昭和プロレスその2~極道コンビ | ジジイが来たりて愚痴を吹く

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人生還暦を超えていよいよロスタイムに入りました。
いろいろ過去をふりかえりながら未来を描きたい
#MIOつくし #FC草津26期生

◆プロレスNo.2:極道コンビ

 

ワタシがピカピカの小学1年生のころ

週刊少年マガジンという雑誌がありまして

「巨人の星」「あしたのジョー」

「宇宙少年ソラン」「サイボーグ009」

「ウルトラマン」「天才バカボン」

「キッカイくん」「ウルトラセブン」

「無用ノ介」「ゲゲゲの鬼太郎」

まあ、凄いラインナップ。出版の講談社が

ウルトラシリーズのタイアップに力をいれて

いたこともあり興味があって購入していた

のですが(ワタシのカネじゃないけど)

たまにプロレスの特集もあったのですね。

 

そんなマガジンに馬場猪木組王座転落!

という記事があり、

見出しは「これは手ごわい」

マガジンに載った写真がまさにコレ、

しかし下の方がトリミングされてまして

実は馬場が血まみれでアッぽーしているのです。

 

時は1969年8月

猪木の表情がいかにも「やばいなこれ」

風。王座についたのは元祖極道コンビ

ディックザブルーザー

クラッシャーリソワスキー組

それも猪木と馬場がそれぞれ

1本取られるという完敗。

this is ガイジン

この筋骨隆々さは小学生を震え上がらすに充分です。

 

この方たちも蹴って殴って暴れて、と

それだけなんだけど、まあ凄い迫力。

それぞれが馬場とメインを張れる実力者

なのに揃って来日って日本プロレス

何を考えてんだ!

シカゴを拠点とする両者はご自分の

プロモーションを留守にするには

1週間が限度。その間

8月8日横浜でノンタイトル。BIを

コテンパンに。

で8月11日札幌で王座強奪。

ブルーザーだけ翌日馬場に挑戦。

8月13日大阪府立体育館で奪還戦!

アーカイブではこのフォントだけど

放送時はもっとかっこいいです。にしても

NETでは一番チャンピオン格の猪木が

一番下にリストアップされるとは

なんでやねん!と当時は憤慨したものです。

 

試合は馬場を立てる猪木が脇役に回るも

最後はクラッシャーを卍固めに落とす

という感激もの。

それも技に入る前猪木が馬場に指図し

ブルーザーをカットイン。

BIの連携が最も上手くいった試合。

ブルーザーとクラッシャーも本来は

ベビーフェースなのですが

違うテリトリーではヒールも演じ、

最後は地元ヒーローを盛り上げると

いうプロの仕事をしっかりと熱演

するのでした。

 

ところで当時の日本テレビに

底抜け脱線ゲームという番組が

ありまして、年に一度日本プロレス

の面々が登場する回があるのですが、

この来日で収録したであろう

ブルクラが出演してたのですよ。

こりゃー日本テレビ何考えてんねん!?

流血騒動になったらどうしてくれるねん

と違う部屋まで避難し、星明子風に

ふすま越しに覗いていましたが

幸い何も起こることもなく

ブルクラもご機嫌うるわしく笑顔を

浮かべるのでした。

(ワタシのビビりはどうしてくれるねん!)