マッカーサーの挫折と野望の物語
やっと視聴しました。



占領軍ではなく進駐軍…
言われるまで気が付かなかったけど
確かにそうですね。
知らず知らずのうちに刷り込まれてて
進駐軍という言葉に

なんの違和感もなかったけれど
こんな感じで
無意識に刷り込まれていることが
他にもあるのかもと思うと
怖いなと思いました。

そう言われてみれば
日本は敗戦ではなく終戦と言ったり
軍隊ではなく自衛隊と言ったりして
衝撃を和らげてることが多いのかも知れません。



日本は

戦争がはじまるまでは
米国の音楽も文化も普通に受け入れてたし
なんなら憧れていたのに
誰が言い始めたのか知らないけれど
鬼畜米英!なんて声高に叫ぶようになって
槍で敵を倒す訓練までしていた日本




マッカーサーは
そんな日本人に刷り込まれた

軍国主義的な日本の思想はおかしいのだと

そのマインドコントロールを
解くことからはじめたのだとか。




マインドコントロールって

なんなんでしょうね。

支配者の都合の悪い思考に洗脳されていることを

マインドコントロールっていうんでしょうか。

現代でも言えることですが

米国の考えが全て正解なんでしょうか。

勝者=米国の言うことは

全て正しいのでしょうか。




現に

マッカーサーは

軍隊を解体したけれど

朝鮮戦争が始まると

進駐軍が戦地に行ってしまうことで

日本が守れなくなってしまうため

朝鮮戦争開始翌月に

警察予備隊を作れと

吉田茂に命じて

軍隊を復活させるという

都合の良い命令をしています。




その後、朝鮮戦争で

核を使用する全面戦争を主張したことなどから

トルーマン大統領(当時)と対立し

1951年、マッカーサーは

国際連合軍総司令官の任を解かれています。




そんな中でも

日米ともに人気が出てきていたマッカーサーは

日本人からは好かれ始めていたていたけれど

日本に長く居すぎたせいで

米国の大統領にはなれなかったのだそうです。

それは

侵略国家である日本を占領して

軍国主義のマインドコントロールを解き

非軍事化を成し遂げたという米国での評価を

否定するような発言をしたからだと

言われています。

共産主義国の脅威を痛感した者同士

日本の気持ちが

わかりすぎてしまったのかもしれません。

だからこそ

先に都合が良いと書いてしまいましたが

後の自衛隊である

警察予備隊を作らせたのかもしれません。




全体を通して
ちょっとマッカーサーを
美化しすぎな気もしたけれど
坂口安吾の言葉が
当時の大勢の国民の気持ちを
代弁しているんだろうと考えると
敗戦までの日本は
華族や財閥などを除いた国民の生活は

本当に惨めだったのだろうと思うので
とても胸が痛いです。




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妙な話だが
日本の政治家が日本のためにはかるよりも
彼(マッカーサー)が日本のためにはかる方が
概ね公正無私で
日本人に利益をもたらすものであったことは
一考の必要があるでしょう。
占領されることが幸福をもたらすという
妙な経験を日本はしたものさ

by 坂口安吾
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今回のは冒頭でも触れているように
バタフライエフェクトというよりは
マッカーサーの野望と挫折の物語であって
どの辺がバタフライエフェクトなのかが
よくわからなかったので
もう一回観てみます。




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