日本学術会議任命問題に見る与党の独裁政治とサヨクの国家つぶし | ずるずると道・郷・話を愛でる

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その報告はショックであった・・が、単に今の今まで見て見ぬふりをしてやり須吾ていただけなのかもしれない(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完)

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/0f0916bbb893763e34cc673e752c1756e1a48b6c
 

 

 

サヨクに分類されるだろう金子慶応大学名誉教授が、今回のスガ首相の、日本学術会議への推薦された学者6名の任命を拒否した問題に対して、憲法に違反するといわんばかりに吠えている。明示的なルールとしてはないが、推薦された人間を任命者の首相が拒否するということはないという暗黙のルールで運用されてきた任命について、6名の任命拒否者を出したという話である。その理由は、総合的な視点で俯瞰して決めたということを言っていた。
 
https://www.tokyo-np.co.jp/article/60126

 

 

内閣府は2018年当時にも法制局にそのような運用(首相が任命を拒否できること)については問題がないという見解を得て内部文書にまとめていたという。その時は特に国民に知らせることはなかった。これまでの運用方法を守らなくてもよいという方針をその時に決めていたので、それに従って、政府に敵対する意見を述べるような学者の会議入りを拒否するという行為をしたということであろう。そういう意味では菅首相は、特に迷いもなく実施したと思われる。
 
スガ政権は基本的には安倍政権のやり方を踏襲するという方針をとっている。さらに変わるとすれば、それまでできていなかった新自由主義的な政策を推し進めるというところだろう。それが安倍政権とは違うと見せる見せ場だとおそらく首相本人は信じているに違いない。伸ばすことはあってもひっこめることがないという形で踏襲するという意味では、要するにこれは安倍政権の問題でもある。憲法解釈をいいようにやってしまうというパターンに類似するものである。
 
しかし、学術会議の学者連中が国益にかなっている行動をしているかどうかはまた別問題である。日本の敗戦の結果を政府の暴走ということとしている基本的な考え方にのっとって調査や既存の放棄・憲法の解釈を続けているその姿は、とにかく政府の行動を制限することが絶対善だと思っているところである。上記の記事で出てきた金子氏も経済学の学者であり、政府が積極的に活動することが悪だという視点で国内政治を見ている節がある。国益、すなわち、国家の発展のためになる結果についても、政府が関与するというだけで反射神経的に反対する論理を構築してしまうという、非常に偏った「経済学」を支持するのである。その精神は、立憲民主党に受け継がれているものであり、政府や国の発展を否定することが前提のリベラルを支持している。リベラルの考え方を享受するのは日本国民ではあるが、政府のあらゆることを敵対する強固な考え方ゆえに、豊かさは決してもたらされない状況である。政府にかかわってほしくないことが第1になっているがゆえに、貧困はさらに進み、大企業主義あるいは株主資本主義の原理がまったく邪魔されず、賃金の低下に歯止めをかける方法すらまともに議論をしないという、結果として国民の敵でしかない活動になるのである。
 
https://www.tokyo-np.co.jp/article/60132

 

 

安倍政権時の任命の舞台裏においては、見えないところで、推薦者を絞り込むということも行われていたということであり、形式的には問題がないようにしていたということであった。それに対して今回は、そのような水面下での推薦者の調整が行われなかったということかもしれない。問題を問題にしたという意味では、前よりも良かったことではあるが、それを良しとするままでは結局は問題は解決しないことには変わらない。成果としてはそれが表ざたになったことで、不信に対する明確な根拠を国民が得たということだろう。もちろん、学者側の不信が消えるわけではないので、両方それぞれ悪く、是正しなければならない対象であることを理解するべきだろう。