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拝啓 おばあさま

職なし、家なし、胸なし。全国を車でふらふらしています。   おばあちゃん。 ほら、孫はこんなに元気です。

拝啓 おばあさま




あ、暑いです。
あ、秋田に到着しました。

こんにちは、秋田!

拝啓 おばあさま


ここ2日、あまりの暑さにやられてほとんど温泉&マンガの日々を送っていました……だって車内はサウナなんだもん。



そして、再び84ismインタビューも記載されました。
「やりたいことをやる。わたし、よくばりだから

今回は帰国子女の子。
わたしは帰国子女じゃないけれど、なんにだって当てはめられるおはなし。

子供時代は誰にでもある。
小さな頃に当たり前だと思っていたこと、得たこと、それによって人と違っていることは、それぞれにある。

すこうしずつ世界が広がって、人と接していくうちに、向き合っていかなきゃいけない。
だから、たぶん、誰にでも共通しうるおはなし。


よかったら読んでくださいな。



じわあと肌に張り付くような汗。
流れるような汗ではないから、すこしずつ体力も気力も奪っていくようで、あたし、負けそうです。(ぐすん)

負けないために、今日は寝ますねー


秋田!
明日からわたしの秋田ツアーが始まるからな、待ってろよ!



おやすみなさい。




敬具



拝啓 おばあさま


拝啓 おばあさま



北海道から本州に入って、北海道の広さを噛み締めております。
青森にて5日が経ちました。明日から秋田へ向かいます。

思えば初めての東北だった。
北海道もそりゃあ初めてだけど、記憶も持っていない小さい頃に一度行ったし、だからそういう意味では厳密に初めてじゃない。

青森は、ごはんもおいしくて、青森弁は肌に気持ちよくて、十和田も三沢も青森も美術館はイカしてて、「あれ、こんなにいいとこなんだ」とすんなりと心地よかった。

わたしは南国の出身なので、青森なんてたぶん全然異国だし、まったく環境が違う。
まえに富山出身の子が高知に遊びにきてカルチャーショックを受けていたから、青森なんてもっとショッキングなんだろうと勝手に思っていた。でも、なんだか自然に、ふつうに、楽しんだ。

うーん……だから、まとまらないのだ、青森の印象が。

やっぱり冬に来ないと駄目だのだろう。
わからないんだろう。

北海道を出るときも思ったけれど、車ではなく、冬に来よう。
雪の降る土地には、そうでなくちゃあ。と思った。


さようなら青森。


けれど青森の育てた大詩人は言いました。


「さよならだけが人生ならば また来る春は何だろう
 はるかなはるかな地の果てに 咲いている野の百合何だろう
 さよならだけが人生ならば めぐり会う日は何だろう
 やさしいやさしい夕焼と ふたりの愛は何だろう
 さよならだけが人生ならば 建てた我が家はなんだろう
 さみしいさみしい平原に ともす灯りは何だろう
 さよならだけが 人生ならば
 人生なんか いりません。」


わたしは彼の言葉をまったくまるっと受け入れはできないけれど
さよならだけが人生なんて、みじんも思ったことないね。

さよならには2種類あって、本気の“さよなら”と、もう一種類は“再見”。

さよならしたら、また次に来るのが楽しみになるんだよだから根無し草みたいなんだね。
高校生のとき母親に「女寅さん、連絡だけはしてね」と言われたあたしをなめんなよ。まあ、連絡してないけどねっ。


本気の本当のさよならは、もう最後だからと置いてくるように言うけれど、
今度のさよならは“再見”だから、軽く言おう。風に吹かれてどっか言っちゃえばいい。いつかまた、ほんとのさよなら言うから。


うへへへへえ
今日のあたしが詩人なのは、空腹と青森のせいでしょーう。


じゃあね、青森、さよなら!ばいばいきーん



拝啓 おばあさま




敬具




拝啓 おばあさま



おはようございます。
最近、起きたら車内がサウナです。

昨日、『すっぴんは公害』という美人さんのTwitterの書き込みを見て、思わず「ひー」と叫びました。万年すっぴんです。初対面の大人に会う時は眉毛とブラジャーは装着します。童顔同盟に所属しているため、「学生さん?」「22歳くらい?」と言われる子どもっぷりです。もうすぐ26歳。


昨日のお昼はおにぎり入りラーメンでした。

拝啓 おばあさま

津軽ラーメンは、煮干しを浸かった醤油味が基本なのだそう。
濃厚だけど、後味さっぱりとした和風味が落ち着くわ~。

おにぎりを入れたのは正解!
和の味ととても合います。



さて、84ismに記事がアップされました。
こちらです。

“働く”ってめんどくさくね? vol.2 インタビュー
「生きることだけに真剣になりたい」


まだ旅行出発前のインタビューですが、やっと掲載。
インタビューに応じてくれた華代さんは、慣れない私に丁寧に話してくださり、感謝。
となりでは旦那さんが“華代大好きエピソード”をたくさん話してくれ、なんだか羨ましい通り越して素直にあてられた~(笑)

