「乳幼児期の遊びが大事」というけれど、世の中の流れははやくから勉強!スポーツ!になっているワケ | 【横浜都筑】ぐちゃぐちゃ遊びの親子教室本店ぐちゃラボ/日本乳幼児遊び教育協会

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横浜市都筑区0~3歳の子どもとパパママがのびのびと楽しめる乳幼児教育×遊び×アートを融合させたぐちゃぐちゃ遊びを行っています。絵の具・粘土・新聞紙等をダイナミックに使い創造力と挑戦する心を、ぐちゃぐちゃ遊びで指先を刺激し脳の発達を促します。

●「乳幼児期の遊びが大事」というけれど、世の中の流れははやくから勉強!スポーツ!になっているワケ

 

こんにちは。日本乳幼児遊び教育協会の会田です。

 

 

こちらの記事は『地方の教室でも5か月で講座代金分を稼ぐことができました!』の続きです。

 

でも前編は読まなくても支障ないです^^;

 

 

「乳幼児期は遊びが大切」を知ってる?それとも知らない?

 

 

国も地方自治体も、幼児教育を専門とした教授なども

 

「乳幼児期は遊びが大切」

 

と言います。

 

 

乳幼児期に大切なことは、親子で愛情豊かなコミュニケーションをとること、子どもが遊ぶこと。

 

ここに集約されていて、この2つができていたら十分ともいえます。

 

 

(もちろん親も十人十色なら子どもも十人十色であり、

特別なサポートが必要な親子もいて、それはその親子によって異なります。)

 

 

では、なぜ保護者の方たちは公園で毎日毎日ずーーーーっと遊ぶよりも

 

はやいうちから、習い事をして勉強!スポーツ!となっているのでしょう。

 

 

 

乳幼児期は親子のかかわりや遊びが大切ということを知らない?

 

この言葉を聞いたことがない?

 

 

そんなことはないと思うんです。

 

 

 

みんな知ってる。

 

でも、遊びの時間を削って、もっと別のことをしようとする。

 

人によっては、遊びを非常に軽視してしまう。

 

 

それはなんででしょう??

 

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親は子育てをしていて、時に苦しんだり、悩んだりする中で、

 

早期教育や知育というものに力を入れ始めるようになっていくんじゃないかな、と思っています。

 

 

 

早期教育や知育の習い事はアピールがうまい

 

私は横浜市都筑区に住んでいて、比較的教育熱心な方が多い地域です。

 

乳幼児期から通える習い事が数多くあります。

 

水泳、英語、体操、知育、ピアノ、リトミック・・・・・

 

 

 

これだけあったらそりゃあ親だったら何か習わせないと!!って思います。

 

しかも、だいたいこういう企業の習い事のHPは非常にきれいにつくられています。

 

電話をしたり、教室の体験にいったらすごく丁寧に接してくださります。

 

対して国や地方自治体の役所の窓口は・・・・大変失礼な言い方は承知で、当たりはずれが多いと思ってる方は結構いますよね。

 

さらに国や地方自治体のHPは、見た目も地味。

 

地味なメリットもたくさんありますが、保護者の方から見てどちらが魅力的に見えやすいのか。

 

これは本当にもっとがんばってほしいところです。

 

 

 

とはいえ、最初からみんながみんな早期教育や知育に目を向けているかというとそんなことはなくて。

 

 

最初は子育て支援センター、児童館、近隣の公園など、国や地方自治体のイベントなどから足を運ぶ方が多いです。

 

 

そこから、なぜ早期教育や知育にどんどん時間を割くようになるのか。

 

 

それは、子育てをしていく中で、公教育への不信感・不安感が増していってしまうからではないか、と私は考えています。

 

 公教育と言ってしまうと少し大きすぎるのですが、

国や地方自治体が行う子育て支援全般と思って聞いてほしいです。

 

公教育への不信感や不安感

怒ったり叱ったりする支援者さん

 

先ほど、国や地方自治体は当たりはずれが・・・と書きましたが

 

実際に、公務員の方や子育て支援者さんの中には、保護者の方に怒ったり、叱ったり方もいたりします。

 

 

私がこの教室をはじめる前。

 

わが子を連れて横浜市の赤ちゃん会(地域のゼロ歳の赤ちゃんと保護者が集まる会)にいったところ、ちょっと言い方がキツイな・・・と思う支援者さんもいらっしゃいました。

 

 

じゃあその方にだれか保護者の方がなにか言い返すかといえば、そんなことはだれもしなくて。

 

ママ同士で「あそこにいったらこんなことで怒られた!」「あの言い方はひどくない??」と話して、

みんなでそこをそっと離れていかないようにしておしまい。

 

 

 たぶん支援者さんは正しい子育ての知識を忖度なく伝えている!などの自負をお持ちなんだと思います。

 

でもそれで、あそこに行くのはこわいからやめよう!!と思わせてしまうのは、子育て中の保護者の居場所を奪うことでもあります。

 

