アンプを作っていると感電するリスクがあります。

 

シャーシをひっくり返して、通電しながら、電圧を測るとき。

 

直流で300V程度になると、一瞬ギューンとなって体が硬直します。

 

怖いですね、感電。

 

Junichiさんがyou tubeでアンプの修理動画を公開していました。そのときのコメントで「高電圧がかかっているのに手袋もしないなんて」というのがありました。

 

Junichiさんは通電中に素手でアンプを扱っていました。

 

私はコメントで「アンプの中を調べるときには、振動していないかとか、パーツが発熱していないかを触って確認することもあるので、ベテランは手袋をしない場合が多い」と返信しました。

 

ただし、素手で扱う場合にはもちろん、頭の中で注意していることがあります。

 

1.ソケットの3番ピン、4番ピンは高電圧が掛かっているので、指は近づけない。

2.電源回路も整流回路からB電源回路までは指は近づけない。

3.OPTの一次側もPやB端子には絶対指を近づけない。

 

これを頭と体に叩き込んでおくことが前提です。

 

 

厄介な場合があります。

 

電源を切って、パーツを取り替えるときに、まだ高圧回路のコンデンサーには電荷が残って、電圧も高いままの状態です。

 

私は高抵抗(数百KΩの抵抗)を高圧端子とアースに接触させて電荷を放出させています。数Ωの低抵抗はダメです。ほぼ導線と同じでスパークが出まので。

 

但し、出力管をさしたまま電源を切ると、コンデンサーに残った電荷がなくなるまで消費されて、すぐに電圧が数ボルト程度に減少することがあります。

 

間違いないのはテスターを当ててみることです。数ボルトになっていれば触っても大丈夫です。

平均的に人間は42Vから電気にしびれ始めるそうです。