ぶぶちゃんの担任の先生とオンライン面談 | 生物学者ママの実験的スイス生活

生物学者ママの実験的スイス生活

スイスドイツ語圏最大の都市で、仕事と子育てに奮闘中の研究者ワーママ。人生の3分の1以上をすでにスイスで過ごし、すっかり現地に同化中。
夫ともはやチビではない息子たちとの家族4人の日々の生活を、生物学者としての視点で(独断と偏見も交えつつ)考察します。

もう早いもので、現地校の前期がおわりに近づいている。

例年この時期に先生との面談が入る。

ぶぶちゃんの方は、小学校では初めての面談である。

昨年秋の時点ではオンサイトの予定で先生が日程を調整していたのだが、案の定今年に入ってオンラインに変更となった。

 

入学後間もなくのEltern Abentは、他の親のせいでしょうもない理由(プール授業に歩いていく件)で紛糾し、世代間意識の差に愕然とさせられた。

だがその一方、先生方はとても熱心そうであるという印象を受けていた。

正直、おびちゃんのときとは比較にならないほどの熱意がある先生方だ。

 

 

今回の面談ではほとんど初めて先生と直接話す事ができた。

先月授業参観の際にも少し話すことができたのが、長時間じっくり話したのは初めてだ。

参観のときにも、子どもたちの習熟度を個別にちゃんと見てくれていて、できない子供はサポートし、できる子供にはさらにアドバンストな教材を渡していたり、ずいぶんきめ細かく見てくれているなと感じていた。

 

面談時、まず何より驚いたのは、これまでおびちゃんのほうのこれまでの先生(幼稚園も含んで)は、デフォルトで決して英語では話してくれなかったのだが、英語で話してくれたことだ。

これまではどうしても通じないところだけ英語で言ってくれていた。

正直普通に話せるレベルのように見えていたのだが、誤解されると困るとかで、デフォルトは全員ドイツ語のみだった。

ところがありがたいことに、今回の先生はそういう妙な抵抗感がないらしく、英語で話してくれたので助かった。

(こうやって甘やかされるので我々のドイツ語は上達しないという問題はさておき)

 

さてぶぶちゃん、さすが真面目な性格が幸いして学校では概ねうまくやっているらしく、学業面では問題ないようだ。

2年生に入ったら主に算数のアドバンストコースのMentrinに行くようにも指示された。

クラスで他に算数の得意な2−3人の子どもたちと一緒であるらしい。

ただ、お兄ちゃんやその友達(つまり年上の男の子たち)と遊ぶことも多いせいか、同年代の子供に対しても少々乱暴な振る舞いをすることがあるらしく、その点は注意された。

幼稚園のときは完璧に猫をかぶっていたらしく先生にこの点は指摘されなかったが、ついに本性が出たのか。

 

 

 

一つ面白かったのは、先生がぶぶちゃんのドイツ語を評していった言葉だ。

訛りのない(先生が言ったのは英語でwithout accent)スイスドイツ語を話せる、と言われたのだが、それを聞いて私も夫もびっくり仰天!

スイスドイツ語はハイジャーマンの訛ったもの、という認識でこれまで生きてきたので、それを訛りのないと表現されて一瞬なんの話かと混乱したのだ。

なるほど、スイス人にはスイス人なりの正しいスイス方言というものが共通認識としてあるらしい。

人によって話し方は様々なので、てっきりバリエーションが多すぎてそういう共通認識はないのかと思っていた。

 

まあ、大阪人がおもいうところの正しい大阪弁、みたいなものと思えば納得がいかないこともないが、ある意味目からウロコな新発見だった。