は、任せるけど。

リュックじゃなくて、ビジネス用の鞄が、あった方がいいな。
新聞をすぐ取り出せるような、外ポケットがついているのがいい。
とりあえず、黒だな。

全体として、かなり、無難なコーディネートだが。

ボトムラインで書いたように。

カッコで目立つより、仕事で目立つことを、目指そう。

新人君の心構えについては、また改めます。