日本の競馬の中でも『ダートの短距離重賞』というよりも『1400m未満かつワンターン条件』の貧相ぶりが目立ち、JRAでも重賞クラスになるとその条件であれば12月(原則)のカペラステークスしか残っていない事情があり、さらに短い距離条件となるとローカル(未勝利なら忘れたころに中山)の1000mとか福島の1150mくらいしか存在しない。これに関するネット民の反応をまとめた動画化され投稿されており・・・
この動画を見たウチのあーみん(スターズオンアース)とスタ子(スタニングローズ)はこの距離条件を『オチとしていずれ地方競馬に押しつけてしまうのでは』との懸念を示しこんな会話を交わしていた。
スタ子(スタニングローズ):地方だと1000m以下のレースってレース数も豊富でバラエティに富んだところあるけどどうも競馬ファンの間でダートの1000mとか福島の1150m、東京でも1300mなんかにムダ感が出ている意見結構ある。
あーみん(スターズオンアース):私その考え良くないと思う。今年の船橋のJBCスプリントが何の事情あったかわからないけどダートの1000mというスーパースプリント条件になったからJRAの馬にはコミットできないって言ってるようなものよ。
スタ子:1000mや1150となるとあまり準オープン以上乏しいような…
あーみん:メイクデビュー用途ではと揶揄されているみたいだけどオープン格で今年『オープン』が名前から外れた福島テレビ賞が1150mだったしあと1000mとなると小倉の釜山ステークスなんて3勝クラスとしては結構伝統あるほうよ。
スタ子:完全にJRAでのダート短距離重賞の貧相ぶり棚に上げたような印象に映る。
あーみん:ただでさえJRAは芝とダートのレースを中央地方間で棲み分けるの悲願にしているようだし。こんな路線の軽んじ方って酷い気もする。
スタ子:そういう意味で言えばダートグレード競走にスーパースプリント条件ってないじゃん。完全にJRA所属馬の超短距離適性ある馬をそぎ落としているとしか…
あーみん:NARもダート重賞の再編あたりからおかしい方向を向いている気がする。スプリント路線の根幹部分の最低距離わざと1200mに抑えているようにしか思えない。
スタ子:そこにJRAが付け込んでダートの短距離を1200mで足切りして地方に押しつけるんじゃないかな。超短距離で適性ある馬みんな地方に流してしまって。そうしていくうちにスーパースプリントシリーズの復活をゴールにしてしまうという。
あーみん:確かに狙ってもおかしくなさそう。私ならそこ発展させて習志野きらっとスプリントか船橋記念、プラスできるのなら園田のFCスプリントあたりをダートグレード競走に移管したほうがJRA所属馬から適性ある馬見つかりやすいと思うの。
スタ子:それは一理ある。本来ならJRAが新規にダート単距離重賞創設して地方所属馬に開放するの筋のはずだと思うけど。カペラステークスまで待たされるの不便この上ないと思うわ。そういうことでいえば、東京の1300mって無駄じゃないと思う。コース構造の関係で1300mになっているだけで有馬記念東京でやることになれば同日開催できそうなカペラステークスの振り替えで使えるはずよ。
あーみん:実は動画見てたら気に食わないこともう一つ見つけてしまったの。この条件に限らず『ムダ条件』とされているコース距離が『弱小馬主・厩舎・騎手の小遣い稼ぎ』で需要あるのではという説。
スタ子:腹立つわ~(怒)。レースに出走させるには馬の強弱条件面とか問わずガチで稽古とかこなしているのわからないのかしら。確かに弱小馬主・厩舎・騎手の類いるの否定はしないけど、レースへの出走手当てか奨励金か何なのか意図はわからないにせよ『小遣い稼ぎ』って言い方正直良くない。
あーみん:私も思ったわ。『最小限の必要悪的八百長』みたいな言い回しでキモい。使うレースに対してみんなガチで勝負挑んでいることなら西山牧場の社長さん以前声を大にして言ってたはずよ。
スタ子:ひいてはファンをバカにしていると思う。ファンも穴・本命問わずリターンほしいから馬券買うところなのに弱小界隈への忖度に購入額使われると思うの面白くないと思う。これはドン引きだわ…
あーみん:生活かかっているのわからないでもないんだけど『ファンが養う』って上から目線的な言い方ってよくない。そこは勝負の世界なんだし『勝てば官軍』かもしれないけど負けたら負けたなりの敗因分析だってどこの厩舎もやってるし競馬新聞界隈でさえ分析に余念ないじゃん。競馬もある意味『成長の場』なのよ。
JRAにおけるダート単距離の名物レースの貧相ぶりに2頭はただならぬ危機感を感じていた。こればかりは今年のJBCクラシックが船橋のダート1000mというJRAの有力馬ですらハードルの高い条件で行うことになった副作用にも2頭は感じていた。地元の実力馬がそれなりに出られるよう配慮がある地方に対してJRAは条件馬の草刈り場みたいな事情になっているのはウチ的にも否めない。確かにJRAが1400mをもってダートの短距離の根幹にしているのは否めないとしてそれ以下に距離適性ある馬を地方に流してスーパースプリントシリーズを復活させて処遇改善に持ち込むではとのスタ子の勘ぐり…確かにスーパースプリントシリーズの消滅ももったいないがこの機会に習志野きらっとスプリントだけでも時期移動させてでもJBC指定競走にできなかったのもまた痛い話になると思うのだが。
あと、弱小関係者界隈の『小遣い稼ぎ』…明らかに『ファンが生活支援している』ような印象も馬券購入という点では否めないのであるがその分なら出走手当・賞金・出走奨励金などが競走規則により定額である以上実力の問題のはずでありファンが養うのはまた別問題なのでは?そこが八百長の温床になってしまう見解でもあるのなら今頃馬券なんて発売していないんじゃないかな?