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拝啓 おばあさま

職なし、家なし、胸なし。全国を車でふらふらしています。   おばあちゃん。 ほら、孫はこんなに元気です。

拝啓 おばあさま



拝啓 おばあさま


盛岡からです。こんばんは。


「宮澤賢治より石川啄木が好きです」

というわたしの訴えにより、本日はイケメン石川啄木ツアー。
イケメン啄木の記念館 などに行ってきました。

講演を頼めば××××円!!という啄木専門の方に、丁寧に記念館を案内していただく。
どうしよう。とととっても恐縮でなんの言葉も出ずただただ案内に着いてまわる。
しかも帰り際、啄木・作の絵本をいただく。
どっどどどどうしよう。
こんどお礼の手紙でも書こう!
だって講演たのめばンンン万円っっっ!!ひー



盛岡は、美しい街。


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岩手銀行は、なかも明治の風景だ。
銀行窓口も、見上げられる2階も、レンガ作りの、現代ではない趣きあるデザインだった。




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駅前の、『開運橋』を渡る。
別名、「二度泣き橋」。

案内してくれた、先輩のお母さまが教えてくれる。

「“二度泣き橋”はね、首都圏からの転勤族の間で言われたの。初めて盛岡に来たとき「なんでこんな僻地まで」と泣いて橋を渡り街へ入る。そして、転勤期間を終え、盛岡を去るため橋を渡るときに、「離れたくない」と、もう一度泣く」

古くからあるエピソードだという。

もうそれだけで、橋の上で泣きそうになった。


でもなんだかわかる。

盛岡には、吸い込まれそうな雰囲気がある。

今はまだ盛岡についてなにもわからなくて、目をこらそうと耳を澄まそうと、実態がつかめなくて、何日いても足りない気がする。盛岡。



盛岡冷麺も食べた。


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いつものごとく、写真におさめる前にがっついてしまたので食べかけ。下品? 承知。

そんだけおいしいのや。

大人気店、ぴょんぴょん舎 の盛岡冷麺。

リンク先に飛べば、盛りつけ美しい盛岡冷麺の画像が見られます。


高知だったら『冷麺=冷やし中華』

焼き肉屋だったら『冷麺=韓国冷麺』(なんか麺が黒くてカエルの卵みたいで、ゴムみたいな感触)

盛岡冷麺はさっぱりだったよー

こちら、銀座にも店舗があるよ。店内もお洒落カフェのような素敵なこだわりだったので、おすすめ。わたしがおすすめするまでもなく人気店なのがわかります。




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夜は泊めてくださっている先輩のお父さま(とその友人)が、盛岡の歴史・文化、いろんなことを教えてくれる。新しいことを聞くたび、なんて歴史が深いんだろう美しいんだろう、なにも知らないもっと知りたい と、盛岡から離れられなくなりそうだ。

今日一日は、まだまだ、石川啄木ツアー(イケメン)の触りだけだった。





そう。

啄木の生真面目さが好き。
啄木の若さが好き。

“神童”と言われた啄木の、なんでもできた啄木の、不器用な器用さが好き。



石川啄木記念館 では、8月から“石川啄木と坂本龍馬”の展示をするらしい。
すでに高知ではその展示を終えてきたようで、好評だったとか。うーん、滞在時期がちょっとズレてるな。
龍馬と啄木。ぜんぜん接点ないけど、なんだかおもしろそうな企画と思ってしまった。
高知での企画の感想、父か母に訊いてみよう。行ったか知らないけど。


石川啄木イケメンだから好きだけど(いやそれだけじゃないけど)
父も母もおばあちゃんも、啄木より宮澤賢治のほうが好きとか言いそうだな。
賢治ファンのほうが多いようだけど、賢治は啄木に憧れて短歌を始めたんだからねっ!
そしてイケメンだから!

…盛岡で啄木的イケメンを捕まえ連れ帰ったらよろこんでください、みんな。



敬具

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盛岡にて、ワイン2杯でべろんべろんの桃子です。
土佐の女は酒が強いってデマはどこから?

