拝啓 おばあさま
京都では金閣寺が浸水しているそうですが、青森は昼間にちょっと雨が降ったくらいです。
寒いです。
赤い丸がてんてんてん……
草間彌生ワールドに行ってきました。
青森県、十和田現代美術館です。
前衛アーティスト、草間彌生さんのモチーフ
“水玉”が、いたるところに散りばめられている
この美術館。
ずーっと行きたかった!
あたしの大好きな
ポップでキュートな前衛アート!
今ちょうど、草間彌生さんの展示をやっていたのです。
美術館じゅうが、丸。丸。丸。
実はコレ、
美術館だけじゃないよ。
商店街だって…
見えますか?
こんなかんじで、十和田商店街の店が70件以上、赤の水玉模様なんです。
もう街中、丸だらけ!
いいですね。
こうやって商店街も協力してくれるなんて。
これを見るためにわざわざ、遠いところ身体と福岡からやってくる方もいるんだそう。
8月29日までやっています。草間彌生展。
終わったら街中の水玉も消えちゃうからね!
それ から!
そういや…
六ヶ所村に行ってきま~す!
とか言っておいて、六ヶ所村のことについて書くのをすっかり忘れてました。
六ヶ所村は、原子力施設など、エネルギー施設が集中している場所。
『六ヶ所村ラプソディー』
という映画にもなったので、知っている人も多いかもしれません。
映画は、
原子力施設は、経済的にも雇用の面でも、受け入れた方がいいという住民と、
放射能汚染を心配し、農作物のためにも反対という住民。
それぞれの意見、それぞれの思い。
それを追ったドキュメンタリーです。
とか言って、わたしもちゃんと見てません。ごめんなさい。
でも話題だったの。
なにもわからない私は、とりあえず看板の矢印に従って、原発のPR施設に行った。
PRってことは、「原子力発電」っていいよ~~!ってことなんだよね…。汚染とか、大丈夫なのかな。
チェルノブイリの事故みたいなのが頭をよぎって、訝しがりながらも行ってみる。そこは……
なんと、めっちゃ楽しかった!
子どもが遊べるようになっていて、3D映画でアニメ上映をしたり、クイズ形式で原子力の再処理のことがわかったり。よく、近所の小学校のワークショップやっていたりもするらしい。
まあ結局なんの知識も身に付かなかったんだけれど、なんか楽しかった。遊んだー。
最後、
かわいくて凝ったロゴだし。
なんか、原子力って悪くないカモ!?(でも危険なので注意が必要って書いてある…)
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2005年、イギリスの再処理工場で事故が起きたらしい。
その取材で見えてきたのは事故の影響よりも、44年間日常的に放出されてきた放射性物質の行方だった……
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私にはわからなかった。なにがよくてなにがダメで、自分がYesとNoどちらを言えばいいのか。
まあ誰にも訊かれてないんだけどさ。…というふうに言って、なにも言わないことは簡単なので。
たいていのことは、どの立場に立つかによって全然意見は違ってきてしまうのだけど、
誰かの意見に沿って生きているわけではないので、なにかしら『自分の意見』を求められる場は出てくると思うのです。
それが「あたし、どっちとも言えない(どうでもいい)」というものでも。
施設内にたくさん飾ってある子どものワークショップの写真……工作したり、見学しに来たときの様子など。
ここに来た子どもたちは、原発って良いモノ、と思って帰るのかなあ。
原子力の再処理が、資源の無駄にもならず二酸化炭素も排出しないってこと。
原子力の再処理によって、自然や人体の汚染の危険性があること。
そして、最終的にいらなくなったものは、地中の奥の奥、深ーーくに埋められちゃって終わりだということ。
いいとこも悪いとこも、両方みて、自分で賛成か反対かを考えていって欲しいです。
そして、ここまで来てなにも言わないのもずるい気がするので、わたしの意見。
わたしは、原発は、反対。
ついでに、米軍基地も自衛隊も反対。
でもすぐに排除しろとかそんなのは言わない。それはちょっとさすがに無理だし。
だからせめて、いつかなくなることを視野に入れて政策とかたてていって欲しいなあ、と思う。
明日はついに、青森市内にはいります。
西日本は大雨洪水浸水ってたいへんみたいだけど…大丈夫かな。
高知は浸水慣れてる?
昔うちも台風で腰の上くらいまで浸かったことあったよね。
2階から、泥水に流されて行くおもちゃを弟と悲しく眺めた記憶。
となりのおばちゃんが濁流のなかを電話しながら
「今!?パンツびしょびしょよ~パンツ!!」
と爆笑しておったのも懐かしい思い出です。
けれど、水圧でマンホールの蓋が持ち上がって、開いた穴に飲み込まれてしまった高校生の男の子もいた。
ほんとうにこわいので、気をつけてね。
おやすみなさい。
敬具