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トニーのゆっくり回覧版  真空管アンプ自作のブログ

真空管アンプの製作、音楽、生活のことなど

先週金曜日まで松山市で仕事でした。

 

土曜日も仕事の残務処理があってブログの記事をしばらくアップしませんでした。

 

楽でいいですね。ブログから遠ざかっていると。他の方のブログ閲覧も含めて。

 

数日放っておくとアクセス数が如実に減っていきます。それも面白いですね。一桁台に落ち込むまでに何日かかるのかを観察するのもおもしろそうです。

 

でも放っておくと、寂しさを感じて記事を書きたくなってしまいます。まだ報告したいこともたくさんあるので、まだまだ終わらないようです。

 

 

さて依頼されて製作したダイヤトーンP610Aスピーカーシステム。

 

まだ少しワトコオイルの匂いも残っていますが、最終の仕上をして発送しなければなりません。

 

キャビネット全体を蜜蝋で磨いてみました。木口(木材の加工断面)に塗ると、濡れた感じになって木口に入りこんでいくのですが、時間がたつと乾いた感じになります。「全体に均一に適量を」がポイントのようです。

 

ある程度乾燥したので、バッフル面にユニットカバーを取り付けました。フォステクス製の16センチ用です。

P610AはⅩ字の位置にネジで前面バッフルに固定しています。このユニットカバーもX字の位置に取り付けるようになっていますが、ユニット取付ネジとカバーのネジが近くて干渉してしまいます。仕方ないのでカバーは45°回転させて+字の位置にネジ止めしました。このネジの位置でも、見た目違和感がないようです。

 

 

蜜蝋も乾いて、アンティーク・カントリー調はなんとか目標達成できたかなと、自分に言い聞かせています。

 

 

最後にもう一度、コンビとなるアンプと鳴らしてみました。

 

 

冷静に聴いてみた感想です。

 

・情報量が多い

・高低のバランスがとれている

・モニター的な明瞭な(はっきりした)音がする

・入力ソースを忠実に再生する

 

以上が良好点です。

 

では違う見方をすれば

・再生音が華奢である。華奢でない女優をソフィア・ローレンとすれば、オードリー・ヘプバーンのようです。スリムな印象。

・パーンと前に出て押し出しが強いかといえばそうではない。言えばアルテックの様な音ではない。昔のまじめな日本人技術者が設計した音と言えそうです。

 

これは個人的意見です。そうではないですよ、という方の意見をお待ちしています。

 

ずっと聴いていれば違和感を感じなくなって当たり前になってしまうのでしょうね。

 

 

アンプとSPを2台。今日梱包します。大宰府はこの最近結構雨が降っています。エアキャップ(プチプチのこと)を外の物置から出してくるのですが、濡れないようにしなくてはなりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は皮膚科で手術を受けました。実質の時間は13分程度。

 

切除したのはもう20年来、首のうしろの中に眠っていた粉瘤という、いわばできものの古いやつです。

 

指で触れば手に当たるし、悪性にはならないだろうと思っていましたが、今回思い切って切ることにしました。局部麻酔の注射が結構痛かったのですが、それ以外は問題なく終わりました。夜になって痛みが出始めましたが、大したことはありません。

 

 

さてジャンクプリを眺めていると、イコライザはマッキンはやめて、もう一度TAE2(上杉氏設計)にして、イコライザカーブも4種切替にしようかなとか。

 

どんどん妄想が湧いてきます。

 

 

 

大きなツマミがズラズラと7個並ぶのも、機械的で面白くないかなとも思えてきました。

 

 

真ん中のツマミを下に下すことも考えました。アンプを触るときにどれがボリュームだか分からなくなるのは、人間工学的によろしくいないですね。

 

本来はツマミにも大きさを変えたり、色を変えたりした方がよいのでしょう。

 

真ん中のツマミをそのまま下段に下す。下段右端もツマミにして、それはイコライザカーブ切り替えに。

 

パイロットランプのところは電源プッシュスイッチにして、すぐ右のロッカースイッチは、LOWカット、その右がHIGHカット。

その右のツマミをMODE。その右のロッカースイッチはラウドネス、その右がMONITOR、そして一番右のツマミはイコライザカーブ切り替え。

 