はいそうです。盛岡に着きました。今は、大学時代の先輩の実家にお世話になっています。(先輩はいないけど)
ちょっとべろんべろんすぎてうまく頭がまわりませんが、なぜかパソコンを打つのが速くなる。なんでだろう。



昨日は秋田最後の夜。お祭りでした。
土崎港曳山まつり


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街を山車が練り歩いております。


ああー、2階で見ている人、優雅だなあ。
人がたくさんいるのに。

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秋田の人いわく、363日死んでいる街が、祭りの2日間はごったがえしよ!だそう。




そしてババヘラアイスを食べる。


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東北の各所で見かけるこれ。
ババ(婆)がヘラでコーンにアイスを盛りつけるから、『ババヘラ』アイスなのだって。
「ばばあ」なんて、なんて言い草だい、と思うけど、きっと愛がこもった呼び名なんだろう。



あ、ちょ、ちょっと酔っぱらいは後頭部と眉間とその他が痛いので、意識もうろう。
みさえのぐりぐり攻撃されているみたい(出典:クレヨンしんちゃん)

でも、書く。



秋田。
よかったよ。
「冬に来て、冬を楽しんで」
と、秋田の人たちのコメント。

ああそうだなあ。秋田を知るのは、秋田の四季を知ってからなんだろう。



秋田。
わたしは今回、秋田の街にひそむアートが楽しかったんだよ。
「秋田の人は商売気がないから」
そうおっしゃる方がいたけれど、もったいない。
こんなに素敵なものがたくさんあるのに、どうしてもっと主張しないの?って他人事みたいに思ってしまったよ。


たとえば、こんな、ね。


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病院の屋上に、現代美術の大御所、草間彌生の作品「カボチャ」。
院内にも、あたりまえのように、大作家の作品から若手の作品まで並ぶ。
外旭川サテライト病院

アートと医療の融合ですって。
音楽療法とか、いろいろあるでしょう。ああいうのの一環なのかな。すぐそば、誰でも触れられるところに、アートがある。外国ではあたりまえの話。

もっともっと、そうやって日常が豊かになればいいなあ。

これは、酔っぱらいのたわごとじゃ、ないよ。


アートや文学が好きな両親、そのまた両親から生まれた、あたしの言葉です。



おやすみなさい。



敬具




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秋田です。

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本日は、秋田の街めぐり。
上の写真は間もなくオープンする自然農のカフェ『地球食堂bonobo(ボノボ)』
天井には緑がつたっていて、床はペンキで落書き。写真は外に光が入って(わざとっ)いるので見えづらいかもしれませんが、まだまだ準備中なので、できてからのお楽しみ!


そんな町中めぐりの1日。
行く先々で、「なんかおもしろい場所ありますか?」と聞きまくる。

そのなかでこちらをご紹介。



秋田のギャラリー『ココラボラトリー』

ここは1階のギャラリーも素晴らしいし、2階にあるカフェ、3階にある美術本屋とウェディングドレスオーダーメイド店も美しい!
もともと印刷工場だったのを改装したビルで、青と白の建物が北欧の雰囲気を醸し出す、美しい内装です。



そしてこちらの2階、とっても素敵な珈琲店の窓辺から、秋田の街を見ながらブログを書いています。
東京でもなかなかないようなお洒落なカフェ。

木製のテーブルと椅子に、作家さんの作ったカップ。
注文を受けてから抽出する珈琲はコクがあり、静かな空気に暑さも溶けて消える。
トイレはタイル張り、手洗い場は鉄製の窯。
北欧の雰囲気が漂い、混んでいない店内は、ゆっくりとした休日の午後にぴったり。

まるで、ピーターラビットの世界。

残念ながら写真はNGだそうですが、カフェ好きなら来て損はない。カフェにあまり行かない方でも、お店で珈琲を飲みながら過ごす時間を好きになれそう。

「石田珈琲店 喫茶室」 、素敵です。




たくさんのギャラリー、カフェを1日でめぐった。
どこも素敵で、人は優しくて、たくさん話し込んでしまった。

楽しいのは建物のなかだけじゃない。
県立美術館のお堀は蓮の花が開くのを今か今かと待っている。もうすこしのしんぼうだ。


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本日、すでに3人に言われた。
「学生さんですか?」

あれか。すっぴんだからか。


 いつまでも 若いと思うな 26歳(字余り)



学生だって思えばいいじゃないー!
童顔をいいことに大学見学にも侵入。

秋田でこっそりお世話になった、
国際教養大学の図書館さん
秋田美術工芸短大のカフェさん
ありがとう。



こちら、休館でしたが秋田美術工芸短大の図書館の入り口を、思わずカシャリ。


拝啓 おばあさま


『 誰が風を見たのでしょう?
    誰も見たことありません
  でも木の葉が囁くとき
    風は通り過ぎていく 

  誰が風を見たのでしょう?
    誰も見たことありません
  でも枝がおじぎをするとき
    風は通り過ぎていく


       クリスティーナ・ロセッティ 』


私は大学生のとき、演劇なんて、吹いてはなくなる風のような
形に残らない見えないものばかり作って大切にしてきたけれど、

形にならないものをの良さを感じられない人はバカだと思ってきたし思っている。



星の王子さまも言ってるでしょー

「大切なものは目に見えないんだよ」



そのことを思いだして、なんだかしんみりとした。
大学で4年間も学んでおいて、今はまったく関わりのない演劇。
そしてニートなう。

けれど、その選択は間違ってなかったという勘と自信があるから、
7年前 地元を送り出してくれたみんなに、家族に、感謝しています。

そして、生きています。


空腹と生理痛で死にそうな、死に損ないの桃子より。


うわーい。これから夜はお祭りだーい。




敬具



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昨日の日記を見て、友人から「夢から覚めろ」という電話がかかってきそうです。
こんな孫でごめんなさい。


