同級王者 柴田 国明(BVDヨネクラ)
サブタイトル:戦慄のKOシーンその1
「アイツには本当に頭に来ているんですよ。
ビジネス的にこうなっただけで。
パンチが強いなら、いっせーのせーで
互いに打ちこみましょう。
どちらが強いかお見せしますよ。
絶対KOで勝つ」
といつもなら挑発する側の柴田がめずらしく
感情的に試合に臨む。
サルディバル戦のオプションを取り戻すため
結構高い金額が動いたクルス戦。もともと
メキシコ側が地元開催で用意した相手が
このサンチェス。で、サンチェスは
「シバタは俺から逃げた」
加えて二度目の防衛戦で長身のマルセルに
苦戦を強いられた柴田は是が非でも
スッキリした勝ち方にしたいと必要以上に
入れ込む。
フジテレビ放送のゲストにアイジョージさん、
って誰や?(小学5年生さすがに知らず)
ボクシングの知識は豊富の模様。
パンチの応酬もなくしかし緊張感漂う序盤の
第三ラウンド。
サンチェスの教科書のようなワンツーが
パンパンッと柴田のあごを直撃!
腰から落ちる柴田。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240509/12/zukasgo/98/fc/j/o0587044315436433577.jpg?caw=800)
上半身固まったままダウンする柴田。
人間の脳に与える影響って不可思議ですなあ
照れた笑いを見せながら立ち上がる柴田だが
足元に力が入らずそのまま倒れ込む。
後年の山中が見せる数多くの強烈な
KOシーンは一応さておき
このノックアウトは衝撃でした。
サンチェスのセコンドがリングに
入り込んできても柴田は伸びたまま。
あの柴田がこんな負け方するなんて、と
途方に暮れる小五。
ゴング誌でも負けた後のインタビューで
田舎に帰って休息をとります、と意味深な
発言。えーやめちゃうの?と嘆きましたが
1年後には見事に復活するのでありました。
それにしても沼田にしても柴田にしても
なんで当時の日本人ボクサーはこけると
大の字になるのか?と不思議に思ったものです。 |