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偽装するつもりがなくてもスパイ扱いされるアマチュア無線局

前回、「スパイ局に偽装したアマチュア無線局」をどうやって作るのかわからないと書きましたが、「アマチュア無線をやっているだけでスパイ扱い」という事は今でもあることらしいと知りました(知らなすぎる、ということですが)。
たとえばアイコムのサイト「BEACON」の記事「No.14 道の駅移動運用(4) 」では、「夜に電気をつけて無線をやっている者が居るがスパイではないかと通報があった」と現れた警察官とのやりとりがリアルに書かれています。そんなに目立つスパイ通信があるものかとも思いましたが、「スパイに間違われたアマチュア無線局に偽装したスパイ局」ということだってあるかもしれないわけで(ないない)。
 「スパイと無線」。軽い気持ちで扱っていい話題ではないのかもしれません。

スパイ局に偽装したアマチュア無線局?

無線関係のキーワードでネット検索をしていたところ、「ゾルゲ事件で使われた無線機 」という日本ラジオ博物館のページがヒットしました。技術的な興味から当時のスパイが使用していた無線機を再現してみるというものです。
 これはいままでワタクシが述べてきた「電波を発射したい気持ち」とは違ったある意味「プロの電波」ということになるわけですが、堂々と電波を出す訳にはいかない工夫された無線、というところに惹かれます。
 
 記事のなかに次のような記述があります。
 
  暗号部分以外はQ符号を多用するなどしてアマチュアの交信に偽装していた。
 
 アマチュア無線の交信に偽装したスパイ通信。切実で命がけの通信(スパイは摘発されて死刑になっている)。ではそれをまねてこちらはお気楽に、「アマチュア無線に偽装したスパイ局に偽装したアマチュア無線局」というのを目指そうか、などとくだらないことを考えてしまいます。スパイ局に偽装したアマチュア無線局をどうやって作ればいいのかわからないけれど、「そんな気分」でやってみようかと。

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写真は本文と関係ありません

「CQ ham radio」の連載「自伝的アマチュア無線史」がものすごく面白い

このブログの内容とはあまり縁がないと思っていた「CQ ham radio」を、このところ毎月買っています。発売日を楽しみにしたりして。なぜか。JA1AEA 鈴木肇氏による連載「自伝的アマチュア無線史」を読むためです。

このブログの内容に縁がないどころか、まさにこの連載は「電波を発射したい気持ち」が「アマチュア無線」よりも先に存在していて、様々な試みをしながら、その「電波を発射したい気持ち」が「アマチュア無線」に接近していく話なのです。それがワタシの妄想ではなくて、実際にあった話なのですから面白くないはずがありません。鈴木氏の軽妙で楽しい文体で語られる、電波を発射したい少年の物語は、連載開始時の編集部の言葉にあるように、その当時無線に接近していった人たち共通の体験なのだろうなと思うと羨ましくも感じます。素敵な時代だったに違いないと思うのです。