さて。またもや。
ここで書いた記事が消えたため、ぼーぜんとする悲しい時間を作りたくない雨の朝です。
いーやー!! (今欲しいもの?学習能力です。)


気持ちを切り替えて、秋田ツアーのもようを。



●秋田ツアー:「コンビニ萌え」

秋田駅東口近くのサンクスで、となりの車のおにいちゃんが「乗りなボーイ」と友人らしきかわいい青年に声をかけていた。そんな秋田です。
欧米かっ!
でもかわいかったので良し。



●秋田ツアー:「イケメン古墳」

泊めていただいている友人に連れられて、朝の秋田城を散歩。
城というと、江戸時代とか戦国時代を思い浮かべていたけれど、ここは奈良時代から平安時代にかけてのものらしい。「むしろ、古墳?」と紹介される。

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まだ太陽に殺意のない朝なのに、暑くて汗でじめじめじっとり。慣れない私はつらい…
高知はどんなに太陽が刺してこようが、その刺殺能力が高いためか、湿気までやられていなくなり、カラッとして日焼けに向いています。
それに慣れた私は、この粘着質なまとわりつくようなジメジメ攻撃には防御力がありません。求む、皮膚呼吸。

あまりの肌の嫌な感じに、イケメン・ビョンホンを思い浮かべて不快感を相殺。イケメンは自然に匹敵する。



東北で、肌で感じる土地の違い。そして、もしかしたら、気質の違いも。
その土佐のカラッとした気候のため(かどうかは知りませんが)、高知県民はたぶんそんなにガマン強くない。短気でケンカっ早くてお人好しで、とりあえず飲めや飲めや。楽しきゃいいんじゃないのかい?くらい飲めや飲めや。


高知の郷土料理で「大皿(さわち)料理」というのがあるのですが…それは料理名っていうよりは、大きな皿にどーんといろんな料理をてんこもりにして並べ、「さあ!好きなもの取って好きなもの食え!いくらでも食え!そして飲め!」という料理。
土佐の女性が、料理作って出して皿とりかえるヒマがあったら酒飲ませろや、という理由で始まった郷土料理らしいです。
ほんまですか、おばあちゃん?


思えば土佐の坂本龍馬だって、じっと耐えてがんばる。とかいうわけでもなく、「うお~~~世界じゃ~~!あの太平洋の向こうへ行くがじゃ~~!」ってなもんで、なんか、全体的に行動が陽気。落ち着きがないとも言える。
浮気してお龍さんに「ごめんなさい」のかわりに「お龍ラブ~~!」というラブソングを歌ったという逸話もあるし、なんか、暑いところの人はラテン気質なのかね。
まあ、龍馬がイケてるのは司馬遼太郎さんのおかげが多いだろうので、実際はなんだかよくわからんけれども。


秋田人の気質は、ただいま目をこらして研究中です。
まず方言から理解しないとなんの話題かも解読できんかも。



●秋田ツアー:「しょうゆソフト」

言わずと察して、醤油のソフトクリームです。
見た目は普通のソフトクリームですが、香ばしくておいしい。
お菓子の「くらた」角館店 にて。大盛況でした。流しそうめんをやっていたりしてね。

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●秋田ツアー:「人なし坂なし小京都」

角館の武家屋敷 へ。
京都の町並みのような…
範囲は狭いけれど、人もなくてゆっくり過ごせる。武家屋敷の通りも、近くの川沿いも一面しだれ桜。春にくると、いいかもしれない。っていうかいいだろう。

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●秋田ツアー:「秋田ーーーー!!」

そして秋田の街を一望!!
(写真は秋田市外じゃなくて、土崎方面だけど)

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地上100m、360度パノラマ「セリオン」 からです。
よい見晴らしー!
しかもタダ!!
なかなか広いんだと思いました。秋田。

