昭和ボクシングその9~日本製フレイジャー対クレイ | ジジイが来たりて愚痴を吹く

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人生還暦を超えていよいよロスタイムに入りました。
いろいろ過去をふりかえりながら未来を描きたい
#MIOつくし #FC草津26期生

★ボクシングNo9
1972年2月2日 東京都体育館
ノンタイトルマッチ12回戦
世界Jミドル級王者 輪島 公一(三迫)
 KO7R
日本ミドル級2位  カシアス内藤(船橋)

いやー井上凄かったですね。
1Rダウンを喫し
完全に意識が飛んでる状態からの逆転KO!
フィニッシュはほぼ勝負が決した後モロに
右が入り壮絶に天井向いて腰から落ちるネリ。
ファイトマネーが10億円ですよ!10億円
おっと、こんなことしとる場合やない。
昭和!昭和!

輪島の試合が続きますが
輪島の王座獲得第一戦は柳済斗に東洋王座を
追われたばかりのカシアス内藤が相手。
勢いが全く違う両者であったが
日本版クレイの異名をとる内藤は
プロボク誌での両者対談で自信満々に語る。
「世界チャンピオンと言ってられるのも
 今のうち。あんたの短い足じゃ俺を
 捕まえられない」
が、輪島も負けていない。
「キャンバスにキスをさせてあげよう
 内藤クン」

当たれば吹っ飛びそうな1階級上のパンチは
しかしボッシほど正確性のない内藤に輪島は
見切りをつけ5ラウンドから攻勢に転じる。
細かい左右のパンチをたたきつけアッパーで
最初のダウンを取る。再度アッパーでダウン。
しかしバランスを崩した輪島にプッシュ気味
のパンチが当たり王者が手をつく。
「大波乱になりました(笑)」
放送席も判官贔屓か内藤に声援を送る。
6ラウンドもよろめいた内藤のボディに
強烈なフックでダウンを取る。
しかし内藤は破れかぶれでハーンズを
彷彿させる大振りで輪島を攻める。だが
がっちりガードする輪島にダメージは少なく
接近戦でのアッパーがまたも炸裂。
6ラウンドは郡司さんも5-2をつける。
エディさんの発破に奮起したか
7ラウンドは猛攻撃をかける内藤に放送席は
「郡司さん、まだわからないですね」
しかしあと2度ダウンを追加し計6度
倒れた内藤に吉田レフェリーももうええか、
と強引にテンカウント。


どちらもKOを狙っての緊張感満載の日本人同士の
試合はあと畑山坂本ぐらいかなあ。
(コレコレ、底が浅いファンってのがバレるぞ)


この試合は輪島の強さを充分に
見せてくれたわけで大好きな一戦です。
この後ドミニカチベリアと
マットドノバンを強烈にマットに沈め
大場に追いつけ、追い越せと
しのぎを削っていくことになるのでした。