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日本でも円安が進んでいるが、お隣の韓国はあまり報道されないが、ウォン安が進んでおり、1ドル1240ウォンを超えている。1ドル1200ウォンが防衛ラインと言われているので大幅なウォン安である。韓国は金融が脆弱であり、ウォン安が進むとドル建て債務の負担が増してしまう。2020年3月に1296ウォンまで急騰し通貨危機を起こしかけたが、米国の通貨スワップで救われた。日韓通貨スワップも2015年に終了しており、2021年12月に米韓通貨スワップも終了したため、次、通貨危機に襲われた場合、1997年の通貨危機同様にデフォルトになる可能性が高い。
次期大統領の尹錫悦は日本への歩み寄りを見せているが、韓国の国内問題である慰安婦問題と徴用工問題を解決しない限りは日本は譲歩しないだろうが、韓国側は国内世論もあって妥協案を見出すのは難しく、おまけに尹錫悦は政治家の経験がないので、微妙な駆け引きが必要な政治でうまく采配できるのかは未知数である。おまけに国会議席の3分の2は「共に民主党」が占められている。つまり、国会の3分の2は文在寅派である。次の国会議員選挙は2024年だから2年間は尹錫悦政権は身動きできないということである。だから、新政権になっていきなり日韓関係が改善することはあり得ないと思われる。
よく日本と韓国を比べたがる人がいるが、日本の総人口は1億2600万人(世界第11位)で韓国の約2.5倍で内需は大きく、経済規模は世界第3位で韓国の約3倍、対外純資産は日本は世界最大であり韓国の約7倍である。家計負債(対GDP比)は、日本は約65%程度だが、韓国は約104%で、韓国は家計債務がGDP比では世界最大である。経済力では歴然たる差がある。学術面でも次の通りだ。日本ノーベル賞受賞者数は世界第7位、フィールズ賞も世界第5位である。
・ノーベル賞:日本29人・韓国1人
・フィールズ賞:日本3人・韓国0人
・プリツカー賞:日本8人・韓国0人
・ラスカー賞:6名・韓国0人
さて韓国の国力は現在がピークなのでおそらくこれから衰退していく。韓国が一人当たりGDPで日本を追い抜くという言説も目にすることがあるが、追い抜いたとしても一時的だろうし、追い抜く可能性より通貨危機に陥る可能性の方が高いと思う。とはいえ、韓国の通貨危機は日本経済にもマイナスなので起きないにこしたことはないが、あまり楽観視もできないと思う。


