論理とは何か | 英語と論理学の接点

英語と論理学の接点

英語のパラグラフと論理学の接点について、段階を追って解説していきます。大学受験・検定試験・論文作成で、パラグラフライティング、いわゆる自由英作文に取り組む上で、どのような論理的思考と表現の仕方が必要かを書いていきます。

 

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第1章論理,論理的,論理的思考とは

 

「論理」ということばを聞いたことがある人は多いでしょう。

そして同じくらい多くの人が、「論理的思考」ということばを聞いたこともあるかと思います。

 

では、「論理」とはどのようなものでしょうか?

「論理的思考」とは、どのような考え方のことを意味するのでしょうか?

 

国語辞典を引けば、「筋道(すじみち)立てて考えること」などと書いてあります。

では、「筋道(すじみち)」とはどのようなことでしょうか?

 

「論理的思考」=「筋道立てた考え方」という説明は、なんだかぼんやりしていますね。

これは、「筋道」がメタファー(比喩)による説明だからです。

 

そこで、はっきりとした説明をしておきます。

「論理的思考」とは、理的に明すること、つまり論証することです。

推論と言うこともできて、もう少し詳しくいうと、前提(根拠)から結論(主張)を導くことです。

 

みなさんも幼い頃、何かで失敗してしまったとき、お父さんやお母さんや先生などから

「もっとよく考えてから行動しなさい!」と言われたことがあるかと思います。

 

これは、「もしこうしたら(前提)、こうなるだろう(結論)」についてよく考えなさい、

ということであり、これはまさに「論理的思考=論証=推論=前提から結論を導くこと」

を意味しています。

 

つまり論理的に考えるとは、「前提から導き出される妥当な結論を考えること」、

または「結論を導き出す妥当な前提を考えること」と言えるでしょう。

 

ちなみに、「論理」の意味を国語辞典で調べてみると、「筋道」などと書かれています。

 

もちろんこれもメタファーなので、ぼんやりとしたイメージですね。

 

はっきりとした言い方をすれば、

「論理」とは「接続関係」のことです。

 

したがって、ある出来事とある出来事の「接続関係」をしっかりとらえて考えること、

これが論理的に考えることの本質にほかなりません。

 

ということで、次回は「接続関係」を解説します。

 

今日はここまで。