今の私の生活は、彼女の言うことに近くて、車一台に物を減らしてシンプルな生活を送ろうとしているのだけど、彼女ほどストイックでもない。
このコラムを始めたときのように、働くのは好きだけど“働く”ってめんどくさくね? という、東京で働くことの違和感というのがまだぐるぐるしていて、なんだかよくわからない。
まあもともと、中学生の夢「一生遊んで暮らすこと」とか学級新聞に書いてたくらいだし。

彼女の旦那さんが教えてくれた誰かの言葉
「人々が楽になるように働いて働いてきたのに、今そうなって若者が働かなくても生きていけるようになってきたことを、誰が責められるの」
みたいな言葉。(完全記憶再現のため、弱冠妄想あり)

まあ、そういう部分もあるし、逆に、働かけど働けど我が暮らし楽にならざり、みたいなところもある。
けれど、やっぱり働かなくてもなんとかはなる。昔の大飢饉のときなんて、家の壁を壊して土塀に埋め込まれた草を食べてたこととか考えると。

朝から晩まで働いて、忙しすぎるとなんだか思考も麻痺して頭まわらなくなってくるし、酒癖も悪くなりタバコも増える。笑顔は減る。肌はぼろぼろで、気づくと婚期も遅れてる。いや、結婚遅いのはべつにいいが、若いときに生んだ赤ちゃんは養分が行きわたっていいらしいよ。オリンピック選手のたいていが、両親とも25歳以前のときの子どもだっていう統計はどこの誰が出した妄想なんだっけ?

まあ25歳中に出産はもう間に合わんけど、働くことについて悶々する余裕はまだあるので、多いに悩もう。せっかく悩む時間も余裕もあることだし。



朝起きて、行きたくな~いと思う会社になんか、行きたくないもんね。
楽しいときは、いくらでもエネルギーにあふれてる。

昨日行った国際芸術センター青森では、いろんな企画をやっているようだけど、とにかくエネルギーがあった。
先月は、インターネットで24時間テレビというのをやったらしい。一日の番組スケジュールと、内容ごとの各ブースをつくり、さながら文化祭のよう。

拝啓 おばあさま

文化祭みたいな、一過性のお祭りは大嫌いな私ですが、その熱自体は嫌いじゃない。あ、×嫌いじゃない→◎好き。(すみません。思わずツンデレ発言が出ました)

それに、東京から離れているのもいい。

拝啓 おばあさま

いまだ東京信仰はあるし、わたしが学生の頃もそうだったから、私自身のなかにもそういうイメージはまだある。
それでも、こういうインターネット配信のように、いま、どこにいてもたいていのことはできるんだから。
必要に応じて東京や海外に行くほうが、結局は効率的なのかもしれないと、東京からちょっと離れた北海道まで行ってみて思った。
本気になれば、いろんなことができちゃう世の中になってきてる。

本気になるってのは素敵なことだ。

拝啓 おばあさま

芥川比呂志さんの言葉で
『その人の一生が美しいということは、その人の24時間が美しいということだ』
というのがあったな。前に母がメールで教えてくれた。

そこまで極端なことは言わないけれど、まあ共感。
いつも真剣であることは、生きているということだと思う。
真剣に考える。真剣に話す。真剣に遊ぶ。真剣にふざける。真剣に休む。真剣にサボることも。

だからあたしは真剣に遊ぼう。とニート生活を自己肯定しまくりながら、今日は弘前市内へ向かいます。


暑いですね。
熱中症にはお気をつけて。



敬具



拝啓 おばあさま



今日一日のほとんどをブックオフで過ごしてしまった桃子です。
母から 『「本は魂の食物」だそうですよ!』 とメールがありました。
魂だけが肥え太っています。いや、おなかもぷにょです。

うちはお父さんもお母さんも本が好きでして。
お母さんは新聞社で働いて、今は出版社にいるし、お父さんはある日「小説を書く」と言い出して、居酒屋の店長になった。(記憶曖昧)

小さな頃から家では本が壁を埋め尽くしていて、
吉行淳之介の「鞄の中身」と伊集院静の「乳房」を小学生のころ読んでいた。
まあ、「乳房」に関しては完全にタイトルにつられたけど。

中学生の頃は藤沢周の「ブエノスアイレス午前零時」を読んでいて母に引かれた。
「芥川賞だよ!?」とか必死で言ったけど、まあ、レイプシーンだらけだったしね。だから読んでたし。


