凍る月シリーズの最新刊です!!


前回出たのはシリーズに出てきていた一匹狼的存在の銀のアウトサイドストーリー。
で、今回は本編に戻ります。
でも銀のストーリーも読んどいた方が
今回の話によりすんなり入れます。
銀の話を読まねば、なぜ銀が変わったのかとか
佐倉って誰だよ?ってなっちゃうんで。

とにかく今回も

もぉ~、どうなっちゃうんでしょ!?的展開の連続。

かなりスリリングな展開になっているのは間違いないんだけど
なんせ光陽が・・・・www
すっごく平和的というか、暢気というか、
いや、危機感はあるんだけど、マイペース!
そしてそれに苛々しつつも
やっぱり光陽じゃなくちゃこれは成り立たない!という気持ちにさせてくれる。

なんでだろう?
殺戮と闘いを繰り返す獣人に対して
平和的解決を望む光とでも言うのかな。
だからこそ、餌という概念ではなく梁井も光陽といることを望むのだろうな。

シリーズレビューはこちら
  やじるし
凍る月シリーズ花の残像花の慟哭銀月夜


夜光 花著「凍る月~七色の攻防~」
凍る月 ~七色の攻防~ (ラヴァーズ文庫)/夜光 花
¥620
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生まれつき特異体質である鳳光陽は、同じ境遇である梁井轟と「契約」を交わしている。特異体質の人間は、契約相手がいないと、ひとりでは生きていけず、そ のお互いに生まれる「絆」が、時に独占欲や嫉妬に変わり、同族を傷つける。そんな同族同士の妖しい人間関係のもつれに、梁井と光陽は巻き込まれようとしていた。激しく絡まった幾人もの憎悪や愛情は、誰が正しくて間違っているのか分からない。人一倍、独占欲の強い梁井は、光陽を奪われまいと、誰も傷ついてほしくないと訴える光陽をおいて、自ら罠に飛び込むが…。



イギリスから戻ってきた梁井と光陽。
そしてそれを待っていた銀。

銀は獣人でありながら両親を獣人に殺された恨みから
絶対に獣化するのは嫌だとつっぱね、人間の姿のまま組織と戦ってきたのだけど、
銀月夜 」で銀の力がとうとう覚醒してしまう。

獣人というのは普通だと茶色なんだけど、
特別に色を持つ獣人は力がズバ抜けているのだ。
梁井は黒。銀はもちろん銀なんだけど、
特殊であればあるほど力が強いので銀の力は実は半端なく強いのだ。

それは銀や一人で生きていくことを望んでいた梁井たちにとって
敵対する関係となっている獣人組織のリーダー・須王の力に匹敵するのではないか、と思われるくらい。

なので、銀は今、須王の兄・佐倉とブラックビーストである梁井を仲間とし
組織と前面闘争に入ろうとしていたのだ。
でもそんな戦いなんて無意味だ、止めて!と光陽は反対する。

梁井も本当は光陽とひっそりと生きていきたいと思っているんだよ。
こんな戦いなんてやりたくないってね。
でも銀と会い、話をしているうちに獣人の闘争本能に火がついちゃうのよね。
しかも獣人は力社会なので力のあるものに屈服・服従してしまう本能がある。
本来の獣人の力が覚醒した銀にブラックビーストである梁井も
本能では逆らえなくなってしまっているのよね。

光陽だってそんな梁井の変化に気付かないほどのほほんとしているわけではない。
だけどね~、絶対に止めさせよう、と銀と話をするんだけど
そこがカラオケの個室だったのね。(それはあくまで個室で話ができるからである)

も、私、笑っちゃったわ!
あんなに緊迫したムードなのに光陽ってば、銀達が帰ろうとしたら

「せっかくだから歌おうよー!」

なんて誘っちゃうのだ!
初めてのカラオケに興味津々だった光陽はその後、亨と一緒にカラオケして帰宅するんだけど
梁井には銀たちに会った事よりもカラオケ楽しかった~の報告が先だったりww

この天然さは何!?


こんなに天然おとぼけキャラな光陽だけど
Hシーンはエ口エ口ですwww
そこんとこは外さないです!!さすがです!!

だけど、今回はショッキングな死が二つほどありました。

獣人の一人はもう、そうだろうな、とは思っていたけど
餌の方がね。。。。

組織が昌史の裏切りを知り、発動した計画。
そして自分がもはや命少ないことを悟った昌史が
置き土産として残したものは・・・・

獣人たちの破滅への道筋だったのだ。

本当にここのところは切な過ぎた。

人を従えるのには二つあるのね。
一つは力や恐怖で人を支配するやり方。
もう一つは信頼や絆で結ばれるやり方。
組織は前者なのよ。
それはある意味仕方ないことでもあるんだけど、
力や恐怖というものはそれに対抗しうるものができれば
あっさりと人は裏切るものなのだ。
でも信頼や絆で結ばれればより良い条件を出されたとしても
人は簡単には裏切ったりはしない。

昌史に組織の中にそういう存在がいなかった事がこの悲しい出来事を産んでしまったというべきか。

もちろんカリスマリーダーである須王の側近たちは
力だけではなく須王への信頼もあるから一緒にいるんだけど。
多くの獣人たちはやはり、自分よりも大きな力への屈服でしかないのよね。

なので、組織を内部から崩壊させるには
ちょっと嘘の情報を流せば済むだけのことだった。

もはや、銀や梁井たちと組織が戦うどころではなくなっちゃったのね。

とうとう人間に獣人たちの存在が大々的に知られることになり
獣人狩りが始まったのだ。


というところで続くのだーー!!

ああ、どうなるのー!?
しかも次の巻でどうやらこのシリーズも終わりとのこと。

更に夜光さんのあとがきには

最後のほうには消えていくキャラがいるので・・・

と書かれているじゃないですかーーー!!
え!?
今回のこの二人だけじゃなくって最後にも更に消えるキャラがいるってことですかね!?

い、いやだ、いやだーーー!
もう誰にも死んで欲しくないよーー!!


銀も真実を知ってしまいショックを受けているので
もしかしたら、次回は・・・・という気がしなくもない。
(つうか、銀は以前の方は好きだったのにな~。)


人間たちが獣人狩りを始めたので
最後は梁井たちも須王たちと力を合わせることになる・・・ってなるのかな。
で、すべてが終わったら(どう終わるかはわからないけど)
やっぱり梁井たちはイギリスへ渡るんじゃないかしらね。


ああ、こんな戦いがなかったら
きっと光陽と巴はいい天然コンビになったことだろうなぁぁぁ。

今回二人の酔っ払い姿がちらっと見れたけど
もっともっと光陽&巴の天然おとぼけ和みキャラの絡みが読みたかった!

きっといいオトモダチになると思うんですけどね。

お互い会話が噛み合ってそうで噛み合っておらず
でもうふふって日だまりの中、笑いあってお茶でも啜っている・・・みたいな。

そしてそんな二人を梁井と須王は物陰から見てて
可愛い!と萌えていたりww


そんな日がくればいいな、と思うよ。


H度ドキドキドキドキドキドキドキドキ(緊迫感と恐怖感からくるHは激しくなるものなんです)
ストーリー度満月満月満月満月半月

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