褒められたものではない放任主義 | 生物学者ママの実験的スイス生活

生物学者ママの実験的スイス生活

スイスドイツ語圏最大の都市で、仕事と子育てに奮闘中の研究者ワーママ。人生の3分の1以上をすでにスイスで過ごし、すっかり現地に同化中。
夫ともはやチビではない息子たちとの家族4人の日々の生活を、生物学者としての視点で(独断と偏見も交えつつ)考察します。

以前におびちゃんはすでに自立し放任されていると書いた。

 

 

しかし実は、放任されているのは下のちびちゃん、ぶぶちゃんも同様なのである。

おびちゃんは朝自分で起きてご飯を食べて自分で出てくが、ぶぶちゃんもそうだ。

勝手に7時に目覚ましをかけて起きて(その頃にはおびちゃんの方はもう家にいない)、ご飯(お気に入りのコーンフレーク)をたべ、しばしyoutubeなど見てくつろいだら、7時半頃我々を起こしに来る。

「マミパピ、もう僕学校行くよ!起きて!」といって小学生に毎日起こされる我々二人。

そう、我々は朝にめっぽう弱いのだ…

できれば7時半になんて起きたくはない(日本の大学では、慣習として朝は早くなかったのを未だに引きずっている)が、さすがに学期中は9時から会議やら講義があったりと(もちろん話す方だ)、仕事にいかなくてはならないので仕方なく起きる。

 

グズグズした挙げ句、ぶぶちゃんにちょっとマッサージなどをしてもらって渋々起き出す我々を尻目に、ぶぶちゃんは「いってきまーす」と言い残して去っていく…

 

こんな体たらくで若干悪いなとも思うが、特に本人には不満もなく、朝ちょっと一人で自由にくつろぐのを楽しみにもしているようなので、まあいいかと開き直っている。

 

ぶぶちゃんはめっぽう自立心が強く、他のことにもあんまり手がかからない、というか口出しされるのを極端に嫌がる。

宿題はおびちゃんが同じ年頃のときには一緒に週間予定表を作り、漢字テストの模擬試験もつくり、とやっていたのだが、ぶぶちゃんは口出しされたくないようで、自分で管理し自分で模試も作って解いている。

現地校の宿題に至っては、学童で終わらせてくるので、我々は何が出ているのかさえ知らない。

終わったのと聞くと「当たり前でしょ!」と怒るので、最近では聞きもしない。

どの先生からも文句が来ないところを見ると、たぶん抜かりなくやってるのだろう…

 

 

おびちゃんにはすでに夕飯を作るだけが私の仕事であるのだが、じつはそれはぶぶちゃんに対してもほとんど同じ。

もともと手のかからない子であった(というか上がかかりすぎた?)のだが、最近ますますかからなくなった。

たまに「本をもっと読みなさい」「バイオリンの練習忘れてない?」というくらい。

電車でいく友達の家からも、ついに一人だけで帰ってこられるようになった。

ギムナジウムのテストが数年後に控えているが、これも塾の手配だけしたら自分でなんとかしてくれるだろうか。

 

おびちゃん同様に、同居人になるまでのカウントダウンはすでに開始されているようだ。