上段の一番左のツマミがBASS、その右TREBLE、その右はトーンディフィート。真ん中のツマミは下におろして、上で説明したMODE。この真ん中はスペースを作ります。ここには文字でも入れます。その右はVOLUME、さらにBALANCE、SELECTORとなります。

 

但しこれも一案。現在イコライザー回路で迷っています。その結果次第でツマミも変わります。

 

TAE2、またオレンジドロップが必要になります。マッキン型は結構部品が少なくて楽なのです。

 

こうやって考えていると楽しいですね。どうしましょうかね。

明日の月曜日、私は午後から手術です。皮膚科の手術なのでたいしたことはないのですが。

 

なので今日の午前中に解体することにしました。

 

 解体で影響が大きいのが、ソケットが下付きかシャーシ天面からの上付きかの違いです。

 

下付きなら、ソケットのネジを取り外すだけで、ソケット、パーツもろとも取り外せるのです。これが上付きなら、ネジを外してもソケットは取れません。この場合はピンに半田付けされている、パーツやリード線をひとつひとつ取り外すことになります。

 

残念ながら、今回は上付きです。全部のピンに半田ゴテを当てることになります。

 

下は取り外しの様子。

 

 

 

これが全体像。解体の大まかな順序は、

1.パネルに取り付けてあるVR、スイッチ類からシャーシ内にきているリード線たちをシャーシ側で、ニッパーでプッチンプッチン、カットします。

2.電源回路からソケットのプレートピンに来ているリード線をカット。

3.電源コンデンサーに着いているリード線も、カット。

4.そうしてシャーシ内配線の全体を孤立化させます。

5.次に球のソケットのピンにつながる全ての配線を取り外します。

 

下はシャーシ内の配線を解体。ソケット、ラグ端子、コンデンサー、トランスも除去します。

 

余談ですが、マイナスネジは苦手です。このアンプは全てマイナスネジです。なぜ苦手か。

 

それはマイナスドライバーで外そうと回していると、ドライーバーの先が段々横にスライドしてきて、最悪ドライーバーの先端ががネジの頭から外れてしまうことがあるからです。

 

 確かにマイナスネジはアンティークで見た目もシックな印象なのですが、実用上、私は苦手です。プラスネジを発明した人は天才です。ドライーバーが外れることがありませんから。

 

 

さてシャーシ内がカラッポになったら、今度はパネル回りを解体です。

VRやスイッチは基本的に下付き(シャーシ内から取り付け)なのでナットを回して取り外すと、全部とれます。こっちは楽です。

 

 

まるっきり空っぽになりました。

 

入力セレクターは5接点のロータリースイッチが付いていました。RCAの入力端子も5個の入力です。私は5接点の新品スイッチを持っていないので、このプリアンプについていたものを再利用します。

 

スイッチも全ての端子からリード線、シールド線、パーツを取り外しました。油もベタベタに着いていたので、洗浄液で一気にスプレー洗浄しました。油はシャーシにも広い面積でベッタリついていました。これもふき取りしました。

 

 

綿棒とアルコールで更に接点も一つずつ洗浄しました。

 

 

もう一度空になったシャーシをみます。

 

シャーシは一部が窪んだ一体型構造になっています。すでに穴が加工してあるところは、周囲1センチの取り付けしろを残して、大きくカットして取り除きます。個別に385ミリ×185ミリの1枚板を用意して、ここに落とし込んで取り付けます。あとは自由にレイアウトすればOKです。

 

悩んでいるのは7個と数が決まっているツマミ類のこと。トーンコントロールを高低・左右を個別に1個のVRを使えばツマミ4個が決まります。残りのツマミは3個。ボリューム、バランス、セレクターで3個が決まりますので、これで全て決定なのですが、モードは下のローッカースイッチを使うなら、ステレオとモノの切替だけになります。

 当初考えていた、トーンコントロールのデフィート回路も入る余地がありません。

 

 

もしトーンコントロールを2連VRとするなら、トーンデフィート、ボリューム、バランス、モード、セレクターがツマミで構成できます。今回はMC用に、昇圧トランスも組み込もうと思っていますので、それはPHONO1とPHONO2で切り替えればよいと思います。残りの入力端子はラインを3種でいいかなと考えています。

 どうやらトーンは2連となりそうですね。

 

プリアンプを作るときは、いつもこんなことで悩んでいます。

 

また報告しますね。