リスザルも悲しみの感情を表現できるのだろう。 | 小さなふれあい動物園のひげ園長が送る、日々の動物達との暮らし

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動物とのふれあいを通じて、生き物の素晴らしさを伝えることが仕事です。動物気功師として活動しながら、亀仙人を目指して修行中。

今日の話は
リスザルのムックの叫びに、
胸が詰まる。
彼女も、大事な仲間のことを
ちゃんとわかっているんだ。

年末クリスマス頃から
携帯が不調で
ブログが発信できなかった…
復活したので、もう大丈夫。

年始より大変な状況にある方々に
心よりお見舞いを申し上げます。

約1年の間、
闘病生活をしてきた
リスザルのゴロウ君が
今朝天国へと旅立った。

ゴロウ君は、
これまで24年間
移動動物園での俺の相棒として
数えきれない幼稚園や全国の
イベント会場に参加してきた。


箱根でも全国的にも珍しい
ふれあいリスザルとして活躍した
ZOOKISSの中心メンバーだった。



一年前に急に具合が悪くなり、
ゴハンも食べられず、
死も覚悟したが、
みんなの必死の看病で復活し、
今日まで頑張ったんだ。



本当にスタッフのみんなのおかげだ。
みんな、ありがとう。

一昨日、
すでに意識朦朧となった
ゴロウの最後の看病をするために
家に連れて帰ることにした。

そこで、
24年前に一緒にウチにやってきた
リスザルの女の子、ムックに
ゴロウをゲージ越しに見せて
「ゴロウをウチに連れて行くよ」
と伝えたんだ。

その時ムックは
今までに見せたことのない
悲しげな表情を見せ
俺に大きな声で鳴きながら
ゲージから手を伸ばしてきた。
その後、自分で頭を抱えながら
布団に潜ってしまった。

俺は、ムックに向かって
ごめんね、ありがとうね。
もうちょっと家で頑張るからね。
と言うのが精一杯だった。

色々な考えがあるけれど
俺は、動物たちには
感情があると思う
死や別れを
認識していると感じる場面を 
何度も経験してきた。

今回のムックの見せた表情や行動も、
彼女の感情の現れなんだろうと
俺は思う。

動物たちと共に生きていくことは、
動物たちとの別れも
避けて通ることはできない。

これからも、全力で
一つ一つの命に向き合っていく。