買ってからもう5年になろうとしている長女の自転車が、
ペダルを回すと時々戦車のようなキュラキュラ音がするという・・・。
BBの故障か・・・。
以前の通勤号「ベネトン号」でも同じ症状があった。
やはりその時も原因はペダル軸「ボトムブラケット」に原因があった。
ベネトン号やキッズバイクなどの安物クロスバイクは
カップ&コーン式という非常に扱いにくいタイプなのだ。
よって自分にとっては一番面倒な作業・・・。
もともと買った時からペダルクランクが重く感じていたため、
これはメンテナンスしてあげないとなぁ、なんて思っていた。
放置したのは自分の責任か・・・。
工具も高いし、時間も労力もかかるが、
ここは父さん!!
なんとしても直す!!
(ちなみに近所のイオンバイクでは工具が無いと言われて断られた)
非常に面倒な箇所なのだが、ここをシールドベアリングのBBに交換するだけで自転車の寿命はかなり変わってくるのだ!!
今回、実際には週またぎで何日も掛けて作業していますが、
それをそのまま書くと、とても読みにくく、
参考にもならないと思いますので、読みやすくまとめました。
なので写真が突如、右アームになったり
左アームになったりするのはご勘弁ください。
まずはクランクアームから外していきます。
まずこのキャップは、マイナスドライバーをくぼみに当てて、
反時計回りにまわして外します。左右同じ。
露出したナットをラチェット回しで外します。
これは右も左も正ネジですので、反時計回しで外していきます。
うちのは14ミリ。
反時計まわりですよー。両側やりましょう。
外したら、次はコッタレスクランクの出番です。
色んな所から出てます。
↑うちのはこれですね。
コッタレスクランク抜きをこのように嵌めます。
取付方法を同時に写真に収めてみました。
黒い部分をスパナで締めていってコッタレスクランク抜きを固定。
その後銀色の部分をモンキーレンチで締めていきます。
これらの作業も左右同じですので、時計回りで締めていきます。
締めていくと自然とクランクが押し出されてきて外れる仕組みです。
右ワンが露出しました。
左ワンです。先に左ワンから外します。
左ワンは17mmのスパナで外すのですが、
その前にロックリングなるものが付いています。
このようにして外します。左ワン部はすべて正ネジです。
反時計回りで緩めていきます。
フックスパナもいろいろ出ています。うちのはBBBです。
ロックリングを外したあと、
17mmスパナで左ワンの出っ張りを捉えて外していくのですが
これがつかみにくく回せない!!
このままでは出っ張りをなめてしまう・・・!!!
そこで私はこのように対応しました。
モンキーレンチが滑らないように固定したい私は、
手持ちのメガネレンチを車軸にくぐして、
そこをクランクアームを止めていたボルトで固定。
挟み込むようにして、メガネレンチを抑えつつ・・・。
モンキーを力の限り回しました!!
外れた!!
や・・やばい・・・。かなりヤバい状況だった!!
ベアリングのリテーナーが粉砕しとる・・・!!
こんなクランクで光が丘公園に遠出をしていたのか娘よ・・・。
申し訳なかった!!
いま右ワンも外して、救ってやるからな!!
右ワンは丸と平で構成されたキャップです。
この平の部分を捉えて回せば外せる理屈ではあります。
この幅は36mm。
我が家のモンキーレンチは40mm近くまで対応しているので、
モンキーでトライしてみますが・・・・。
鬼のように固い!!びくりともしない!!
しまいにはモンキーのほうが力に負けて変形する始末!!
↑角がえぐれてしまったモンキー。悲しすぎるわ。新品なのに。
イオンバイクには右ワンは外せないので
勘弁してと断られてしまったし・・・。
高いけど買うしかないね!
専用工具!!
こちらを購入!!
さらにそれだけではまだ少し不安なので、秘密兵器購入!
これで不安はない。取り掛かる!!
ワンにこのようにひっかけて・・・。
まずはこのまま回してみます。
専用工具なのだからこれでも外せるかもしれません。
両手を使って全身にちからをこめて回しますが・・・。
ピクリともせず!!血管がキレそう!!
なんてこった!専用工具なのに・・・!!
やはり秘密兵器を買っておいて良かった・・・。
ここでついにビバホームで買ってきた秘密兵器を使用します!!
全部で500円くらいでした。
ブログの先人たちの知恵を拝借し!!!
棒を中に通してブラケット部の両側から挟み込む作戦です!!
ちなみに棒の長さを90mmで買ってきたんですが、
ギリギリでした(笑)あぶないあぶない。
左ワンにこのようにつけて・・・。
右ワンにふたをするように挟み込みます!!
これで外れることを気にすること無く全力で回せる!!
乱暴に力の限り回します!!!
回しますが・・・まだ回らず!!!
どうすればいいんだこれ・・・・。
結論を話しますが、
サドルにまたがり右足で踏み込むようにトルクをかけまして・・・。
外れました!!!
やった!!!
ついにやったぞ!!
自転車屋でもできないと言った、
カップ&コーン外しをやってのけたぞ!!!!
さぁ、外したら新しいのを嵌めましょう。
今はこのモデルが様々なサイズに対応しています。
私は左ワンがプラスチックでリーズナブルなこちらをチョイス。
(金属で固着するのがもう恐かったので・・・。)
軸長は少し短くして177.5mmにしました。こどもだし。
どっちが右かというのはしっかり明記してあります。親切。
シマノのカートリッジ式BBを嵌めるときは
こんなのを使用します。これまた専用工具
BIKEHANDのが見つからなかったので代替品のリンクです。
おお、壮観・・・。
左はこんな感じです。いいね!スッキリ感
あとは元通り組みなおして・・・。
終了です!!
見た目にはなんも変わらない!!!
地味!!
でも走りは劇的に変わったってさ!!
暑い中頑張った甲斐があったよー。
あとはゆっくり涼しい部屋でビールでも・・・。
もう一台あった・・・!!!
こっちは購入後一年半。
まだ固着は進んでないんじゃ・・・。
と思ったら、
こっちも中からグリスが流れ出てひどいありさま・・・。
うわぁ・・・・。
ベアリングが砕けることはなかったものの、
しっかり錆びてました。
こちらも正攻法では右ワンは回せず、
固定法で力の限り足で踏み込んでゆるめました。
固着ってすげぇなほんと。
BB交換、
2台同時の術じゃ!!
これにて本日は終了じゃ~!!
疲れたっ!寝るっ!!