第1章論理,論理的,論理的思考とは
「論理」ということばを聞いたことがある人は多いでしょう。
そして同じくらい多くの人が、「論理的思考」ということばを聞いたこともあるかと思います。
では、「論理」とはどのようなものでしょうか?
「論理的思考」とは、どのような考え方のことを意味するのでしょうか?
国語辞典を引けば、「筋道(すじみち)立てて考えること」などと書いてあります。
では、「筋道(すじみち)」とはどのようなことでしょうか?
「論理的思考」=「筋道立てた考え方」という説明は、なんだかぼんやりしていますね。
これは、「筋道」がメタファー(比喩)による説明だからです。
そこで、はっきりとした説明をしておきます。
「論理的思考」とは、論理的に証明すること、つまり論証することです。
推論と言うこともできて、もう少し詳しくいうと、前提(根拠)から結論(主張)を導くことです。
みなさんも幼い頃、何かで失敗してしまったとき、お父さんやお母さんや先生などから
「もっとよく考えてから行動しなさい!」と言われたことがあるかと思います。
これは、「もしこうしたら(前提)、こうなるだろう(結論)」についてよく考えなさい、
ということであり、これはまさに「論理的思考=論証=推論=前提から結論を導くこと」
を意味しています。
つまり論理的に考えるとは、「前提から導き出される妥当な結論を考えること」、
または「結論を導き出す妥当な前提を考えること」と言えるでしょう。
ちなみに、「論理」の意味を国語辞典で調べてみると、「筋道」などと書かれています。
もちろんこれもメタファーなので、ぼんやりとしたイメージですね。
はっきりとした言い方をすれば、
「論理」とは「接続関係」のことです。
したがって、ある出来事とある出来事の「接続関係」をしっかりとらえて考えること、
これが論理的に考えることの本質にほかなりません。
ということで、次回は「接続関係」を解説します。
今日はここまで。