昭和ボクシングその2~王者同士の対決 | ジジイが来たりて愚痴を吹く

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人生還暦を超えていよいよロスタイムに入りました。
いろいろ過去をふりかえりながら未来を描きたい
#MIOつくし #FC草津26期生

★ボクシングNo2

1970年12月3日 日大講堂

ノンタイトル10回戦

WBA世界Jライト級チャンピオン

小林 弘(SB中村)

 判定2-1

WBA世界フェザー級チャンピオン

西城 正三(協栄)

 

現役日本人世界王者同士の戦い。

負けてもあと3人も世界チャンピオンいるし

階級替えたら計7人も対決のチャンスがあり

そんなにデメリットはない現代と違い

当時はどの試合も一度負けたらおしまい

という状況だったため

よくこんな試合に合意したなあ、と会長同士の

英断にまず拍手。

 

プロレス&ボクシング誌では両チャンピオンの

対談が試合1ヶ月前に行われており

小林「このところボディ打たれると効くんですよ

   西城君はボディの練習たくさんしてくる

   だろうな。西城君にはボディ攻撃を遠慮

   するよう言っておいてくださいよ」

   と本人の前で発言

西城「そういって小林さんは目線を下に持って

   こさせるんですよ。

   その手にはのりませんよ」

と和気あいあい(笑)

小学三年生としてはこんな記事を見るに

世紀の一戦という緊張感はなく

どれだけ凄い試合かを感じることなく当日へ。

 

両選手とも日本テレビとの契約選手で

あったことも事がスムーズに運んだわけで

入場には日本テレビのスポーツ行進曲が鳴り

やっぱりこの曲はヒートアップしますよね。

あったなあー

「根性の男西城正三がんばれ」の横断幕

 

ヒールを買って出た小林はガウンも黒で

余裕しゃくしゃく

絶対勝つんだの西城はピリピリムード

ゲストに長嶋茂雄、大場政夫

解説は海老原博之

相変わらず長嶋さんは何を言っているのか

意味不明は永久に不滅です。

 

体重はJライト級の130パウンドで合意。

素人のワタシでは下の階級が上にあげて

戦った場合どれだけの影響があるか

わかりませんが歴史的になんとなく下の

階級が苦戦している感じなので

今回も小林有利の前評判で試合開始!

 

今見ても両者互角の攻防で早いパンチの応酬は

見応えあります。

で、レフェリーニッキーポップ(結構当時

日本での世界戦を裁いていた)は

「コバヤッシ」と試合終了を告げます。

 

試合後論として

どちらも前回の防衛戦

小林はアントニオアマヤ戦

西城はフランキークロフォード戦

では微妙な判定勝ちをおさめており

引き分けにして価値を落とさないように

するのは避けてほしい。白黒がついて

良かった、というのがありました。

ワタシは西城のファンでもあったので

まあノンタイトルやからええか

とちょっと残念でしたがね。