もし高知で街を見渡そうとしたら、どこに昇ればいいんだろう。高知城?
それでも100mもあるのかなあ。


東京にいたときは、100mくらいのビルはバンバン立っていたので会社の最上階に昇って夜景を見たりしたけれど、他もみんな高いからあんまり見渡すとかってできない。むしろ高すぎて、街を見渡すっていうよりは、見えるのは地平線ならぬ“ビル平線”。
ありがたいんだかありがたくないんだか、なんだかよくわかんなくてぼうっとしてしまったことを思いだした。

地上100mから見る秋田は、やはり「ほう」とため息ついてしまう。
景色に限らず人間関係でもそうだけど、要はバランス。
ありがたさとか感動とか、そういうのって、ほかとのバランスによって生まれるんだよね。事実ではなく。
生まれた時からの金持ちが当たった宝くじ1000万と、年収300万の人が当たった1000万はたぶん違うもの。一概には言えないけど、たぶん違うもの。


晴れていたら夕日もみえるのだけれど、見えそうにないので諦める。
きっとその夕日の価値は、東京に住んでいるとか秋田に住んでいるとか関係なく、ふだんどういう生活をしているかによるのだと思う。それもバランス。



●秋田ツアー:「その他」

友人のフットサル練習を見学したり、
なぜか岩手の小岩井農場に行ったりした。

岩手なんだか秋田なんだか、なんかどうでもよくなって、「ああ日本ってつながってるんだなあ」と思った。
そらそうだよ。大学のときも、千葉とか埼玉から東京経由で神奈川のキャンパスに通学していた人たくさんいたじゃないか。毎日3県往復だよ。それだけ聞くと、ちょっとした出張だよ。



こんなふうに秋田というか東北を満喫しております。
20、21日は、『土崎港曳山まつり』 という大きなお祭りもあるらしく、とても楽しみ。


さあ来い秋田!
『このジメジメ < イ・ビョンホン < 秋田(そして祭り!)』という図式ができるくらいに、秋田色に染まる予定!!





敬具



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おばあさま、秋田ですよ。
秋田入りして3日経ち、はじめの2日をマンガと温泉で過ごしました。
3日目こそは、秋田まみれ!

と、秋田ツアー開始!
行ってきましたよ、ここは、


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……なんでしょうね、これは。
田沢湖ですよ、奥さん。
この金色の裸体は?
たつこですよ、奥さん。
…………たつこ?


看板には、

『田沢湖の伝説の美少女たつこが
 かすかな恥じらいを含んで
 泳浴から上がって
 何かを待っている
 そのような乙女心を表現しています』

とあります。




うーん、わからん。




“日本でもっとも深い湖”と言われる田沢湖。
最大深度は423.4mで、世界では17番目に深い湖だそう。

その深度ゆえか、どこまでも沈む深い青色の湖は美しく、魚がたくさん泳いでいます。


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そして、辰子(たつこ)という美しい少女の伝説

そんな幻想的な設定の場に、
コレ。


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いいよ。美しいよ。けれどその美しさは破壊的。
破壊的な情景(というか彩り)を目の前に、わたし、思わず、爆笑。
いやー、田沢湖、やりよります。

土佐のはりまや橋もこのくらい思い切ってくれれば、「日本3大がっかり名所」なんて呼ばれずに済むかもしれません。



そしてこの金の裸体。
アジアの誇るストイックイケメン、イ・ビョンホン主演のドラマ『IRIS-アイリス-』 の撮影で使われていますイ・ビョンホンまじかっこいい。

そして、イケメン・ビョンホンが『IRIS-アイリス-』の秋田ロケで使った鶴の湯・乳頭温泉にも行ってきました。


拝啓 おばあさま

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恋人の美人上司の旅行先、秋田。ラブラブのふたり、それぞれ温泉へ。
服を脱いで裸になり、露天風呂へと向かう美人上司。外へ出ると反対側ののれんからは同じく裸の…

「あれ?…ごめんなさい、間違えたみたい」
「いや、俺こそ、ごめん!」

再度確認して女風呂へ。
そこにはやはり裸のビョンホ…

「え、あれ?」
「あら、なんで…?」

いーやーーー!!だから混浴だっつーの!!


しかしアブに追われてパニックになり、混浴に入りそびれて落ち込むあたし。
イ・ビョンホンの裸体が見たかった。

イ・ビョンホンはね、わけのわからん映画にも出ていたりもするけどね、ハリウッドの『J.I.ジョー』がほんとにカッコイイんだからねっ!後頭部が絶壁だろうがかまわない。あの見事なシックス・パック(6つに割れた腹筋)を見て!!



あ~。イ・ケメン・ビョンホンさまの夢が見られますように。混浴で偶然出会えますように。

「きゃっ、あのっ、すみません女湯と間違えて!」
「いやいや、俺こそっ。………あの…このまま入りませんか」

そして夢から覚めませんように。





敬具