正しい知識を伝えるのは大切なことでもあるのですが、その相手が受け入れられる状態にあるのか、どのように伝えたら受け入れられるのかを考える必要もあります。

 

 

これがもし企業でしたら、顧客である保護者の方に対して安易にきつい物言いをしたり、怒ったりする先生などはめったにいません。

 

理由として、売り上げやその方の給与にも直結するというのもありますね。

 

 

でも、国や地方自治体はよっぽど人が来ない場合じゃないと、別にお金をとってるわけではない、その方の給与がかわるわけでもないので対応はかわらないんです。

 

 

怒られないというのはそれだけでも十分、安心感があります。

 

そのため企業の習い事を選択しやすい状態になってる。

 

 

ますます公教育への不信感・不安感を高まらせて、企業が行う早期教育や知育に親をはしらせます。

 

 

 

相談の回答が無責任

 

 

また、私自身、乳幼児期の習い事として親子教室をしているといろんなご相談を頂戴します。
 

 

子どもがこんな行動をするのですがどうしたら良いですか?

 

子どもについイライラと怒鳴ってしまいます。

 

イヤイヤ期がひどくて!!

 

トイトレがうまくいきません。

 

全然うちの子、離乳食を食べないんですが大丈夫でしょうか・・・。

 

 

そんなとき、第一声に「大丈夫ですよ~^^」「今だけだから^_^」と言ってしまう子育て支援者さんはとても多いです。

 

相談したのに安易に

 

「大丈夫」「よくあること」「まぁまだ小さいから」「いまだけよー」

 

なんて言葉を言われてしまって、全く解決にならない。

 

相談自体も聞き流されてしまう。

 

 

 

はじめての相談は子育て支援室や児童館にいる支援者さんが多いと思いますが、

 

こんな回答でその施設、ひいては公教育に不信感を持つにはこれで十分です。

 

実際、私自身も子育て支援者さんに「今だけだから!!もうちょっとがんばって!!」と言われたことがあります。

 

 

 

でも本当に本当にそのときの相談で悩んでてつらかった。

だから自分で本を読んで勉強して、その本のやりかたを試したところあっさり解決したことがあります。

 

これが私が幼児教育の本を片っ端から読み始めたきっかけにもなった出来事です。

 

 また、習いごとの先生のほうが親身に優しく相談にのってくれたりもします。

 

良かれと思って言ってる言葉が保護者の方を不安・不信に陥れていることがあります。

 

 

必要な言葉は「~~~だから大丈夫ですよ」もしくは「~~~だからこうしてみましょう」という「~だから」という根拠の部分。

 

根拠のない「大丈夫!」ほど無責任な言葉はありませんし、

 

先が見通せない励ましほど無責任なものもありません。

 

無責任につきはなされ、傷つけられた人がその人を、その施設や団体を信じられるわけがない、と私は思ってしまいます。

 

 

支援者さんの勉強・知識不足

 

支援者さんの中にはもちろん日々、しっかり学ばれてる方もたくさんいらっしゃいます。

 

私もそういう方にもたくさんお会いしています。

 

しかし、私のもとにご相談くださる方や実際に私が体験したのも含めて

これは支援者さんの勉強・知識不足では?と思うことは少なくありません。

 

 

 

日々の子育てに一生懸命な保護者の方を、最初から怒ったり叱ったりする必要は全くありません。

 

接客対応を学んでいたら、きつく聞こえる言い方はしないはず。

 

ちょっとお高めのお洋服を買ったりするときに「この店員さんの言い回し、キツイんだけど」なんて思うことはまずありません。

 

相談について根拠を示せないというのも単純に知識不足です。

 

勉強不足だから「時が過ぎるのを待つ」という回答になります。

(これが100%間違いなわけではないですが、なぜ別の対応をとるのではなくいまのままで良いのかという根拠を伝える必要がある)

 

 

毎日のように子育て本が出ていて、長い期間を経た実験の結果なども日々出ては、時に結果がくつがえされたり・・・

 

日々、子育て・教育情報はアップデートが必要です。

 

しかし、いまは昔よりも保護者の方自身が、情報に容易にアクセスできるようになり、子育てについて学ばれることが多いです。

 

 

 

 

相談したときに、保護者の方自身よりも支援者さんの知識が少なかったら・・・?

 

あ、相談する意味ないな、と思われる可能性が高いです。

 

情報は日々アップデートされているので、いまの情報が100%ただしいわけではありませんが、
 

できる限り最新の情報を手に入れるように勉強を続けることは欠かせません。

 

 

そして、先ほどもお伝えしたように企業はその努力がイコール売上、そして個々の給与に結びつきますが

国・地方自治体から派遣されてる支援者さんはそうではないことが多いのが事実です。

 

お金がすべてではありませんが、やる気に結びつきやすいのも事実ですね。

 

 


結果がわかりやすいものが人は好き
 

子育てという長い道のりは楽しいことはあるけれども、肉体的にも精神的にも大変なことも多い。

 

そうすると、だんだんとその大変さに対する結果がほしくなる。

 

がんばってるんだから結果がほしい!