本好きはお父さんにもお母さんにも似たけど、おばあちゃんにも似ましたね。
おばあちゃん、今、本を読むのが楽しくて仕方ないと言っているでしょう。
郵便局の本棚はタダで借りられるし、返却期限がないから、いつも借りているって。
でもそこにある、藤沢周平(注:藤沢周ではない)は読み尽くしちゃったんだってね。
いつまでも文学少女みたいなおばあちゃんが、あたし、大好き。

なのになんで弟だけは本読まんかね。
小さい頃マンガは読んでたけど、絵だけ見てセリフ読んでなかったよね。
「え、内容わかってる?」って訊いたら「わかんない」って言ってたな…



ちなみに今日わたしがブックオフで数時間も何を読んでいたかというと、
……ハーレクインロマンスです。マンガの。
いやあれおもしろいんだわ。なんか水戸黄門的で。


「なんてハンサムな人なの…」
 ↓
「でも冷酷な人!ヒドイッ!最低ッ!」
 ↓
「ああ…でもどうしても惹かれてしまうわ…」
 ↓
結ばれる
 ↓
「でも彼はあたしを愛してなんかいない…」
 ↓
結果、両思いが判明。
 ↓
「もう一生離れないわっ」


これ、パターン①ね。
あとは別パターンとして、彼はライバルで陥れようとするor彼になんらかの復讐するつもりで近づいて、でも惹かれていって、クライマックスで企みがバレて「このあばずれめ!」みたいになるけど愛の力でなんとかなる、みたいなのもある。
たいていこれのどっちかに当てはまる。
なんだろうね。あの、助さんか格さんのどっちかが印籠出したときの気持ちよさがあるね。ハーレクインロマンスには。マイブーム。




さて。今日は青森市内に到着。
意外と都会。(ごめん、偏見でした。)


拝啓 おばあさま


商店街を歩いていると、素敵な珈琲店があったので思わずふらふらと入る…



拝啓 おばあさま


昭和すぎないモダンな雰囲気に、壁に飾られた筆絵は、マスターの作品。
濃い珈琲に、苺のチーズケーキは素敵なカップル。
濃厚な珈琲ミルクもおいしかったです。



その後は、『国際芸術センター青森』 へ。

ここが…すばらしかった。

「安藤忠雄建築事務所」設計の建物もさることながら、 小学生へのWS、アーティストが泊まり込みで作品作り…など、活動が面白い。 横浜のBankArtに似てるかな。
館長さんが、なかなかセンスのいい人らしい。
アーティストさんと館長さんの対談なんかもしている冊子があって、読み応えがとてもある内容に。

市設の機関らしいですが、今年からは、 青森公立大学の施設になったそう。
だから学芸員さんは、大学の職員さんなのね。しかも今年から急に。

その学芸員のおにいさんも優しくて、事務室見学をお願いしたら、快く了承してくれました。しかも前述の過去のイベントの冊子(内容超充実!)をくれた。丁寧な対応と親切な心遣い。あうあう。

その後、アート系雑誌とか置いてあるラウンジのおじさんと話し込んでいたら盛り上がっちゃって、気づいたら外は真っ暗。怖い。あうあう。
携帯のライトを頼りに駐車場まで歩きました。
よかったよ、貞子さんに井戸に引きずりこまれなくて。近くに井戸ないけど。



やっぱり、アートは、よい。好き。
ピンキリなんで、自分で好きの基準を決めればいいんだけど、そんな、評価が個人にゆだねられているところも好き。なにを好きでも恥じゃない。

ここ最近、
「桃ちゃんはね、うーん…文系?理系?……いや違うな、芸術系」
と言われることが増えた。
芸術まみれだった頃には言われたことなかったのに。

わたしはずーっとずーっと変わっていないつもりなんだけど、
この歳にもなって周りはたいてい社会人か家庭人か院生で、なのにこの浮ついた感は、あれだろ、芸術系だろ。という納得のさせ方からくる分析な気がします。妄想でしょうか。
なんだか、学生だとふつうだけど、いつまでも学生だと、なんやアート系?みたいな分類されているようです。

みなさん、なんにも変わってませんよー
ずーっと14ちゃいのままでしゅよー
大人のフリもできるですよー

「黙って立っていればデキる秘書」と言われます。(注:喋ったらダメ。動いてもダメ)


大人になりたいなれるもんなら。



そんな大人になれない永遠の14歳の日本旅行は続きます。
明日は弘前なりー



敬具



拝啓 おばあさま



京都では金閣寺が浸水しているそうですが、青森は昼間にちょっと雨が降ったくらいです。
寒いです。

 赤い丸がてんてんてん……

草間彌生ワールドに行ってきました。


青森県、十和田現代美術館です。

 前衛アーティスト、草間彌生さんのモチーフ
 “水玉”が、いたるところに散りばめられている
 この美術館。


 

 ずーっと行きたかった!


