インスタントレタリング。とても助かるツールです。

 

これがあると、下手な素人アンプでもそれらしく見えてくるものです。

 

 

写真のインスタントレタリング(インレタ)はギャレットオーディオさんの通販品。最近ギャレットオーディオさんのHPでは品切れ品が多くなっており、見ようによっては休業しているのかと間違えるくらいです。

 

でもまだ、インレタは扱っているようです。この文字は実はMarantz#7の文字のコピーなのです。

 

 

このように単語で準備されていると助かります。POWERやVOLUMEなんかはそのまま張り付ければOKです。

 

この中にない単語をアンプに張り付けるときは一工夫が必要になります。

 

ギャレットオーディオさんはギターアンプの専門店なので、STEREOとかRIGHTなどの単語がありません。

 

なのでなるべくよく似た単語を捜して使います。

 

STEREOという単語によく似た単語を上のシートから探します。

 

何だと思いますか。回答はMASTERです。MAを外して後ろにEOの文字をくっつけます。

 

RIGHTはどの単語から持ってきますか。もうおわかりですね。

 

今度は文字でLがなくなったらEをデザインカッターで加工して余分な横棒2本を切り取って使います。

 

Mがなくなったら、Wを逆さまにすれば、同じ文字であることがわかるのでこれを使います。

 

他のシートで数字のものも工夫して使います。6がなければ9を逆さまに、1がなければ7を適宜カットして、少し角度をつければ1に見えます。8は3を2個合体させたり。

 

とにかく考えましょう。小学生の頃の知能テストとおなじです。

 

考える習慣をつければ、天変地異で食料も何もない原始的な環境におかれても生き延びることができます。

水の確保、食糧の確保、寝るところの確保、危ない動物はいないか。

 

考えましょう。若い子で膝を抱えて、お母さーんと声を出すだけの子もいるかもしれません。考えて行動する習慣をつけましょう。

現在出品されているPX4シングルアンプ。

 

 

30年前に作ったもので、製作中に母から連絡があり、姉が末期のガンであることを知らされました。

半年後姉は40歳前で他界しました。つらい気持ちで組み立てたことを思いだします。 

この頃は、アンプを他人に譲るということをしていませんでした。

  なので球の名前などをレタリングで入れていませんでした。

 

その後自作アンプを40台から50台程度他人に譲ってきました。

 

 そのうち入手された方が手離して、業者などを経由したりして、オークションに出品されたのが10台程度あります。

 

動作品であったり、壊れていたり。調子が悪ければ連絡をくださいと取説にメールまで書いて渡しているのですが。

壊れたけど、すでに取説をなくしているのでしょうか。あるいは飽きてしまったのでしょうか。

 

 

オーディオという趣味は、あるいはその業界は、ユーザーの浮気性で成り立っていると言えます。

 

終のアンプ、終のスピーカーと心に決めて手に入れても、やがて飽きてきます。いや飽きてくるのではなく、ほかに欲しいものが登場するのです。

 

 そうすると使用中の終のつもりで入手した現役の機会が邪魔になってくるのです。もちろん財力と、住宅環境が豊かであれば手離すことなく何台でも所有できるのでしょうが。

 

 オーディオ機器は女性ではないので、別れ際にひと悶着起きることはありません。本当によかったと思います。

 

私のアンプたちが、再度出品されても私はあまり気になりません。それよりもいくらで落札されるのか、また楽しめるので、それはそれで面白いと思っています。

 

 

30日、外で上蓋ケースの塗装をしました。物入に残っていた紺色の塗料が目に入ったので何も考えずにこれに決定。

 

キズの部分をヤスリスポンジで研磨。その後中性洗剤で全体を洗浄。そして乾燥後ベンジンで全体を脱脂。

 

紺色の缶スプレーで1時間の乾燥時間を挟みながら3回ほど重ね塗りです。最後は透明クリアを全体に振りかけて終了。

 

 他方屋内でパーツの取付を開始しました。乾燥させている間に取付を実施。ソケットからスタート。天面からネジ止め。

 

 

 

 

裏面ではラグ端子もソケットと友締めします。締め付けはナットの方を6角レンチで締めます。いま取付中の部分はトーンコントロールとカソードフォロアの出力部分です。

  小さなVRが見えます。この役割は、トーンコントロールをバイパスしたときに、その前後で音量を一定にしておくための調整用です。プリンプを作るときはこういったところにも気を配っておく必要があります。

 

 

さてパーツが全部取り付けられました。四角いMCトランスケースが少し違和感がありますね。とにかくハムを引かないように、封じこめたのです。

 電源部のコンデンサの手前に7Pのソケットがあります。6X4を挿そうと思っていましたが、こだわりの5MK9を使うことにしました。ヒーターにはドロップ抵抗を入れます。半端整流でリップルハムが出ることが想定されます。

 ただし平滑回路を4段並べれば問題は解決されると思います。

 

 

 

背面には黒いパーツが集中しますが、取付ネジも黒にします。

 

 

そして紺色のフタを被せました。

 

 

 

 

 

 

 

 

どうでしょうか。紺色。私はとても違和感を覚えますが、何日も見ていれば馴染んでくるのでしょう。

 

まあ、塗料の在庫消費ということで。

 

 明日から一週間、東北へ出張。花巻、秋田。クマと出会いませんように。