 

これはごく自然な感情です。

 

 

 

目に見える能力を認知能力と言います。

 

テストなどを使って結果が目に見えやすい能力ですね。

 

文字が書けるようになった!数字が読めるようになった!などはいわゆる認知能力といいます。

 

 

 

 

そして、目にみえない能力を非認知能力といいます。

 

やる気、自制心、協調性、創造力、思いやり・・・こういう力です。

 

 

 

 

しっかり遊びこむことによって得られる力は、このような非認知能力です。

 

そして、人生にいわゆるより良い結果(高校卒業率が高い、逮捕率が低いなど・・・)になりやすいのは

 

乳幼児期に『非認知能力(目に見えない能力)』を伸ばしたからということがわかっています。

 

もちろん認知能力が必要ないというわけではありません。

 

 

 

しかし乳幼児期に目に見える力を伸ばしても、

それらを伸ばさなかった子に10歳前後で追いつかれると言われています。

 

そうではなく

 

将来にしっかり良い影響を与え続けたのは

 

小学校に入る前に非認知能力(目に見えない力)を伸ばしたこと、というのは今の有力な説です。

 

 

 

乳幼児期にしっかり時間を割きたいのは、目に見える力を伸ばすことではなく、

目に見えない力を伸ばすこと。

 

 

つまり、本当に子どものことを考えたら

圧倒的に遊びに力を入れる!!

子どもが遊びこむ!

 

それらをまわりの大人がフォローする必要があります。

 

でも!!

遊んでてもなかなか文字は読めるようになりません。

文字を読ませるなら勉強させるのがはやいんです。

 

親はできるだけはやめに結果がほしくなるなは当然です。

 

子育ては不安や悩みがつきもので、

結果がでれば安心します。

 

 

 

 

こういうことの積み重ねで

 

国や地方自治体がどんなに乳幼児期は遊びが大切!

と伝えても

 

保護者の方には

 

いやいや、企業のほうがちゃんと自分のこと考えて親身に相談にのってくれてて、

 

その企業が子どもに勉強させて!と言ってるんだからそっちが優先でしょ

 

となってしまう。

 

 

 

 

「社会貢献」に頼ってたツケ

 

 

支援者さんの知識不足などと言いましたが、子育て支援者の多くは

無償ボランティアやかなり安い報酬で働かれています。

 

とある調査によると

(参照https://www.jstage.jst.go.jp/article/spls/8/2/8_81/_pdf/-char/ja

 

子育て支援施設で常勤で働かれているスタッフさんは

 

1日平均8時間(週30時間)働かれている(休憩除く)のですが

平均年収は120万円弱。

 

子育て支援者さんの多くは、もともとは稼ごう!いう方よりも社会貢献をしたいという方が多いからこそ

 

低い報酬でも成り手がいたという実態もあります。

 

 

しかし低い報酬ですと、知識を増やしていくために勉強を重ねるのはかなり困難です。

勉強するのはお金も時間もかかります。

 

 

さらに、世代がうつりかわり、女性も働く方が増えるにつれて安価な報酬の子育て支援者の成り手は減っていくでしょう。

 

 

安い報酬でも大丈夫な方というと概ね少し上の世代の方が多くなると考えられ、

ますます子育て支援者と実際の保護者との年齢差は開くことで子育て観を含むすべての価値観があいにくくなり

本来はより一層の勉強、知識の幅広さが求められるようになることが予想されます。

 

 

 

 

ちなみに、よく言われますが初等教育から高等教育に対する公的支出総額の比率は、日本は7.8%。

 

これは調査国数約45か国中40位と非常に低くなっています。

 

 

そして日本人は社会に出た後、自ら勉強をしないと言われています。

 

これは子どもに関わる人も同じで、

とある調査によると、教員の自己研さん比率が他国に比べて極めて低い。

 

『個人での職業(教職)セミナー・受講コースへの参加は37.3%で、世界で最も低い国の一つで、OECD平均(75.6%)の半分にすぎない。』

とのこと。

 

(参照https://project.nikkeibp.co.jp/pc/atcl/19/06/21/00003/091400129/

 

 

というわけで、

 

ほかにも原因は複雑に絡み合って、ほかにもたくさんあるのですが

 

保護者の方がどんどん遊びよりも、習い事、早期教育にのめり込むというのはある程度自然なことと考えています。

 

だれが悪いというのではないんです。

 

国の予算を割くのが人数もそもそも多く、選挙に行く人数が多い年齢層になるのはある程度当然ですし、

 

予算がなければそこから給与は少ないままですし

 

給与が少なければ勉学意欲をわかせるのは難しい。

 

 

そんな状況ですが、私がやりたいこと。

 

『遊びの価値』を保護者の方に理解していただいて、本当に子どものためになることをしたい。

 

 

 

というわけで、もう1つ続きます!

 

私の夢。

 

『遊びの教室の先生』という仕事をつくりたい!

〜遊びの教室にお金を払う人なんていないよと言われた過去を乗り越える!〜