 あたしの大好きな
 ポップでキュートな前衛アート!





今ちょうど、草間彌生さんの展示をやっていたのです。

美術館じゅうが、丸。丸。丸。





実はコレ、
美術館だけじゃないよ。


商店街だって…


拝啓 おばあさま


見えますか?
こんなかんじで、十和田商店街の店が70件以上、赤の水玉模様なんです。

 
もう街中、丸だらけ!


いいですね。
こうやって商店街も協力してくれるなんて。

これを見るためにわざわざ、遠いところ身体と福岡からやってくる方もいるんだそう。

8月29日までやっています。草間彌生展。
終わったら街中の水玉も消えちゃうからね!





それ から!


そういや…
六ヶ所村に行ってきま~す!
とか言っておいて、六ヶ所村のことについて書くのをすっかり忘れてました。


六ヶ所村は、原子力施設など、エネルギー施設が集中している場所。

『六ヶ所村ラプソディー』
という映画にもなったので、知っている人も多いかもしれません。


映画は、
原子力施設は、経済的にも雇用の面でも、受け入れた方がいいという住民と、
放射能汚染を心配し、農作物のためにも反対という住民。
それぞれの意見、それぞれの思い。
それを追ったドキュメンタリーです。

とか言って、わたしもちゃんと見てません。ごめんなさい。
でも話題だったの。

なにもわからない私は、とりあえず看板の矢印に従って、原発のPR施設に行った。
PRってことは、「原子力発電」っていいよ~~!ってことなんだよね…。汚染とか、大丈夫なのかな。
チェルノブイリの事故みたいなのが頭をよぎって、訝しがりながらも行ってみる。そこは……
なんと、めっちゃ楽しかった!

子どもが遊べるようになっていて、3D映画でアニメ上映をしたり、クイズ形式で原子力の再処理のことがわかったり。よく、近所の小学校のワークショップやっていたりもするらしい。
まあ結局なんの知識も身に付かなかったんだけれど、なんか楽しかった。遊んだー。


最後、


拝啓 おばあさま


かわいくて凝ったロゴだし。
なんか、原子力って悪くないカモ!?(でも危険なので注意が必要って書いてある…)



***********************


2005年、イギリスの再処理工場で事故が起きたらしい。

その取材で見えてきたのは事故の影響よりも、44年間日常的に放出されてきた放射性物質の行方だった……


***********************



私にはわからなかった。なにがよくてなにがダメで、自分がYesとNoどちらを言えばいいのか。
まあ誰にも訊かれてないんだけどさ。…というふうに言って、なにも言わないことは簡単なので。

たいていのことは、どの立場に立つかによって全然意見は違ってきてしまうのだけど、
誰かの意見に沿って生きているわけではないので、なにかしら『自分の意見』を求められる場は出てくると思うのです。
それが「あたし、どっちとも言えない(どうでもいい)」というものでも。

施設内にたくさん飾ってある子どものワークショップの写真……工作したり、見学しに来たときの様子など。
ここに来た子どもたちは、原発って良いモノ、と思って帰るのかなあ。

原子力の再処理が、資源の無駄にもならず二酸化炭素も排出しないってこと。
原子力の再処理によって、自然や人体の汚染の危険性があること。
そして、最終的にいらなくなったものは、地中の奥の奥、深ーーくに埋められちゃって終わりだということ。

いいとこも悪いとこも、両方みて、自分で賛成か反対かを考えていって欲しいです。


そして、ここまで来てなにも言わないのもずるい気がするので、わたしの意見。

わたしは、原発は、反対。
ついでに、米軍基地も自衛隊も反対。

でもすぐに排除しろとかそんなのは言わない。それはちょっとさすがに無理だし。
だからせめて、いつかなくなることを視野に入れて政策とかたてていって欲しいなあ、と思う。



明日はついに、青森市内にはいります。

西日本は大雨洪水浸水ってたいへんみたいだけど…大丈夫かな。
高知は浸水慣れてる?

昔うちも台風で腰の上くらいまで浸かったことあったよね。
2階から、泥水に流されて行くおもちゃを弟と悲しく眺めた記憶。
となりのおばちゃんが濁流のなかを電話しながら
「今!?パンツびしょびしょよ~パンツ!!」
と爆笑しておったのも懐かしい思い出です。

けれど、水圧でマンホールの蓋が持ち上がって、開いた穴に飲み込まれてしまった高校生の男の子もいた。

ほんとうにこわいので、気をつけてね。


おやすみなさい。




敬具