明日の月曜日、私は午後から手術です。皮膚科の手術なのでたいしたことはないのですが。
なので今日の午前中に解体することにしました。
解体で影響が大きいのが、ソケットが下付きかシャーシ天面からの上付きかの違いです。
下付きなら、ソケットのネジを取り外すだけで、ソケット、パーツもろとも取り外せるのです。これが上付きなら、ネジを外してもソケットは取れません。この場合はピンに半田付けされている、パーツやリード線をひとつひとつ取り外すことになります。
残念ながら、今回は上付きです。全部のピンに半田ゴテを当てることになります。
下は取り外しの様子。
これが全体像。解体の大まかな順序は、
1.パネルに取り付けてあるVR、スイッチ類からシャーシ内にきているリード線たちをシャーシ側で、ニッパーでプッチンプッチン、カットします。
2.電源回路からソケットのプレートピンに来ているリード線をカット。
3.電源コンデンサーに着いているリード線も、カット。
4.そうしてシャーシ内配線の全体を孤立化させます。
5.次に球のソケットのピンにつながる全ての配線を取り外します。
下はシャーシ内の配線を解体。ソケット、ラグ端子、コンデンサー、トランスも除去します。
余談ですが、マイナスネジは苦手です。このアンプは全てマイナスネジです。なぜ苦手か。
それはマイナスドライバーで外そうと回していると、ドライーバーの先が段々横にスライドしてきて、最悪ドライーバーの先端ががネジの頭から外れてしまうことがあるからです。
確かにマイナスネジはアンティークで見た目もシックな印象なのですが、実用上、私は苦手です。プラスネジを発明した人は天才です。ドライーバーが外れることがありませんから。
さてシャーシ内がカラッポになったら、今度はパネル回りを解体です。
VRやスイッチは基本的に下付き(シャーシ内から取り付け)なのでナットを回して取り外すと、全部とれます。こっちは楽です。
まるっきり空っぽになりました。
入力セレクターは5接点のロータリースイッチが付いていました。RCAの入力端子も5個の入力です。私は5接点の新品スイッチを持っていないので、このプリアンプについていたものを再利用します。
スイッチも全ての端子からリード線、シールド線、パーツを取り外しました。油もベタベタに着いていたので、洗浄液で一気にスプレー洗浄しました。油はシャーシにも広い面積でベッタリついていました。これもふき取りしました。
綿棒とアルコールで更に接点も一つずつ洗浄しました。
もう一度空になったシャーシをみます。
シャーシは一部が窪んだ一体型構造になっています。すでに穴が加工してあるところは、周囲1センチの取り付けしろを残して、大きくカットして取り除きます。個別に385ミリ×185ミリの1枚板を用意して、ここに落とし込んで取り付けます。あとは自由にレイアウトすればOKです。
悩んでいるのは7個と数が決まっているツマミ類のこと。トーンコントロールを高低・左右を個別に1個のVRを使えばツマミ4個が決まります。残りのツマミは3個。ボリューム、バランス、セレクターで3個が決まりますので、これで全て決定なのですが、モードは下のローッカースイッチを使うなら、ステレオとモノの切替だけになります。
当初考えていた、トーンコントロールのデフィート回路も入る余地がありません。
もしトーンコントロールを2連VRとするなら、トーンデフィート、ボリューム、バランス、モード、セレクターがツマミで構成できます。今回はMC用に、昇圧トランスも組み込もうと思っていますので、それはPHONO1とPHONO2で切り替えればよいと思います。残りの入力端子はラインを3種でいいかなと考えています。
どうやらトーンは2連となりそうですね。
プリアンプを作るときは、いつもこんなことで悩んでいます。
また報告しますね。