昭和ボクシングその15~カリブの惨劇 | ジジイが来たりて愚痴を吹く

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人生還暦を超えていよいよロスタイムに入りました。
いろいろ過去をふりかえりながら未来を描きたい
#MIOつくし #FC草津26期生

1973年1月22日 ジャマイカ
世界ヘビー級タイトルマッチ15回戦
同級1位 ジョージフォアマン(米)
 KO2R
同級王者 ジョーフレイジャー(米)


おそらく共同の写真だと思うのですが
当時我が家で購読していた毎日新聞の
夕刊にこのシーンが掲載されていました。
ビックリしましたよ!
この写真一枚でこの試合の衝撃度が
わかるというもの。
というのもその2年前に行われた
「ザ・ファイト」フレイジャー対アリの
一戦でアリからダウンを奪ったフレイジャー
の強さは桁はずれであることを証明した
わけで、いかなフォアマンといえども
勝たれへんやろうといのが大方の予想。
しかしこの画像は軽量級しか見た事のない
小学生にも地中転回するシーンであります。
当時は専門誌、新聞ともに当然文字でしか
こちらは情報を得られなく映像というのは
小学生ではなかなか手にできませんでした。

ようやく後年、この試合を見るにそれはそれは
フォアマンの強さが際立ってましたね。
フレイジャーがなんとか中に入ろうとする
ところをフォアマンは強靭な両腕ではねのけ
必ず自分の距離を保ちます。そこから
ブンブン左右のフックを振り回す。こんな怪獣
みたいな圧を受けると後退せずにはいられず
どんどんフォアマンの距離になっていく。
ダウンシーンはすべて驚愕!
フレイジャーの体がよろめく。
吹っ飛ぶ!浮く!
100kgでっせ。人間の図体がこんなに簡単に
ブッ飛んでええのか?というぐらい強烈で
6回も沈みました。
てか象のようなパンチから6回も立ち上がった
フレイジャーも凄いのですが。

同年の日本開催のタイトルマッチは初防衛戦
としてテレビ放送がありました。
ボコ殴りで相手のホセローマンを2分で
キャンバスにはわしたフォアマン。
どうしたらこんな熊みたいな奴に勝てるのか?
10年は安泰のような気がしましたね。