放任主義 | 生物学者ママの実験的スイス生活

生物学者ママの実験的スイス生活

スイスドイツ語圏最大の都市で、仕事と子育てに奮闘中の研究者ワーママ。
夫とチビちゃん二人の家族4人の日々の生活を、生物学者としての視点で(独断と偏見も交えつつ)考察します。

今週でおびちゃんのギムナジウム2年目の前半が終わる。

2年目の前半は、試練であった。

何がって、月から金まで毎朝、7時20分から授業が入っていたのだ。

その代わりといおうか、木曜日と金曜日の午後はまるまる休みである。

電車は30分に一本しかなく、遅刻しないためには朝6時半よりも前に家を出ないといけない。

 

本人も可哀想といえば可哀想だが、つきあわされる我々もかわいそうだった(笑)

最初数週間は付き合ってみたが、もともと朝に弱い我々は早々に音を上げ、もうあとは自己責任でお願いします、ということに決めた。

つまり、勝手に自分で起きて朝食を食べ、勝手に家を出ていけ、ということである。

 

本人は特に意義も唱えず、じゃあそうする、と言ってきちんと実行した。

始めは、もしかしたら寝過ごして遅刻したりするかもなと思っていたのだが、案外律儀な性格であるのか、この半年寝過ごして遅刻したことは一度もなかった。

えらい!

 

父親になんとか起こしてもらい、母親が作った朝食を食べ、母親のお弁当を持って家を出て、おかげで遅刻せずに無事に学校生活をおくれていた私などとは比べ物にならない自立ぶりである。(おびちゃんは昼食も学食なり外の店なりで自分で調達するのだ)

 

その他にも、私は彼の日常生活には極力口を出さないようにしている。

休みにゲームばかりしていても、基本は放っておく。

たまに客観的な話として、それによるどんな悪影響がありうるかを伝えたりはするが、だからやめろという言い方はしない。

他のことについても同じで、どんな服を買うか、髪型をどうするかなど細かいことも基本自分で自分のことは決めてもらうようにしている。

 

特に問題は起きないし、むしろ思春期真っ只中の14歳にしては機嫌よく家族と接しているし(スイスの友人の子供との比較)、学校でも先生や友達とうまくやっているようだ。

私のストレスはほぼゼロ、やるのは夕飯を食べさせることと、本人だけでは難しいちょっとした買い物を手伝うくらいである。

楽なのはいいのだが・・・

もはや子供というより同居人、思ったより早く自立してしまって、ちょっとさみしいような気もする。

 

(が、下にもう一人、手がかかるのがいる)