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トニーのゆっくり回覧版  真空管アンプ自作のブログ

真空管アンプの製作、音楽、生活のことなど

今日の夕方から、日田に出かけます。

 

学生時代の友人と会うのですが、この3人で会うのは47年ぶりです。

 

家族は来ません。 多分今夜は深酒でしょう。

 

出発前にジャンクプリをもう一度眺めました。

 

 

ホウロウ抵抗が立ってますね。

 

正面からは、カッコよく見えます。

 

 これはパネルをつける前です。

 

上から。シャーシは一体化していますが、わざと中を窪ませています。なんででしょう。ロータリースイッチ回りはオイル系の付着物も相まって汚れています。

 

ひっくり返すと。アース母線を張っています。半田付けは不完全な印象を受けますが、一生懸命作ったのがよくわかります。

 

 

角型のマイカコンデンサ―がたくさんあるところはイコライザ回路です。CR型ではないようです。つぎはぎの空中配線。

トーンコントロールはどうやらCR型のようです。整流のダイオードはSE-05です。昭和40年代によく使われたダイオードです。

電源トランスのST-30 は整流管の巻線は6.3Vです。5Vではないので5MK9は無理です。

 

 

イコライザ初段の球をみると、グリッドに接続がありません。入力から切断されています。

 

そのほかにも回路が切断されているところが散見されます。

 

コンデンサーの容量を当たってみました。シルバーのニッケミMPコンデンサーは0.1は0.15μ、0.47は0.56μ程度と多めです。

 

P型抵抗はなかなか見た目しっかりしていますが、リードが短くなって接続されているので、再利用はむずかしそうですね。

 

全体的なレイアウトをみると、どのあたりにパーツのブロックを置けばいいかなどが、やや検討不足のようです。

 

当初はこのまま手を加えて再生させようと思っていましたが、時間がかかるでしょうし、部品の信頼性のこともあり、全部解体します。

 

 手持ちにNCCのカップリングコンデンサーなどもタップリありますので、有効活用します。

 

では行ってきます。

 

 

 

 

アンプを作っていると感電するリスクがあります。

 

シャーシをひっくり返して、通電しながら、電圧を測るとき。

 

直流で300V程度になると、一瞬ギューンとなって体が硬直します。

 

怖いですね、感電。

 

Junichiさんがyou tubeでアンプの修理動画を公開していました。そのときのコメントで「高電圧がかかっているのに手袋もしないなんて」というのがありました。

 

Junichiさんは通電中に素手でアンプを扱っていました。

 

私はコメントで「アンプの中を調べるときには、振動していないかとか、パーツが発熱していないかを触って確認することもあるので、ベテランは手袋をしない場合が多い」と返信しました。

 

ただし、素手で扱う場合にはもちろん、頭の中で注意していることがあります。

 

1.ソケットの3番ピン、4番ピンは高電圧が掛かっているので、指は近づけない。

2.電源回路も整流回路からB電源回路までは指は近づけない。

3.OPTの一次側もPやB端子には絶対指を近づけない。

 

これを頭と体に叩き込んでおくことが前提です。

 

 

厄介な場合があります。

 

電源を切って、パーツを取り替えるときに、まだ高圧回路のコンデンサーには電荷が残って、電圧も高いままの状態です。

 

私は高抵抗(数百KΩの抵抗)を高圧端子とアースに接触させて電荷を放出させています。数Ωの低抵抗はダメです。ほぼ導線と同じでスパークが出まので。

 

但し、出力管をさしたまま電源を切ると、コンデンサーに残った電荷がなくなるまで消費されて、すぐに電圧が数ボルト程度に減少することがあります。

 

間違いないのはテスターを当ててみることです。数ボルトになっていれば触っても大丈夫です。

平均的に人間は42Vから電気にしびれ始めるそうです。

 

 

 

 

オークションで古いプリアンプを入手しました。

 

結構いいケースが使われています。おそらく昭和40年代頃の摂津金属製のものだと思われます。

 

アンプ自体もそのころに作られたものでしょう。内部をみるとP型の抵抗、四角いマイカコンデンサーが使われています。

 

電源トランスはタンゴのST-30です。球は全部で7球程度。

 

ずっと手元に置いていたのです。マッキントッシュのイコライザを組み込もうと思って。

 

でも最近の自作アンプの落札金額に落胆していますので、出品するのも気が引けます。

 

思い立って、前面パネルの上側に黒いプレートを実装してお洒落にすれば、マッキンらしく見えるし、その状態でそのまま出品したら、買い取った時よりも価格が上がるんじゃないかと、いやらしい考えが起きて。

 

そして今日午前中から午後にかけて、パネルの加工と塗装をしてみました。

 

 

おお、様になっています。えせマッキン。

 

出品するつもりが、なんだか無地の黒パネルを見ると、無性にインレタを入れたくなってきました。

 

 やっぱり、自作しようかな。中身を分解して。

 

 ご希望の方がいらっしゃればお譲りします。ご相談です。レコードをお持ちでない方には無用の長物になるかもしれません。

 

構成の予定は

イコライザ:マッキン型3段。

トーンコントロール:NF型/連続可変

送り出し回路:カソードフォロア型

整流回路:5MK9(半端整流)使用、この球は私のこだわりです。

付属回路:入力セレクター、VOLUME、BALANCE、テープモニター(必要?)、MODE(ステレオ・モノ切替)、ハイカット、ローカット、MUTE(信号OFF)

 

これらの付属回路はツマミの数と、下段のロッカースイッチの数に合わせて考えたものです。

 

ケースが最初からあるというのは、楽ですね。